『フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために』読了。
訳者がいいのか、とても読みやすかったです。
パンローリングの投資本シリーズに比べると、日本語がこなれている感じでした。
早速ですが、フィッシャー先生の名言集!
「世間一般の人たちが優れた投資法の鍵を握るものと思い込んでいる財務統計分析を使ってできることといったら、かなりの労力を注いだあげくに、現在は割安だと判断できる銘柄を見つけ出すくらいのことでしかありません。」・・・中略・・・「割安株に比べて成長株がこれほどのよい成績をあげるのは、10年間で何百%もの株価の上昇を見せるからです。それに対して、どれほど割安な株であっても、せいぜい5割引のバーゲン品でしかありません。」ここまで自信を持って言い切れるのがカッコいい(バリュー投資全否定ですが・・・)。「もっとも危険に見える安全な道とはつまり、投資を続けることです」『賢明なる投資家』にも同じようなことが書かれてました。「正しく選び抜いて買った株には、売り時などほぼ存在しない。」バフェットはここをパクッたんですな。「人のなすことにはすべて潮時というものがある。上げ潮に乗れば成功へと運んでくれる」(シェークスピアからの引用)
潮に乗るには充分な知識と経験が必要でしょう。成長株投資を行うには、それなりの知識と経験、それに充分な定性分析が行えるだけの情報と時間が必要なようです。
サラリーマンの週末株式投資には、やはりある程度の定量分析で確実なリターンが得られるバリュー投資がよいのではないでしょうか。
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