『ウォーク・ドント・ラン』、すでに絶版していてアマゾンのマーケットプレイスでは法外な値段が付いていたので、図書館で借りてきました。もう二度とはあり得ないであろう、村上龍と村上春樹の対談集。表紙直後に龍と春樹の写真があるんですが、いやー、二人とも若いわ。
対談の内容はところどころ微妙に噛み合ってない感じなんですが、お互い相手を高評価してて、でもって、互いの本質的な資質を良く見抜いています。また、互いの家族(奥さん)の話がいろいろでてきて興味深いです。2人とも「かみさんが僕の小説読んでくれない」とか、かみさんに「おもしろくない」といわれるとか、今では絶対にありえないような発言をしていて、なかなか楽しいです。
印象に残ったのは、村上龍がデビューした直後くらいにうつ病になっていたことや、村上春樹がやたら饒舌なところでした(私の中では村上春樹は寡黙な人)。まぁ、なんというか、2人の青春のひとコマって感じでしょうか。そういうことで、復刊は絶対になさそうな本です。無理やりなまとめですが。
ちなみに、最近村上龍の初期の作品が新装版になって出てます。活字が大きくなって読みやすい。『コインロッカー・ベイビーズ』も一冊にまとまってるし。お薦めです。
ちなみに、村上春樹の『1Q84』は未読。まだ購入もしてないです。
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