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『バフェットの株主総会』

 随分前に読み終わっていたのですが、感想を書くのが面倒で今まで放りっぱなしにしてました。

バフェットの株主総会バフェットの株主総会
黒輪篤嗣

エクスナレッジ 2009-01-23
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 著者は米国でヘッジファンドを運営をしているジェフ・マシューズ氏。この人のブログ、なんだか面白そうな内容なんですが、いかんせん英語が苦手なのでGoogleリーダーに登録しているものの、真面目に読んでません。

 内容はアマゾンのレビューにあるとおり、2007年と2008年のバークシャー・ハサウェイ株主総会潜入記です。2007年の株主総会の様子についてはテレビのニュースで見たので、なんとなく雰囲気は掴めていたつもりでしたが、この本を読んだお陰で総会での質問内容まで知ることができて、バークシャーの株主総会のお祭りっぷりがよくわかりました。

 テレビの映像を見ていても感じたのですが、今のバークシャーの株主総会はバフェット&マンガー・ショーステージって感じなんでしょうね。この本に出てくる株主の質問内容もバークシャーの経営には関係の無いものが多いですし、まるで”教祖様”に教えを乞うような雰囲気が感じられます(もちろんそうでない質問もあるようですが)。著者はその辺りを比較的冷静に観察しており、この本の内容は他のバフェット信者本のようなバフェットを賞賛するだけのものとは一味違う感じがします。

 総会でのバフェットの発言で特に目新しいものは無いのですが、この本を読んでいるとなんとなくバフェットの時代が終わりに近づきつつあるんじゃないかという寂寥感を感じました。その理由が何かと言われると困るのですが、バークシャーの株主総会の様子がこの本の通りであるとすると、盛大なお祭りはすでに佳境を過ぎつつあり、今はまさにその祭りの最終段階(一番盛り上がっているとき)なんじゃないかと感じてしまうのです。

 と、私の個人的な感想はさておき、この本は今まで読んだバフェット本の中でもかなり面白い部類に入ります。ただし、面白さを感じるにはバフェットの予備知識が充分必要。私的には『バフェットからの手紙』の次くらいにお薦めかも。記述内容は簡素かつ明瞭で、日本語訳もほどよくこなれていると思います。ちなみに訳者さんの生まれ年は1973年。私と同じ年でこんな本を訳せるなんてスゴイなーと感心してしまいました。



 ちなみに、最近バフェットが流行り出しているのか、次々とバフェット関連本の新刊が出てきます。一応一通り目を通すつもりなのですが、読み通すのが大変そう・・・。下記の順番で読む予定です。



他にもこんなのも発売予定。
ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る
バフェット・コード
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[ 2009/03/29 00:05 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(0)

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