表題の山崎さんの新著を読了。
タイトルの通り超簡単です。冒頭に結論が書かれていて、実に単純明快。生活資金やアセットアロケーションについていろいろ薀蓄のある人はともかくとして、それらにあまり強いこだわりが無いなら、この通りの運用方法でまったく問題ないのではないかと思います。第二章でこの運用方法についての理論的な説明がなされていますが、めんどくさいことを考えたくない人は読み飛ばしてもなんら問題はなさそうです。
また、オマケと思われる第三章が意外に面白かったです。おカネに関する山崎氏の意見が強くにじみ出ており、他のマネー本などであれば経済合理性から否定されることの多い住宅の購入やギャンブルなどについて、単純に結論を出してしまうのではなく、柔軟な考え方をしていらっしゃるようです。住宅ローンを抱えつつ個別株投資をするという、運用・マネー本の基本から大きく外れている私のような立場からすると、こういう考え方も有りなんだと思えて少し安心できます。
この本の結論とその結論に至る根拠は明快で、おカネに対する姿勢も「仰るとおり!」と思うのですが、私自身がこの本の通りにおカネを使うかどうかと言われると、まったく違う選択してしまっています。どうも私の場合、正しい理論に従って正しい運用を行うことよりも、自分のおカネは自分の好きなように使いたいという気持ちが私自身が思っている以上に強いようです。
今読んでいる本はこれです。なかなか面白い。
久々のバフェット本です。
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はじめまして、こんにちは!
ヒデと申します。
毎回ブログ楽しく拝見させていただいてますo(^_^)o
『超簡単 お金の運用術』は具体的な内容がきになりますね!
今度チェックしてみようかな。いろいろな方の投資術は読むだけで目からウロコなことがあるので勉強になります!
また訪問させていただきます~
「超簡単 お金の運用術」は、僕も昨年の秋に読みましたが、とても良かったです。読んでからは、ポートフォリオを作る際、自分でインデックスを作るようなつもりで臨めばいいのかな、と思うようになりました。(これが合っているのかどうかは分かりませんが。)
あと、MRFを積極的に使うようになりました。
>この本の結論とその結論に至る根拠は明快で、おカネに対する姿勢も「仰るとおり!」と思うのですが、私自身がこの本の通りにおカネを使うかどうかと言われると、まったく違う選択してしまっています。
僕もそうです。日本の個別銘柄で勝負をしたい、という気持ちは、この本を読んでも全く変わりませんでした(笑)。
>ヒデさん
はじめまして。ご訪問頂きありがとうございます。
山崎さんの本は読みやすいですし、内容が一貫しているのでお勧めです。運用全般について投資家の立場に立った内容なので、普通の運用をするのであれば、変な投資本を何冊も読むより山崎さんの本を数冊読む方が有益だと思います。
ところで、ヒデさんのサイトを拝見させていただきましたが、すごく凝っていてよくまとまっているサイトですね。私みたいにずぼらな人間にはブログしか無理です(笑。
>のっぽさん
まいどです。
MRFの利用方法は、私も目からうろこでした。
山崎さんの提案する方法で運用するのも楽でいいのでしょうが、日本株についてはETFを使う代わりに自分で選んだ銘柄で適度に分散したポートフォリオを使ってもそれほど大きなリターンの差はなさそうな気もします(もちろん、市場平均に勝つポートフォリオ構築を目指すのですが)。
山崎さんの方法に従うとすれば、問題は海外株なんですよね。この本でも指摘があったと思うのですが、ETFにしても個別銘柄にしても海外株への投資は為替リスクの影響が大きいのでどうしても躊躇してしまいます。
結局、私の個人的な結論としては、のっぽさんと同じく「日本の個別株投資で市場平均に勝つことを目指す」ということになります。自信過剰のバイアスがかなり強いかもしれませんが、やってみる価値はあるし、勝っても負けても結果を受け入れる覚悟があればそれでいいんじゃないかと思っています。
お疲れ様です。水瀬ケンイチさんのブログから来ました。
僕もこの山崎さんの本は読んでなるほどと思う点が多かったです。基本的なお金の考えを変えさせることが多いなぁと。。
ETF,インデックスファンド、保険、MRF,国債すべてに関して、「できるだけコストをかけない」っということをみんなが同じようにすると景気が悪くなりそうな感じもしましたが・・・。
いい手法はこれなんだぁと感じました。
>silencejokerさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
皆がコストをかけずに投資をしても、リスクを取って投資を行う人が増えることで全体のパイが大きくなればいいんじゃないかなと思います。
また、仮にリスク資産への投資が増えていっても、金融リテラシーの低い人は一定数いるでしょうから、そういう人々はコストの高い金融商品を買わされ続けるような気もします。
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