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『大逆張り時代の到来』

 図書館から借りてきて読了。久々に読んだ海外の投資本です。

大逆張り時代の到来―来るべきこれからの20年の最強戦略[ウィザードブックシリーズ129] (ウィザードブックシリーズ 129)大逆張り時代の到来―来るべきこれからの20年の最強戦略[ウィザードブックシリーズ129] (ウィザードブックシリーズ 129)
塩野 未佳

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 著者は『ウォール街で勝つ法則』のジェームズ・P・オショーネシー。今回の本は多少タイトルが怪しげなのですが、収録されているデータは興味深いものでした。

 グロース・バリュー、大型株・小型株などの各ファクターの過去のリターンについて分析されており、今後20年間で一番高いリターンを出すのがどのカテゴリの銘柄かを予想しています。で、いろいろな分析や過去のリターンのグラフの解説が書かれているのですが、結論から言うと、大型バリュー株(高配当利回り銘柄・ダウの犬など)と小型株(それも超小型株)を適度に組み合わせたポートフォリオが今後20年間でもっとも高いリターンを上げるとされています。ちなみに債券のリターンについても記載がありますが、基本的に債券のリターンはインフレに勝てるか勝てないかで実質リターンがほとんどないので長期投資の対象として不適格とされています。

 これらのポートフォリオの資産配分については、保守的な配分からもっとも高リターンが望める配分までいくつか紹介されているのですが、投資信託を用いたポートフォリオの構築には否定的で、個別銘柄、もしくはETFを利用したポートフォリオの構築を勧めています。本書では実際に各ファクターの代表的なETFが紹介されており、海外(米国)の証券口座を利用している人であれば、すぐにでも本書で紹介されているポートフォリオが構築できそうです。

 ただし、収録されているデータが米国株のものだけですので、日本株だけに投資している私のような投資家や、国際分散投資をしている投資家にはあまり役に立たないかもしれません。それでも、本書の中で興味深かったのは、超長期の20年移動平均リターンがバリュー・グロース、大型株・小型株などの各ファクターで算出されている点でした。

 あくまで米国株のデータなので、どれくらい日本株と相似しているのかは不明ですが、少なくとも過去数十年間の超長期データでは、20年移動平均でもほとんどの期間でグロースよりバリュー、大型株より小型株のほうが高リターンをあげていることは確認できました。また、バリュー・小型株のいずれのファクターも大部分の期間で市場平均(S&P500)をアウトパフォームしています。少し前のエントリで今後20年の株式のリターンがどうなるのかいろいろ考えてみようと書いていたのですが、この本はそのヒントを提供してくれそうです。

 最後に、本書から心に残った部分を引用しておきます。

 最も重要なことなので忘れないでほしいのは、どんなに入念に選んだ投資戦略でも、ほかの戦略やほかの市場セグメントに勝てない時期も必ずあるということだ。賢明な戦略に長期的に打ち込んで、そこからリターンを得られるのは、超長期に集中していられる投資家だけなのである。成功する投資家は受け身の姿勢を保ち、現在の市場の動きで自分の投資決定を変えたくなるような衝動を抑えることが肝心だ。

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[ 2008/08/18 21:57 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(4)

心強いデータですね。

心強いデータですね。
本は題名ではなく著者で選べ、というメッセージも、今回のエントリーから読み取ることが出来ると思います。
この本に書かれているデータが日本株でも証明される日を心待ちにしています。(同じ投資手法の人はみんな、そう思っているでしょうね。)
[ 2008/08/18 23:59 ] [ 編集 ]

>のっぽさん
最近相場がこんな状況なので、たまにはこういう本を読まないと投資スタンスが守れませんね。

日本でも超長期のデータを分析した本があればいいのですが、まだみたことがありません。もしかしたら研究論文などで、分析された超長期リターンのデータがあるのかもしれませんが・・・。
[ 2008/08/19 09:17 ] [ 編集 ]

コメント欄に『研究論文』とありましたので・・・

CiNii(学術文献データベース)、J-STAGE(学術文献データベース)、J-STORE(特許情報)などのご利用はされていますでしょうか?
(ご存知でしたらスミマセン。)

特にCiNiiは、投資関連の理論から各企業の事業内容まで、キーワードひとつで一部の国内学術論文を無料(PDF)で読む事が出来ますのでオススメです。
(一応ルールはありますので、ご注意を。)

海外論文まで読むには、最低でもBL(ボーイズラヴじゃなくて英国図書館)あたりまで手を拡げなくてはならないですけどね・・・
(研究機関等の教職員にならなきゃ入手できないし・・・あきらめましょう・・・)

それと・・・
残念ながら、日本の超長期リターンを研究した論文はないようです・・・
  
[ 2008/08/24 22:19 ] [ 編集 ]

>ウーモンさん
学術論文のデータベースについては、まったく知りませんでした。ご紹介ありがとうございます。早速いろいろみてみます。

> それと・・・
> 残念ながら、日本の超長期リターンを研究した論文はないようです・・・
やっぱりそうなんですね・・・。証券会社などの資料で、バリー株のリターンに関するレポートなどは読んだことがあったのですが、日本では大学などの研究機関でこういうことはあまり研究されていないんですかね・・・。
[ 2008/08/25 08:50 ] [ 編集 ]

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