スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

『バリュー投資の強化書』

 角山さんの『バリュー投資の強化書』を読了。「バリュー投資」と名の付く本はとりあえず買って読んでいます。そういうわけで、今回の角山さんの新刊も発売と同時に購入しました。角山さんの本はこれで5冊目ですね。
バリュー投資の強化書~良いビジネスを安く買い、高く売るための分析手法~ (Modern Alchemists Series No. 61)バリュー投資の強化書~良いビジネスを安く買い、高く売るための分析手法~ (Modern Alchemists Series No. 61)
角山 智

パンローリング 2008-05-16
売り上げランキング : 2214
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 さて、本の内容ですが、6~7割は過去の著作で触れられた内容と大体同じか、それをもう少し詳しく述べているような感じです。本書で新しく触れられているのは、第3章のPMVや、第5章のマーケットの大きな流れについての記述、それに第6章の市場心理や行動ファイナンスについて書かれている部分でしょうか。いずれにせよ、角山さんがあとがきで書いているように、この本が過去4冊の著作を通しての「集大成」だと感じました。約400ページの大作ですが、図表も多く、投資系の翻訳書に比べれば文章はずっと読みやすいです。お値段も少し張りますが、過去の著作と比べても、内容的にそれほど高いということはないのではないかと思います。

 ということで、べた褒めのエントリになってしまいましたが、日本の投資家(プロ・アマを問わず)で、バリュー投資についてこれだけの本を書ける人は他にいなさそうなので、日本人が書いた本でバリュー投資を勉強しようと思うのであれば、角山さんの本が一番よいと思います。ただ、過去の角山さんの本でも感じたのですが、どうしても同意できない部分も多少あります。

 例えば、第4章の定性分析について。これは何度も書いていることなんですが、やはり一般の投資家にはビジネスモデルや事業の詳細な分析は難しいのではないかと思っています。ほぼ株式投資だけで食べていけるようなセミプロの個人投資家や、自分の仕事がコンサルなどの経営に深くタッチする仕事である場合を除けば、定性分析を正確にできる個人投資家なんてそうはいないと思うのです(時間的な制約もあるでしょうし)。

 個別株をやるなら有報まで読み込んで、しっかり投資先の企業を理解してから買うべき、というのも最もだと思うのですが、個別企業の分析に時間をかけすぎた場合のバイアス(「時間をかけて分析したのだから安心だ」といった)などを考えると、ある程度定量的に銘柄を絞り込んで、外れを掴んでも大きな被害が出ないように充分に分散投資する、というのが一般的な個人投資家には一番いいやり方のように思えます。

 とはいえ、完全に定量的なアプローチ(スクリーニングだけなど)ではあまり面白くないのも事実なので、私の場合は自分が投資する企業が、自分がまったく興味の持てない事業を行っている場合や、コモディティ企業、景気循環銘柄などは、なるべくポートフォリオから外すようにしています。

 と、いろいろ書いてきましたが、大前提として、ある本を読んでその通りにやれば簡単に利益が出せるとは思わないことが大切だと思います。この本に限らず、他にもバリュー投資(や他の手法)に関する書籍はたくさんありますので、とにかくたくさんの本を読んで勉強し、自ら投資を行うことで勉強したことを実践し、経験を積んだ上で、自分に向いた手法が見つけられれば、それなりの結果が出るのではと思っています。

 問題は私がまだ「それなりの結果」を出していないことなんですよね・・・。こればかりは自分を信じて長い目で見るしかないかなぁと思っています。負け惜しみみたいですが(笑。
関連記事


[ 2008/06/11 22:18 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(2)

私も購入しました。

本書で中心的に取り扱われているキヤノン。
経験も知識も乏しい自分です。
果たして、自力で定性的にキヤノンのビジネスを判断出来るのか。
資金も乏しい自分です。
分散を考慮すると、(自信を持って判断出来ていない)キヤノンをポートフォリオに組入れて良いものなのか。

無理無理。
じゃあ、自分の投資はどうしよう?

どんな良書でも素直さと懐疑の目を持って、貪欲に自身の血肉としていきたいと思っています。

そして、私も「それなりの結果」を出したいものです。
[ 2008/06/12 21:35 ] [ 編集 ]

こんばんは。
ウーモンさんの書評、拝読させて頂きました。

私もバリュー投資以外の要素(マーケット全体の動きや市場心理など)に関する記述が面白いなぁと感じました。バリュー投資といっても、安いだけではダメなんですよね~、多分。それから、確かにこの本、誤字脱字が多いですね・・・。

キャノンの件、資金の点で言うなら、単元未満株として買ってもいいんじゃないでしょうか。多少手数料は張りますが。なんていいつつ、私は自分で決めた、「買付時の1銘柄のポートフォリオ比率は7%以内とする。」というルールを破ってキヤノンを買付けています。

なかなか難しいです・・・。
[ 2008/06/12 22:05 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://quai62.blog15.fc2.com/tb.php/702-8bdd2094









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。