Russell/Nomura日本株インデックスのデータをいろいろ見てみました。1980年から直近まで25年分以上の大型/小型株、バリュー/グロース株のリターンを確認できてなかなか興味深いです。
まずはバリュー/グロースの比較から。

(画像をクリックすると別ウィンドウで開きます)
Total Market Index(配当込みのトータルリターン)の全銘柄・バリュー銘柄・グロース銘柄の各リターンをグラフ化しました。
この解説によると、Total Market Indexでは全上場銘柄の時価総額の98%をカバーしているとのことですので、日本市場におけるバリュー/グロース銘柄のリターンの差を確認するには一番よいデータであるように思います。ちなみにバリュー/グロースの区別はPBR(B/S上の資産の含み損益などを調整した修正PBR)を基準にしているようです。
で、結果はバリュー銘柄がグロース銘柄を大幅にアウトパフォームしてます。特に相場全体の上昇局面でバリュー銘柄のリターンが大きく伸びているようです。また、現時点でバブル期を超えるリターンをあげているのはバリュー銘柄だけです。
次は大型/小型株の比較。

Total Market、Top Cap(時価総額の上位50%)、Mid Cap(時価総額の中位35%)、Small Cap(時価総額の下位15%)それぞれのバリュー銘柄のリターンを比較しています。本来は全銘柄の大型/小型株別のリターンを見るべきなんでしょうが、バリュー銘柄にしか興味がないので、バリュー銘柄の中で大/中/小型株のリターンがどうなっているのか見てみました。
大型のバリュー銘柄も小型のバリュー銘柄もリターンにそれほど大きな差はないようです。が、バブル以降のデータを見ると、Top Cap(黄色)のリターンがよい時期とSmall Cap(ピンク色)のリターンがよい時期が数年おきに逆転しているようです。2006年ごろからTop CapのリターンがSmall Capのリターンを上回るようになっており、もしかすると過去の傾向から今後しばらく(数年?)は小型バリュー株のリターンがあまりよくない時期が続くのかもしれません。
- 関連記事
-
こんにちは。
日本株でもやっぱりバリューインデックスのパフォーマンスが良いのですね。
大型株が良い期間と小型株が良い期間があるのは、米国株も似たような感じだったと思います。
欧州株のEuro STOXX 600とかは、去年調べたときはここ5年ぐらいではバリューとグロースの差はそんなに出ていなかったようでした。
私もずっと言っているのですが、Russell/Nomura日本株インデックスの各サブセットのETFが欲しいですね。
というか、このETFを組成するべきでしょう。いや、組成しろ! と念じてみる。。
----
すいません、名前を入力する欄を間違えていたので、修正しました。
こんばんは。
期間が短いとバリュー/グロースの差がそれほどないか、グロースのリターンが良い時期もあるようですね。少し前に見たRussell/Nomura日本株インデックスに関するレポートでそんな内容を見たような気がします。
Russell/Nomura日本株インデックスの各サブインデックスのETFがでたら、私は個別株への投資は止めるかもしれません。でも、これ出しちゃったらバリューインデックスなんかは多分他のほとんどの投信をアウトパフォームしちゃうでしょうから野村も商売あがったりではないでしょうか(笑。
コメントの投稿