久しぶりに高橋源一郎の本を読みました。しかも文芸評論。何年振りでしょうか・・・。
高橋源一郎の文章は平易なんですが、内容は相変わらず難解です。昔から高橋源一郎の小説も評論も好きだったのですが、いまだによく理解できないまま読み続けています。ただ、普段なんとなく読んでいるいろいろな小説を当たり前のように「理解している」と思っている点に疑問を投げかけてくれるだけでも読んだ価値はあるのかなぁと思っています。
読んでよくわからない本の感想を書くのは難しいのですが、明治維新以降、日本の近代文学が辿ってきた歴史やそれが生み出したもの、そして小説(散文)の言葉が持つ可能性について真摯に考えている良書だと思います。
「そんなこと考えなくっても生活に困らないよ」って言われちゃうとそれまでなんですが・・・。
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