名著『
バフェットからの手紙
』のなかに、「しけモク手法」という言葉が出てきます(P.168)。本文中ではバフェットは馬鹿げた投資の例として「しけモク手法」を取り上げています。バフェットに言わせると「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことのほうが、はるかに良いのです」ということになります。
先日まで持ち株の決算に関する記事を書きながら、私の持ち株のほとんどはこの「しけモク」的な銘柄ばかりだなぁと感じていました。もともとこの本の「しけモク」に関する記述を読んだ上で、それでもまだ吸える部分が少しはあるだろうと思いつつ「しけモク」な銘柄に分散投資しているわけなので、そのこと自体には特に不満を感じていません。むしろ「しけモク手法」はグレアム流のバリュー投資に近いようなイメージを持っており、バフェットの言う「すばらしい企業をまずまずの価格で買う」ということが普通の個人投資家にとって非常に難しいことだと思っています。
しかしながら、私の個別株のポートフォリオのリターンを見る限り(まだ株式投資を始めて2年弱ですが)、ほとんど結果を出していない状態なので、ほんとに「しけモク手法」が有効なのかどうなのか、自信はまったくありません。『バフェットからの手紙』巻末の用語集によると、「しけモク手法」は「~ほとんどの場合、まずまずの利益を出して持ち株を利食う機会を生じさせるような、十分な安値で買える一時的な押し目で株を買うこと」とされています。今はこれにしたがって、黙々と安値で仕込むことを続けるしかないのかなぁというのが現状です。
ということで、今後も「しけモク手法」にこだわって、結果を信じて今の手法を堅持しようと思っています。そういう意味も込めて、"iFund"と名付けている私のポートフォリオに「しけもくシガレットケース」という愛称をつけようと思います。どうか吸える部分が幾らか残っていますようにという願いも込めて。
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しけモク手法=グレアム的アプローチはそのとおりだと思います。
私なんかは、グレアム的アプローチの方が大変そうだと思いますが、きっと好みの問題なんでしょうね。
>空色さん
まいどです。今のポートフォリオは我慢が大変です・・・。もともと、”安い”という基準だけで買付けているので、株価が下がる度に自分のポートフォリオの銘柄群に疑いの目を向けてしまいますから(笑。
今更方向性を変えるのもなんなので、このままのんびり行くことにします。投資以外で何かと忙しいですし。
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