『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』読了。
この本、著者が最後に書いている参考文献をすでに読んでいる人には必要ないかもしれません。逆に、これらの本をまだ読んでいない場合は、事前にこの本を読んでおくと良さそうです。
文章は橘玲氏の本になんとなく似ているような気がします(身もフタも無いような感じが)。『
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
』などの橘玲氏の著作を40%、『
お金をふやす本当の常識
』などの山崎元氏の著作を15%、『
ウォール街のランダム・ウォーカー
』と『
敗者のゲーム
』を各15%、その他ファイナンス理論に関するさまざまな書籍を15%、これらの内容を薄めて、最後に
この本
をふりかけとしてパラパラふりかければこの本が出来上がりそうです。
ところで、投資銀行で働く人間が、
ところで、将来のFCFを予想し、適切なディスカウントレートを決めて理論株価を計算するようなことは、ぶっちゃけた話、誰もできないので、実際のところ、どんぶり勘定が使われます。
なんて言っちゃっていいんでしょうか。一応ファイナンス理論に基づいてM&Aなんかを仕切ったりするのも投資銀行の仕事だと思ってましたが・・・。
もひとつ、この一節がなんとなく引っかかっています。
(DCFモデルついて)
素人トレーダーは、株という名前の紙切れをどこの馬鹿が次はいくらで買うのかというたったひとつの数字を予想すればいいのです。ところがファイナンス理論を勉強してしまったばかりに、予測するのが絶望的に難しいパラメータをたくさん計算しなければ、どこの馬鹿が次はいくらで買うかというたったひとつの数字を決められなくなってしまったのです。
最近、そうかもなぁと思うことがしばしばあります。
経済的合理性に従い、読み終えたこの本を早速ヤフオクで出品。今ならそこそこの値段で売れそうです。