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『「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史』

 ”投資を楽しむ♪”のまろさんのお薦め図書。まろさんのお薦め図書には当たりが多いので年末年始に読んでみました。
「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史
ウィリアム バーンスタイン William J. Bernstein 徳川 家広

日本経済新聞社 2006-08
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 まろさんの紹介記事にあるとおり、希少な投資本『投資4つの黄金則』(この本については以前紹介記事を書いています)の著者が書いた文明史の本です。

 高校時代は世界史オタクで大学でも東洋(中国)史を勉強していたので、それなりに歴史書は読んだつもりでしたが、古代から現代までの政治史をすっ飛ばして、ここまで見事に文明史を書ききった本は珍しいと思います。しかも著者は投資アドバイザー・・・。なんともスゴイ人です。ちなみに訳者の徳川家広氏、徳川家所縁の方かなぁと思って調べてみたらやはりそうでした。他にも面白そうな本を翻訳されているようなので、アマゾンで調べてみると面白いかもしれません。

 学生時代にフランシス・フクヤマの『歴史の終わり』という本を読んで、古代から近代までの歴史と現代史の断絶の記述にガツンと衝撃を受けたのですが、『「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史』はここからさらに突っ込んで近代から現代にかけてなぜ人類は「豊か」になったのかを述べています。中でも、「民主主義が経済的な豊かさを生み出すのではなく経済的に豊かになった社会が民主主義を求める」といった主旨の指摘は今までに無かった視点だと思います。同じく最近出版された『フラット化する世界(上)(下)』などを併読するとさらに理解が深まりそうな気がします(こちらはまだ読みかけ)。

 個人的に印象に残っているのはバーンスタインの日本に関する記述と訳者の徳川家広氏のあとがきでした。短い文章なので引用しておきます。

第8章「ライジング・サン」より
 (前略)最後に、アメリカがいつまでも金持ち日本の防衛を肩代わりし続けるという保障はどこにもない。じきに日本は自力で自分をまもれるだけの軍事力を持とうと考えるようになるだろう。その努力がうまくいきすぎないことを祈るのみだ。


訳者あとがきより
 「失われた10年」などといわれてきた過去15年あまりの日本経済の期待はずれのパフォーマンスだが、本書でたびたび言及されているように、経済成長率は長期的には2パーセント前後に収斂するものだとすれば、実は成熟した経済としてしごく普通だったということになってしまう。(中略)日本経済そのものは別に危機になったわけではなく、単に高度成長が常態だと根拠も無く信じていた政策当局者やマスコミの経済リテラシーに欠陥があっただけなのである。



 ※『歴史の終わり』の新装版が出ています。こちらもお薦め(投資とは関係ありませんが)。
歴史の終わり〈上〉歴史の「終点」に立つ最後の人間歴史の終わり〈上〉歴史の「終点」に立つ最後の人間
Francis Fukuyama フランシス フクヤマ 渡部 昇一

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[ 2007/01/03 11:29 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(4)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

年末年始で本書を読み切ったんですか? すごいですねぇ~
私もまろさんに触発されて年末に本書を購入しましたが、パラぱらっとめくって挫折しかかったので、「マネー・マスターズ列伝」を読んでました(ブログで記事を書きましたが、本書はイマイチ)・・

お二人に負けたままなのは癪なので(笑)、頑張って読んでみます。
[ 2007/01/03 15:25 ] [ 編集 ]

>空色さん
あけましておめでとうござます。

実はこの本、購入したのではなく図書館で借りたんです。まろさんの紹介記事を読んですぐに図書館に予約し、年末にやっと順番が廻ってきました。次の予約の方がいて、貸し出し期限の延長ができなかったので、急いで読みました・・・。

『歴史の終わり』とセットで是非読み切ってみてください!!(笑。
[ 2007/01/03 18:49 ] [ 編集 ]

本当だ

徳川19代目の人ってことですね。
併読書に、富田俊基「国債の歴史」もお薦めします。
[ 2007/01/04 07:46 ] [ 編集 ]

皮肉な感じですね

>まろさん
面白い本をご紹介頂きありがとうございました。

徳川宗家の子孫が世界の文明史に関する本を
翻訳しているってのも何だか皮肉な感じがします。

もう一冊のお勧め本も読んでみます。

と思ったんですが、この本すごく高いですね・・・。
しかもかなりの大著。図書館で借りて読みます・・・。
[ 2007/01/04 15:47 ] [ 編集 ]

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