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『証券分析』 7

 『証券分析』読書メモの続き。いよいよ残り数章です。

第50章 価格と価値の矛盾
 われわれが詳述してきた証券分析内容には、過大・過小評価された証券のさまざまな例が含まれていた。証券市場がそのような評価を下すプロセスは、どうやら非論理的かつ誤りであることも少なくないようだ。第1章で指摘したように、これらのプロセスは証券を売買する人の心のなかで進行していくものなので、自動的ではなく心理的なものである。よってマーケットの間違いは、個人の集団の間違いだ。その間違いの大半は、3つの基本原因のひとつ以上が引き金となっている。それらは、誇張、過剰な簡略化、怠慢-以上の3つである。

(知名度の低い「二流」証券が秘めるチャンス)主力銘柄が過大あるいは過小評価されていると言えるのは、相場サイクルがある一定のポイントにあるときだけであるが、数多く存在する「無名の」つまり「二流の」銘柄群のなかには、常に過小評価されている銘柄が存在する可能性が高い。



 第50章・51章では景気循環(強気相場と弱気相場)により生じる価値と価格の矛盾、過小評価されやすい知名度の低い証券、企業の合併・分割への過剰反応、訴訟が絡んだ証券の投資、破産管財人管理下の企業への投資などについて触れられています。特定の状況下における割安銘柄の発掘と言えば、この本、『グリーンブラット投資法 - M&A、企業分割、倒産、リストラは宝の山』を思い出します。『証券分析』ではグリーンブラットの本ほど具体的な内容が書かれているわけではないですが、基本的な考え方はグレアムもグリーンブラットも同じであるように思います。

 また、グレアムはこの章で株価の周期的な変動(強気相場と弱気相場)を利用して「安く買って高く売る」というやり方を実行することが可能かどうか述べています。例えば、PER10倍以下の銘柄で分散されたポートフォリオを組み、PER15倍程度まで上昇したら売却するという方法を繰り返すことにより、「今後は通常の相場サイクルが続く」と仮定すれば、満足いく結果を得られるだろうと述べています。

 ただし、当時の異常な相場サイクル(大恐慌)の場合、この方法では株価が騰がりきる数年前に全ての持株を売却ることになり、その後数年間の大幅な株価上昇の恩恵は得られず、なおかつ大恐慌後に再度買いを入れたところで、その後のもっと深刻な株価下落にさらされることになるという状況になり、この手法では「極度の心理的負担を強いられることになったであろう」としています。
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[ 2006/11/05 21:18 ] 『証券分析』 | TB(0) | CM(0)

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