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『証券分析』 6

 『証券分析』読書メモの続き。バランスシートの分析及び有名な「清算価値」についての記述です。

第42章 バランスシートの分析-帳簿価格の重要性
 自分には知性があると自負する株式投資家は、少なくとも自分がその企業に実際どれだけのお金を支払っているか、そして支払ったおカネに対してどれだけの有形資産を得られるのかということについて、少なくとも自分なりの答えを出せるようでなければならない。
 企業の株価にプレミアムがつくのは、資本に対して高い収益を実現し、この高収益が競争相手たちをひきつけているからであり、一般的にそうした状況は永遠には続かない。逆に言えば、大幅なディスカウントで売られている企業は並外れて収益が低いということだ。新たな競争相手が現れないまま過去の競争相手たちが去り、経済状態が変化すれば、いずれこの状況は回復に向かい、投資による利益率も通常レベルまで戻るはずだ。

第43章 流動資産価値の重要性
(清算価値の計算)一般的に、非流動資産を現金化すれば当座資産の現金化に伴う資産の目減りをほとんど埋め合わせることが出来る可能性が高いと言ってよいかもしれない。つまり、流動資産価値は清算価値をはかるおおまかな目安になるというのが、われわれの第一の主張である。

(割安証券)①流動資産以下で売られている、②その流動資産が消滅する危険性はないように思える、③過去その市場価格に見合わないほど高い収益力を示してきた-といったような普通株は、割安銘柄グループだと言えそうである。そうした株は、実際の株価よりもずっと高い価値を有しているということに疑いの余地がなく、また、株価と価値の差が大きいためにいずれは価値が株価に反映される可能性がかなり高い。こうした株が安値圏にあるとき、これら割安株は実際に高い安全性を有しており、その安全性によって資本損失のリスクが相対的に低くなる。


 以前から、グレアムの「清算価値」の計算方法がなぜ”流動資産-負債”なのか気になっていたのですが、その理由がはっきりしました。上記引用文にあるように、清算価値を計算する場合にグレアムが設定した現金資産や売掛金、棚卸資産等の各項目の掛け目(100%~50%)による流動資産の目減りと、土地や建物、機械設備等の掛け目(1%~50%)による固定資産の残余価値はほぼ同じになる可能性が高いことから、単純に流動資産から負債を差し引いた数値を「清算価値」としているようです。

 ひとつ疑問が解けてすっきりしました。
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[ 2006/11/03 13:29 ] 『証券分析』 | TB(0) | CM(6)

清算価値

上記の話だと、
清算価値=Total Current Assets-Total Liabilities
でいいですか?
[ 2008/02/24 16:37 ] [ 編集 ]

>通りすがりさん
私の英語の勘定科目の理解が間違えていなければ、通りすがりさんの仰るとおり、清算価値は"Current Assets-Liabilities"という理解で正しいかと思います。
[ 2008/02/24 18:54 ] [ 編集 ]

清算価値

お返事ありがとうございます。
なんでこんなこと聞いたのかと言いますと、上記で計算したら、ほとんどのアメリカの一流企業がマイナスになってしまうからなんです。流動資産が負債より多い企業って、解散したら借金が残ることになりますよね? グレアム先生の評価だと、P&Gもコルゲートもアメリカン・エクスプレスも、何もかも買えません。でも、アメックスはPERで見ると、なかなかよく落ちてきています。
[ 2008/02/24 21:55 ] [ 編集 ]

訂正

上記間違えました。
「流動資産が負債より多い企業」
 ↓
「流動資産が負債より少ない企業」
[ 2008/02/24 21:57 ] [ 編集 ]

>通りすがりさん
米国の企業については財務諸表をちゃんと見たことが無いのでなんともいえませんが、確か晩年のグレアムは、清算価値より時価総額のほうが少ない、いわゆる「ネット・ネット株」は米国市場ではほとんど無くなり、この投資手法が通用しなくなっていると言っていたと記憶しています。

また、米国企業は無駄なキャッシュを保有せず、負債でレバレッジをかけて、高ROEにしている企業が多いように思いますので(私の思い込みかもしれませんが・・・)、現在の米国では流動資産>負債な企業は少ないのかもしれません。

日本の企業をスクリーニングしても、清算価値>時価総額な企業は新興市場や中小企業でこそ一部見受けられますが、一流企業ではまずありえません。

B/Sを詳細に分析して割安な銘柄を探し出す手法については、グレアムが活躍した時代よりも現在のほうが市場が効率的になってきているでしょうから、グレアムが1934年版の『証券分析』で主張しているような方法が通用しなくなってきているのは間違いないと思います。
[ 2008/02/24 23:25 ] [ 編集 ]

ありがとうございます。

コメントありがとうございます。
アメリカに関しては間違いなくグレアムの手法では買えなくなってしまったのは間違いないようです。

Itoさんのお返事には感謝致します。
ありがとうございました。
[ 2008/02/26 22:16 ] [ 編集 ]

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