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ETFについての興味深い記事

 ETFについて、興味深い記事(コラム?)を見つけました。
http://japan.internet.com/column/busnews/20061013/6.html
http://japan.internet.com/busnews/20061020/6.html

 特に興味を引いたのはこれらの部分。

ETF は最近になって登場したものではない。何年もの間、展開されてきた。しかし現在、金融市場の本質を変えてしまうかもしれないほどの急成長を遂げている。現在250以上の ETF があるが、2、3年後には数千になっているだろう。

ヘッジファンドでは、奇をてらった戦略が必要だ。米国の商品先物取引委員会の報告によると、9月5日現在、天然ガスの先物取引とオプションのオープンポジションのうち、46%が単純にロングかショートではなく、スプレッド取引だという。ショートもオプションも可能な ETF には、多額のヘッジファンド資金が集ってくるほどの魅力がある。

Baraban 氏によると、ヘッジファンドはすでに米国株取引の30%以上を占めているという。その数字は50%ほどだという人もいる。 米国ではこのようなファンドは規制されていない。その理由は、ひょっとしたらヘッジファンドの責任者が共和党および民主党の強力な寄付者であるためかもしれない。

1978年から1989年までカリフォルニアの Baraban Securities の CEO を務めていた Harvey Baraban 氏は、 ETF が成長しているのは、ヘッジファンドや他の大型のトレーダーが数百や数千単位の株式を同時に取引できるためだという。

State Street Global Advisors の報告によると、 ETF の所有資産は米国で3,580億米ドル、ヨーロッパで760億米ドルにのぼる。この数字は、より多くのファンドが作られるようになり、投資家が ETF についてもっと知るようになれば、確実に増えるだろう。

これらのファンドは、オプションやレバレッジで取引可能なため、新生の投資運用を注意深く見守り、規制しないと、財政崩壊の可能性がある。株価の暴落の危機が差し迫っているわけではないが、通常市場が大きくなりすぎているかどうかは、投資家が傷を負うまでわからないことが多い。


 私の頭の中では「ETF=信託手数料が安いインデックスファンド」というイメージがあったのですが、どうも違うような気がしてきました。日本のように日経225やTOPIX、一部の業種の指数に連動するようなETFが十数種類しかないのであれば「ETF=信託手数料が安いインデックスファンド」と単純に考えていいのかもしれませんが、ETFの種類が膨大で、かつ様々な方法で売買できるのであれば、ETFは限りなく個別株(証券・コモディティ)に近く、なおかつ膨大な資金も簡単に吸収できる金融商品と捉えるべきなのかもしれません。となれば、上の記事の通りETF自体が投機の対象となっても不自然ではないと思います。

 仮にこのコラムの最後に書かれていることが実際に起こった場合、「インデックス」でさえ膨大な資金の短期的な投機対象になってしまうと考えられるのでしょうか・・・。その場合、インデックスを買って放置するという戦略は成り立たなくなってしまうような気がします。
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[ 2006/10/21 23:10 ] 投資 | TB(0) | CM(2)

こんばんは。興味深く拝読しました。
引用元の記事に従うなら、ETFはヘッジファンドが市場やセクター全体に投資するために開発され、発展してきたことになります。確かに、巨額の資金を持つヘッジファンドが特定の市場やセクター全体に投資するのは何かと面倒ですからね。
ただ、仮にヘッジファンドが巨額の資金をETFに投じた場合、その資金は最終的にはETFを通じてインデックスを組成する各銘柄に投資されることになるので、ETFのボラティリティが高まるというよりは、当該ETFを構成する市場なりセクターのボラティリティが高まるということなんだろうと思います。
その意味では、インデックスのバイアンドホールドという戦略は今後も有効だと思います。
[ 2006/10/24 22:25 ] [ 編集 ]

>空色さん
こんばんは。
最後に「~ような気がします。」としたのはほんとに漠然とした理由でインデックス投資が有効でなくなるような気がしたからです。
ETFを通じて莫大な額の短期的な投機資金が特定の市場・セクターに流れ込み、短期間でその資金が他の投資先に移動することにより、少し前のアジア通貨危機のようなことが起こるのでは?と、なんとなく想像した次第です。
[ 2006/10/25 17:15 ] [ 編集 ]

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