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”10 days in Tibet” その1

 abitaさん、ぱんださんから中国放浪記のリクエストがあったので、当時の記憶を確かめるべく、押入れから昔の日記を取り出してきました。日記が一番充実していたのがチベット旅行のくだりだったので、チベット旅行記を書いてみようと思います。
 当時の日記(↓)
1013-1113.jpg

 私がチベットチベット自治区)入りしたのは1997年10月29日。当時の日記をそのまま引用します。

10月29日(1日目)
 AM04:30に起きて、ホテルのロビーへ。外国人十数人(日本人は僕1人)と共にバスで飛行場へ。飛行機は06:58発だ。いよいよラサ、さよなら成都。空港は曇っていたけど、離陸して厚い雲を抜けるとすでに陽が昇り始めていた。飛行機は西に向かっていて、後ろの方から太陽が昇ってきている。四川盆地は厚い雲に覆われているようだ。
 AM09:50、ラサ空港に着く。とても爽やかだけど寒い。旅行社のバスでラサ市内へ。途中で大仏の壁画の横を通って、ラサ市内へ着いたのは12:00頃。約1時間50分かかった。ヤク・ホテルの前でバスから降ろしてもらう。
 ヤク・ホテルはドミトリーで1泊20元。日本人バックパッカーがたくさんいた。少し頭が痛い。近所でポテトを食べて、ラサ・ラーメンを食べて帰ってくる。ペントックというホテルを見てきたけど、結構よかった。ペントックに移ろうかな・・・。頭痛がひどいので少し昼寝した。起きて回復したので、辺りをブラつく。ヤク・ホテルを出て、まず東へ。少し歩くとポタラ宮が見えてきた。
tibet1.jpg(1997/10/31撮影)
 すごい、すごい、すごい。北京の故宮よりスゴイ!(←)なんて貧弱な言葉だろう・・・。夕日がちょうどポタラ宮の正面に当たっていてとても綺麗だった。本当に来てよかった。そのあとは、八角街(バルコル)をブラブラする。ここは中国じゃない。ここもスゴイ。真ん中にデカイ寺があって、周りの通りには色々な露天が出ている。ダライ・ラマの写真なんかも売っている。問題ないのだろうか?
 ヤク・ホテルへ戻る。ちなみに、相部屋の旅行者達はスゴイ。3週間もチベットにいる主婦(1人で)。これからヒマラヤへ行く人々、ゴルムドからラサまで自転車で来た人。ちょっとついていけない・・・。夕方から、知り合いになったバナクショー・ホテルの日本人の部屋へ行き、その後チャーハンとジャージャー麺を食べに行く。ウンコの話で盛り上がる。いつも通りだ。
 ラサについて1日目。少し張り切りすぎた。しんどくなってきた。頭痛いし。熱もあるようだ。もう寝よう。明日はペントック・ホテルへ移ろう。


10月30日(2日目)
 ラサ2日目。朝のうちにペントックへ移る。とてもいい感じのホテル。でもフロントのおじさん(チベット人)は中国語を嫌っているようだった。そういえば、スノーランド・レストランでも同じような感じだった。チベット人は恐らく中国人が嫌いなんだろう。
 ペントックにチェックインしてから、身体の調子がよかったので、ちょっと歩き回ったが、1~2時間でフラフラになってしまった。バスでバルコルまで帰ってきて、スノーランドでインド・カレーを食べるが、クラクラして倒れそうになった。午後はホテルでずっと寝る。夕方、相部屋の2人の日本人が帰ってきて、少し話す。2人とも早稲田大学の学生で、1人はK口君、もう1人はK藤君。
 どうも少しでも疲労すると頭痛がやってくるようだ。ゆっくり滞在して1日1ヵ所ぐらいのペースで観光しよう。ちなみにゴルムドまでバス36時間で280元、西寧までバスで48時間380元だった。帰りはやはりバスか?体調しだいかな・・・。絵葉書でも書いて過ごそう。明日は。
 ところで、どうもチベット人(チベタンと呼ぶらしい)は中国人が嫌いなようだ。今でも彼らは被征服民なので、当たり前の話だが。少し中国語を控えた方がいいのかもしれない。中国語を話しているときに彼らの冷たい態度を感じる。今ラサに住んでいる中国人は何を感じているのだろうか。チベット人からの反感を感じたことはないのだろうか。路上でチベット人と漢人が喧嘩しているのをよく見かける。
 夜には元気が出てきたのでブルー何とかっていうレストランでカレーを食べる。おいしかった。ホテルで早大生の2人とずっと話す。2人とも面白い。なぜかとても日本に帰りたくなった。杭州へでもいいから帰りたい。
 追記:ペントック・ホテルの料金はドミトリー(6人部屋)で1泊35元。サービスがいい。サンダル・カップ・タオル大小有り。ロビーがきれい。ロビーでの映画上映日有り。お湯が24時間出る!英語可。バルコル近くで便利。洗濯10元。トイレにちゃんとトイレットペーパーがある。欧米人に人気。
 追記2:チベット語講座。こんにちは=”タシデレ”。ありがとう=”トゥジェチェ”。


 ということで、初日と2日目は高山病にやられて、意識が朦朧としており、ろくに観光も出来ませんでした。行動範囲もラサ市街地の中心部、バルコル周辺だけでした。この旅行では、もともとチベットに行く予定はなかったので、寒さ対策をまったく行っておらず、後々まで寒さに苦しめられることになります・・・。
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[ 2006/09/25 03:00 ] "10 days in Tibet" | TB(0) | CM(0)

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