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『大地の咆哮 元上海総領事が見た中国』

 表題の本を前から買おうかどうか迷っていたのですが、ちょうどいいタイミングである人から借りることができたので、一気に読んでしまいました。
大地の咆哮 元上海総領事が見た中国大地の咆哮 元上海総領事が見た中国
杉本 信行

PHP研究所 2006-06-22
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 感想を一言で言ってしまうと、「平凡な外交官が書いた中国の実情」といった感じです。しかし、平凡であるが故に中国の現状認識に変なバイアスがかっていない(極端に否定的でもなく肯定的でもない)ようにも感じます。

 先日のジム・ロジャーズの講演で、今後の中国の継続的な成長についての楽観的な意見に、何となく違和感を感じたのですが、その違和感が何だったのかこの本のお陰で少し分かったような気がします。私は年に1回くらい出張で上海に行く機会があります。10年ほど前には中国の地方都市に留学しており、中国のあちこちを旅行しました。従って、私が生で見た中国は最近数年間の上海、10年前に住んでいた地方都市や留学中に旅行した中国の内陸部や辺境地域だけということになります。確かに中国の一部分である北京や上海はこの10年で劇的に変化したと思います。しかし、中国の他の地域(内陸部の都市や農村など)がこの10年でどう変化しているのか私は知りませんし、実情が報道されることはほとんど無いように感じます。仮にこの著書に書かれている地方(農村)の状況が事実であるとすれば、中国の一部の地域以外は10年前どころか、もっと前と比較してもほとんど変わっていないように思えます。

 私がどうしても違和感を感じるのは、実際劇的に変化しているのは一部の地域でしかないのに、「中国」全体が成長しているように捉えられていることです。私は「中国の人々が皆豊かになったら」「中国の人々が皆車に乗るようになったら」という話を聞いても、中国の貧しい地方に住む人々が急に豊かになるようには思えませんし、農村の中国人が自家用車に乗ることを想像できません。私には、中国が人口的にも地理的にもあまりに大きすぎることが、中国の継続的な成長を阻害する要因のように思えます。
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[ 2006/09/10 16:16 ] 読書・映画・その他 | TB(0) | CM(5)

コメントその1

説得力のある分析に共感を覚えました。
中国の爆弾である経済格差を共産党がどのように
攻略していくかが今後楽しみです。
[ 2006/09/11 17:58 ] [ 編集 ]

返答その1

>ぱんださん
ご無沙汰です。上海は如何ですか?
内陸部では年間数万件の暴動が起こってるって話もありますね・・・。

来年こそ上海駐在か?
というチャンスがあったのですが、医者に止められました。
ということで、まだまだ合流できそうにないです。
でも、来月には出張で上海に行くことになりそうです。
また飲みましょう!
[ 2006/09/11 23:31 ] [ 編集 ]

切実な思い

Itoさん、こんばんは。

> 10年ほど前には中国の地方都市に留学しており、中国のあちこちを旅行しました。

ぜひ記事にしてほしいなぁ...
[ 2006/09/12 02:11 ] [ 編集 ]

コメントその2

中国放浪記のリクエストがありますよ~
僕からも是非お願いします^^
特に西安での出来事を詳しく聞きたいです。
西安にはいつか行ってみたいと思っていますので・・・
中国政府の経済格差政策その名も”西部大開発”
予算の割には余り効果がなかったみたいです。
それどころか格差が広がっているのではという発表です。
9月に某国の首相がいなくなれば、
不満の矛先がなくなります。どうする共産党!
[ 2006/09/12 16:41 ] [ 編集 ]

切実な思いへの返答その2

>先日のジム・ロジャーズの講演をドタキャンした人さん
こんばんは。実は私も寝過ごしてドタキャンするところでした(午後の講演にも関わらず)。無料だと思うとイマイチ気合が入らないですね・・・。
旅行の件、チベットの写真がPCに残ってましたので、いつか記事にします!

>ぱんださん
西部大開発のお陰で「青蔵鉄道」もできたわけで、大開発で内陸の人々が豊かになったかどうかは別として、是非一度乗ってみたいです。西寧~ラサで所要27時間みたい。
それから、「西安にはいつか行ってみたいと思っていますので・・・」って、アナタ私と一緒に行ったでしょうが・・・。西安のほろ苦い想い出は心の中に大事に仕舞っておきます。よって非公開。
[ 2006/09/12 21:54 ] [ 編集 ]

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