商品投資に関する本を探していたら面白そうな本があったので読んでみました。
「私の予想どおり・・・。」、「私の予測が見事に的中した訳である。」など、自画自賛の文章が多いのが多少気になりましたが、商品投資については勉強になりました。基本的な内容はジム・ロジャースの『
商品の時代
』とほぼ同じような感じです。「商品の価格は需要と供給によって決まる。」「新興諸国の経済発展により商品の需要が急増しているが、供給の準備は追いついていない。」ということで、今後は商品が買いですよ!と薦めています。
ジム・ロジャースの本と少し違うのは”原油”についての解説が多いことでしょうか。ニュースでよくみる”原油価格”というのは、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)に上場している”WTI”というアメリカ産原油の代表油種の価格であること、WTIで売買されている原油量は世界的な原油生産量からみればほんの一部分(WTIの原油生産量が日量70万バレルに対してOPEC諸国の日量は2800万バレル)でしかないこと、またそのほんの一部の市場に大量の投機資金が流入していることなど(もっといろいろ書かれているのですが、上手く説明できないので割愛)、なかなか面白い内容でした。
商品をポートフォリオに組み込むメリットはよくわかったのですが、問題は投資対象となる商品ファンドが少ないことでしょうか・・・。
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