スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

『ゲド戦記』(5)

 いよいよ『ゲド戦記』シリーズ本編最終巻です。
ゲド戦記 5 アースーシーの風ゲド戦記 5 アースーシーの風
アーシュラ・K. ル・グウィン 清水 真砂子

岩波書店 2006-05-11
売り上げランキング : 1452
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ストーリー:ゲドは故郷のゴント島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送る。アースシー世界は”エレス・アクベの腕輪”の力とレバンネン王の活躍により秩序を取り戻しつつあったものの、東地域のカルガト帝国との和平交渉の難航、西地域での竜の異常な行動により、ふたたび緊張が高まる。そして、”竜の娘”テハヌーは王宮に呼び出され、レバンネン王から重要な使命を与えられる。

 「アースシーの風」は2001年に発表された物語です。Wikipediaの解説にあるように、2001年は「9.11」が起こった年でもあり、これに呼応するかのようにアースシー世界にも大きな変化が起こります。

 レバンネン王は東地域のカルガド帝国と和平を結ぶべく外交交渉を続けますが、アースシー中心地域(魔法を信じるハード語圏)と魔法を信じないカルガド帝国の間には大きな価値観の違いがあり、レバンネン王は和平のしるしとしてカルガドから送られてきた王女を信頼することが出来ません。また、西地域では若い竜達がアースシー中心部への進入を繰り返しており、レバンネン王は”竜の娘”であるテハヌーを呼んで竜と意思疎通を図ることで、なぜ今になって竜が西地域から中心部へ侵攻するようになったのかを知ろうとします。一方、魔法の総本山であるローク島では、1人の”長”がレバンネン王を”黄泉の国”に送り返そうと画策し、もう1人の竜の娘であるアイリアンによって滅ぼされるという事件が起こります。これらの出来事を通じて、これまでのアースシーの魔法を中心とした価値観が大きく揺れ動くことになります。

 テハヌーに同行してレバンネン王のもとにやってきていたテナーは、カルガド帝国の出身者であり、今はハード語圏で暮らすものとして、レバンネン王とカルガド王国の王女セセラクの間を取り持ち、2人が結ばれるように仕向けます。また、竜の娘テハヌーは竜たちをと話をすることに成功し、レバンネン王はテハヌーと同じ竜の娘であり、テハヌーの姉妹であるアイリアンから、竜がなぜ西から中心部への侵入を繰り返すのかを聞かされます。

 そして、ついに本当の”世界の均衡”とは何か、”黄泉の国”はなぜ存在するのか、竜と人の関係とは何なのか、などが明らかにされていきます。そして、レバンネン王、テハヌーとその姉妹であるアイリアン、カルガド王国の王女セセラク、テナー、ロークの魔法使いの長達、そして、この物語の中でゲドに導かれて世界を全きものとする使命を与えられたハンノキがアースシーの中心であるロークの森に集まります。そこで、彼らは再び”黄泉の国”へと向かい、生者と死者を分かつ”石垣”を破壊することで「世界をなおし」ます。

 私自身、ここまで読んでも”魔法”と”黄泉の国”、”石垣”がどのように関連しているのか、また、”石垣”を破壊することにより、なぜ「世界がなおる」のか、まだはっきりとした答えが見つかりません。

 テハヌーは世界の回復と共に竜となり、アイリアンと共にカレシンの待つ西の果てへと旅立ちます。そして、テナーはゲドが待つゴント島に帰還します。そこで、テナーから話を聞いたゲドはこのようなことばを残します。

 「わたしたちは世界を全きものにしようとして、壊してしまったんだ」


 ゲド達が初期三部作で守ったものは”黄泉の国”と”生者の国”による”世界の均衡”であったが、実は”黄泉の国”とは人が太古の竜のことばを使った”魔法”により生まれたものであり、本来は”黄泉の国”などは存在しない、すべてのものが生まれ、死んで、また生まれ変わる世界こそ正しい世界である。ということがゲドの言わんとしている事なのでしょうか。

 また1巻から読み直してみれば答えがわかるかもしれません。
関連記事


[ 2006/08/13 02:22 ] 読書・映画・その他 | TB(0) | CM(2)

コメントありがとうございました

Itoさん、拙ブログへのコメントありがとうございました。
ボクも定期的にこちらにお邪魔しています。相互リンクの件、よろしくお願いします。
[ 2006/08/14 06:58 ] [ 編集 ]

こちらこそよろしくお願いします

当ブログでもリンク登録させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
[ 2006/08/14 09:17 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://quai62.blog15.fc2.com/tb.php/468-acfc39fa









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。