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『バブルの歴史 - チューリップ恐慌からインターネット投機へ』

 『バブルの歴史 - チューリップ恐慌からインターネット投機へ』を読了。550ページに及ぶ大著で読み終えるまでにかなり時間がかかりました。
バブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へバブルの歴史―チューリップ恐慌からインターネット投機へ
エドワード チャンセラー Edward Chancellor 山岡 洋一

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 この本では、紀元前の共和制ローマ時代から20世紀末のインターネット投機に至る様々な投機の通史が書かれており、所々で現代の投機(バブル)との共通性について触れられています。この本で扱われている、現代に至るまでの主な投機(バブル)は以下の通りとなっています。

ローマ時代の投機
中世ヨーロッパの投機
1630年代のチューリップ投機
1690年代のイギリス株式投機
1720年代のイギリス南海会社投機
1790年代のイギリス運河投機
1820年代のイギリス新興市場投機
1840年代のイギリス鉄道投機
19世紀半ばのアメリカ株式投機
1929年のアメリカ大恐慌
1980年代のアメリカ株式投機(ブラックマンデー)
1980年代の日本バブル経済(神風資本主義)
現代のインターネット投機
(この本が書かれたのは1998年です)

 この中で印象に残ったのは、イギリス鉄道投機の場面で出てくるある鉄道新聞の記事でした。

 「情報を吸収し、発信し、広める力と言う観点でみれば、人生が二倍になる。そして、人類がひとつの大きな家族になり、同じ言葉を話し、同じような法律に全員が従い、唯一の神をあがめる時代がくると期待しても、的外れではないだろう。」


 この言葉、現在のインターネット時代に当てはめてもそのまま使えそうなせりふです。技術革新と過度な楽観と投機はワンセットということなのでしょうか・・・。

 日本のバブル経済については「神風資本主義」と命名されています(ぴったりな表現だと思います)。「神風資本主義」は株式・不動産・絵画・ゴルフ会員権などあらゆるものが投機対象となり、政治家から一般市民までのすべての階層が投機に参加し、様々な詐欺行為・会計操作が行われたこと(そして、これらがバブル崩壊後に発覚したこと)、バブル崩壊後の政府の介入の失敗等、過去の投機の歴史で登場したあらゆる要素がぎっちり詰まった見事なバブルだったといえそうです。

 投機(バブル)の通史のほかに、投機及び投機家が「効率的市場」において合理的な行動を取ることにより市場に流動性をもたらし、合理的な価格形成に寄与しているとの現代の経済学者の考えが正しいかどうかということもテーマの一部になっているようです。結論としては、行き過ぎた投機はバブルを生み、バブルの崩壊により経済全体が打撃を受ける。過去のバブルの歴史を振り返れば、決して市場は効率的ではない。という結論に行き着くようです。

 著者はエピローグの最後で次のように述べています。

 投機は混乱をもたらす力なので、つねに政府による規制を必要とするが、どのような鎖で縛り付けていてもそれを切って暴れだす。経済の自由と制約の間で、振り子がゆれることになろう。

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[ 2006/07/23 19:59 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(0)

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