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司馬遼太郎とアメリカとロシア

 さて、いまだに司馬遼太郎の本が読み尽くせません。ときどき合間をみて何冊か読んでますが、作品数が多すぎて全部を読み尽くすのは難しそうです。とりあえず最近読み終えたこの2冊の感想を。
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 『アメリカ素描』は、司馬遼太郎が昭和60年(1985年)に、2度にわたってアメリカを訪れた際のエッセイ。20年も前のアメリカについて書かれているので、その内容は多少古臭いかもしれません(私自身アメリカに行ったことがないのでなんとも言えませんが)。

 このエッセイの中で司馬遼太郎は、アメリカを「たれもが参加できる普遍的なもの・合理的なもの・機能的なもの」である”文明”により成り立つ国として見ています。反対に「不合理なものであり、特定の集団(たとえば民族)においてのみ通用する特殊なもの」として”文化”を定義しています。ほぼ同時期に読んだ『ロシアについて』では、ロシア”文化”について濃厚な考察があるのですが、『アメリカ素描』ではアメリカについてさらっと書き流している印象が強いです(だから”素描”なんでしょうが)。

 この本の中で唯一興味深かったのは”ウォール街”というタイトルのエッセイでした。この章の「あたりまえのことをいうようだが、世界の通貨はドルを基準にして価値がきめられている。(中略)アメリカとはなにかということをひとことでいうなら、このことに尽きるのではないか。」という部分が一番印象に残っています。また、豆知識としてウォール街の名前の由来が書かれています。

「マンハッタン島は、南から開けたということはすでにふれた。17世紀前半、この島の最初の入植者たちは開拓期が終わったころ、放牧している家畜が南端の居住区にしばしば迷い込んできたので丸木の塀(wall)を作った。」



 『ロシアについて』では、”ロシア”国家の成り立ちから、シベリアの獲得、ロシア国家成立前の征服民族であり、同時に近代ロシア成立後は被征服民族となったユーラシア大陸各地の遊牧民、また極東における日本・中国との関係などについて書かれています。著者があとがきで書いている通り、主にシベリア・極東におけるロシア(ソ連も含む)についての考察が主で、ロシア全体を書いているわけではないですが、著者のロシア”文化”に対する好悪を別とした強い思いを感じる本でした。
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[ 2006/07/10 21:58 ] 読書・映画・その他 | TB(2) | CM(0)

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アメリカ素描

読み:あめりかそびょう ジャンル:紀行文 内容 普遍性があって便利で快適なものを...
[2006/07/10 22:55] URL 司馬遼太郎を読む

ロシアについて

長年にわたりロシアに対して、深い関心を持ち続けてきた著者が、おもに日露関係史の中から鮮やなロシア像を抽出し、将来への道を模索した、示唆に富む好著。
[2006/07/10 22:56] URL 司馬遼太郎を読む







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