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『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」』

 ”投資をまじめに考える”の石坂氏の1月22日付の日記でこの本の原書("The Little Book That Beats the Markets")が紹介されており、早く日本語訳が出ないかなぁと思っていたところ、パーシャル・オーナーの角山氏がサイトでこの本を紹介されていたので早速購入しました。
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ジョエル・グリーンブラット

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 本書で一番重要な部分は巻末の付録の部分だと思われます。本文については、他のバリュー投資の入門書に書かれていることとほぼ同じような内容と、「魔法の公式」とされる”資本収益率”と”利回り”の定量的なスクリーニングから割安成長株を見つけ出す方法や、バックテストによる成績が書かれています。

 付録では「魔法の公式」で使われる資本収益率(ROC)と利回りについての詳しい解説が書かれています。資本収益率、利回り共にROEやPERなどとは少し違った方法で計算されており、この部分がこの本のもっとも重要な部分となっています(具体的な内容はここに書いたら怒られそうなので本を買ってください・・・)。

 ということで、早速四季報CD-ROMのスクリーニングで出来る限り「魔法の公式」に近い(と思われる)条件式を作成して先週末の株価でスクリーニングを掛けてみました。上位20数社は以下の通り(順位順ではなくコード順に並べ替えています)。

2416 ローソンチケット
2434 丸誠
3337 サークルKS
3711 創通
3751 GF
3766 システムズD
3794 NDソフトウェア
4333 東邦システム
4668 明光ネット
4705 クリップ
5423 東製鉄
5461 中部鋼鈑
6417 SANKYO
8740 フジトミ
9644 タナベ経営
9648 ウエスコ
9696 ウィザス
9799 旭情報
9834 リオチェーン
9892 卑弥呼
9944 インパクト21


 こうやって見てみると、学習塾銘柄が多いようです。また、割安成長株のうち、”割安”は当てはまっていそうですが、”成長”の方が当てはまってないような気がします・・・。う~む・・・、条件式を作るときに、少し利回り(割安度)の方にウエイトを置き過ぎた(ROCの数値が大きい銘柄で、利回りの数値があまりにも小さい場合は、一定条件で足切りしました)かもしれません。とりあえずE*トレードで「魔法の公式」というポートフォリオを作ったので、これらの銘柄のパフォーマンスを追ってみようと思います。
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[ 2006/06/25 21:56 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(7)

前置きが長すぎる。。。

一冊の本として売るために、無理やり長くした内容で、
読み終えるのにとても根気が入りました…。
私のお薦めは最後の約20ページだけの立読みかなe-263
[ 2006/07/01 15:39 ] [ 編集 ]

確かに

巻末の付録だけ読めば充分ですね・・・。

ついでに、ユーモアのセンスもどうかと思います(笑。
もっとも、これは訳者の問題もあるかもしれませんが。
[ 2006/07/01 22:05 ] [ 編集 ]

私もやってみました。

こんばんは~。
私もItoさんを真似してやってみました。

トラックバック送信したのですが、
何故か上手くいかないようです。。。すみません。

単純に使うにはいろいろと問題がありそうですね、このスクリーニング。
特に資本収益率はビジネスモデルを注視しないとババを引くことになりそうです。
[ 2006/07/23 23:42 ] [ 編集 ]

魔法の公式

確かにそうですね。かまぽんさんが記事でも書かれている通り、スクリーニングで上位に来る銘柄に変な銘柄が混ざっていると思います。

ちなみに私は、利回りを出すときにEBITを”営業利益の前期・今期・来期予想値の平均値”EVを”時価総額+有利子負債-現金預金-有価証券”としちゃいました。また、資本収益率は[営業利益の3年平均値/(売掛金+棚卸資産+有形固定資産)]で計算しています。

最後の”利回り・資本収益率の順位を足す”って条件式がどうしても作れなかったので、利回り・資本収益率各15%~20%以下を足切して、利回りx資本収益率の数値が大きいものから上位としています(さすがにこの計算式は強引かなと思って今は使ってません)。

資金が豊富で、個別銘柄の分析には時間掛けないってことなら、”魔法の公式”で上位30社ほどを機械的に売買してみるのも気楽でいいかもしれません(笑。

しかしながら私は資金が少ないので、あくまで銘柄を絞り込むスクリーニングの一つとして使おうと考えています。
[ 2006/07/24 19:17 ] [ 編集 ]

なるほど。

よくわかりました。
あとトラックバックありがとうございます(^^)
(ホントは立場が逆なのに。。。)

私は魔法の公式になるべく近付けるように、本の記述をそのまま四季報の項目に当てはめてスクリーニングを行いました。
そのため理論としてはわかるのですが、かなり特殊な式になってしまっています。

>>最後の”利回り・資本収益率の順位を足す”って条件式がどうしても作れなかったので、利回り・資本収益率各15%~20%以下を足切して、利回りx資本収益率の数値が大きいものから上位としています

ここは私も同様でしたので、10%以下で足切りしました。
これでも多分、全銘柄で行ったときとそれほど結果は変わらないはずですよね。

ちょっとFC2が重くて今夜中には更新できなそうなのですが。。。
[ 2006/07/25 00:47 ] [ 編集 ]

結果見ました

こんばんは。
スクリーニング結果見させていただきました。やはり何銘柄か被ってますね。

上のリストには載っていませんが、単独決算銘柄のスクリーニングで上位だった銘柄が幾つもありました。あと、EV/EBITDAや普通の割安株スクリーニングで出てくるお馴染みの銘柄も出てくるように思います。

この本に限らず、いろんな個人投資家さんの本を読んで、それぞれの銘柄選択方法をスクリーニング条件式化してみましたが、どのスクリーニングでも上位に来る銘柄は大体似通っているように感じます。

かまぽんさんの一番初めのコメントに戻りますが、やはり、最終的には個別銘柄の選択眼がパフォーマンスの差になるんでしょうね・・・。

私はどうもビジネスモデルを見極めるのが苦手なので、いつか無敵の割安株スクリーニング条件式を作れればいいなぁとひそかに思ってます(笑。
[ 2006/07/25 23:34 ] [ 編集 ]

こんばんは~。

>>どのスクリーニングでも上位に来る銘柄は大体似通っているように感じます。

確かに単純なROAとPERのスクリーニングでも似たような銘柄が出てきましたね。

>>私はどうもビジネスモデルを見極めるのが苦手なので、いつか無敵の割安株スクリーニング条件式を作れればいいなぁとひそかに思ってます(笑。

私も定性分析はダメですね。
超割安な企業があると単純に飛びついてしまうタイプです。
中国株はそれでちょっと失敗しています。

パラメーターは投資戦略によって変わってくると思いますが、私はEV/EBITとROICですかね。
EBITDAはあまり好きじゃないです。DAが(笑)

流行だからではなくて、企業価値と株価の乖離と企業価値の上昇率を考えると、この2つが一番答えに近いと思うのです。

でもある程度以上になると定性分析がやっぱり必要になるのかなと最近思っています。
[ 2006/07/27 00:50 ] [ 編集 ]

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