週末は大津(琵琶湖)へ行ってきました。琵琶湖南端に位置する全室レイクビューのホテルに宿泊したのですが、ベランダから見える琵琶湖の左手方向には比叡山を借景とした競艇場があり、朝から夕方まで競艇の爆音が鳴り響いてました。でもって、ホテルの目の前の大津港では遊覧船ミシガンが入出航する度に、アメリカ南部風のBGMが大音量で流れているという結構シュールな風景でした・・・。とはいうものの、ホテルから見える琵琶湖はやはり綺麗で、ホテルのサービスもなかなかよく、ホテル内に温泉なんかもあったりして、なかなかリラックスできました。
夕方にはホテル周辺をうろうろして、裏路地の居酒屋で晩御飯を食べたのですが、これまたローカルなお店で、私と妻以外のお客さんと店主は地元の知り合い同士でした。あまり長居はしませんでしたが、魚が美味しかったです。
で、ホテルの近所を散歩中に本屋に入ったところ、
『臆病者のための株入門』を発見。
アマゾンでも楽天ブックスでも品切れで買えなかったので、その場で購入。ホテルに帰った後はずっとこの本を読んでました。で結局一晩で読了。旅行に出ても手に取るのは投資本。やや中毒気味かもしれません。
さて、本の内容ですが、私が感じたままに乱暴に要約すると・・・。
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株式投資はギャンブルである。ただし、他のギャンブルに比べて手数料(胴元の取り分)が一番少ない魅力的なギャンブルである(ここらへんの割り切り具合は『マネーの公理』に通じるものがあるような気がします)。
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ホリエモンと資本主義(市場原理)、
ジェイコム男氏の神話とデイトレード等の寓話は面白い。やっぱり橘玲は小説家かな。
・株式市場で富を想像する方法は3つ。
(1)トレーディング
(2)個別株長期投資
(3)インデックス投資(1)と(2)は、基本的に短期的な市場の歪みを利用しているが、(1)は市場の長期的な拡大とは関係なく行われるゼロサムゲームであり、(2)は市場の歪みを利用しつつ、長期的な市場の拡大をも援用することができる。(3)は市場の長期的拡大を利用した富の創造手段。ただし、平均以上の運用成績は得られない。
・著者が薦めるのは(3)の変形版。
名付けて「トーシロ投資法」。PFの2割はアクティブ運用(要するにデイトレなり個別株長期投資なり好きなようにどうぞってこと)で自分の好きなように運用。8割はインデックス投資。ただし単純にTOPIX ETFを買うだけじゃダメ。
世界市場を完全に縮小コピーしたインデックス投資でなければ意味が無い。よって、世界市場の国別時価総額にあわせて資金を配分しなければならない(詳しいことは本を読んでください)。
今読んでる
『株式投資の未来
』には世界市場における国別時価総額について詳しく書かれていますので、国際市場へのインデックス投資を行うのであれば、この本も合わせて読むのもいいかもしれません。
私自身が求めているのは(2)。橘氏は日本の株式市場の継続的な成長性に懐疑的なようですし、財務分析を一から勉強するのも大変だと書いています。でも、ハマれば一番面白いのも個別銘柄への長期投資だと考えています。
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