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『株のプロは何を買っていつ売るのか?』

 『株のプロは何を買っていつ売るのか?―「儲け」を最大限にするファンダメンタルズ分析投資』を読了。
株のプロは何を買っていつ売るのか?―「儲け」を最大限にするファンダメンタルズ分析投資株のプロは何を買っていつ売るのか?―「儲け」を最大限にするファンダメンタルズ分析投資
田久保 龍

インデックスコミュニケーションズ 2006-02
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 企業価値に基づいた投資ということで、基本的な内容は他のバリュー投資系の書籍と同じような感じです。この本に出てくる”理論PER”という考え方が、以前のエントリーで書いた、”ディスカウントレート”(この本では”資本コスト”)=”PERの逆数”という考え方とほぼ同じだったことと、著者の考える株式市場全体の資本コストを0.55%=PER18.18倍と見積もっており、この数字も私が考えていた数字とそれほど変わらなかったことから、当時の収益バリューの計算方法が未熟なりにもそれほど外れていなかったんだと安心しました。また、低PBR株への投資についての注意点も参考になりました(個人的にはこっちのほうにもう少しページを割いて欲しかったです)。

 この本の中で、他のバリュー投資本と少し違う点は、株価変動と出来高の関係などのテクニカルな点にも触れていることや、買付(企業価値の70%で仕込み)・売却(企業価値を上回った時点で売却、もしくは買付価格より20%下落でロスカット)のルールを明確化していること(特に売りに関しては前述の出来高などから具体的な売却タイミングを解説しています)などが挙げられると思います。

 その他にも、不動産・債券投資と比較して、株式投資はその標準偏差の高さ(ボラティリティーが大きいこと)から、レバレッジを利用した場合の危険度が高く、信用取引は行うべきでないとの見解や、イールドレシオ(この本読むまで知りませんでした・・・)を利用した相場の過熱感をはかる方法など、私にとっては勉強になる点が多い良書でした。

 何よりも驚きだったのは、著者が1982年生まれの23歳(本書執筆時)であることです。15歳から株式投資を始めて現在の投資歴は8年。世の中すごい若者がいるものです。
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[ 2006/05/04 19:41 ] 投資関連書籍 | TB(0) | CM(4)

はじめまして~。

水瀬さんのところから来ました。
個別銘柄分析のエクセルはすごいですね。
ご自分で作られたのですか?

FC2はバリュー投資家が少ないようなので(笑)
よろしくお願いします。
[ 2006/05/04 22:56 ] [ 編集 ]

こちらこそ

よろしくお願い致します。

あのエクセルは『3分間で決算書が読める!』や、パーシャルーオーナーの角山さんの著書などからパクって作りました。オリジナルではないですよ~(笑。

確かにFC2にはバリュー投資家のブログは少ないようです。
FC2繋がりということで相互リンクをお願いできますか?
[ 2006/05/04 23:23 ] [ 編集 ]

もちろんです。

それでも凄いと思います。
私は早川圭さんのセミナーのエクセルをほとんどそのまま使っています。
こちらも便利です。
http://ww2.et.tiki.ne.jp/~kei-6348/
最近、日本株は手抜き気味なのですが。

相互リンクの件は了解いたしました。
こちらからお願いしたいぐらいです(^^)
よろしくお願いします。
[ 2006/05/05 00:44 ] [ 編集 ]

早川さんのサイト

私も参考にしています。
でも、最近更新止まってますね・・・。

このエクセルもなかなか良さそうでね。
これもパクって改良しようかなと思います(笑。
でも、四季報のデータ数年分入力するのって、
正直めんどくさいんですよね・・・。

相互リンクありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。
[ 2006/05/05 16:53 ] [ 編集 ]

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