80年代はW村上といわれた
村上春樹と
村上龍。昔は両者とも好きで、新作が出たらすぐに買って読んでいたのですが、いつの間にかアンチ村上春樹、村上龍派になっていました。その理由は恐らく、村上春樹の小説はテーマがわかりにくく同じ場所をぐるぐる回っているだけなように感じたこと、村上龍の小説はテーマがストレートで時代に合わせて次々と新作を発表していることだと思っています。
で、今日読んだ内田樹氏のブログに書かれていた村上春樹に関する文章。
http://blog.tatsuru.com/archives/001706.php なるほどなぁと思いました。村上春樹の小説に昔ほどの興味を持てなくなった理由は、「地図がなければ、私たちは進むことも退くことも座り込むことも何も決定できない(はずである)。」ということを「知っているけれど、知っていることを知りたくない(知りたくなかった)のである。」からなんだなぁと。逆に村上龍の小説では常に地図が示されているとも言えるかもしれません。
今では本棚からすっかり淘汰されてしまった村上春樹作品、読みかけの本が片付いたら、また改めて買い揃えて読んでみようかなぁと思います。
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私は逆。中学生くらいのときは龍派だったけど
いつの間にか春樹しか読まなくなってしまった。
高校生くらいの微妙な時期に、龍はSMとか題材にしだしてついてけなかったのよね。最近女の子雑誌に連載した
コラムとかは読むけど…ふーん、って感じ。
でも、常に新しいことを考えて常に過去の自分も修正しつつあるところはいいな、と思う。
私もそのうち最近の龍小説読んでみようかな。
まいど~。
最近よくコメントくれますな(笑。
まだ文庫本になってないけど、『半島を出よ』はかなり面白かったよ。ハードカバーで上下巻買うと、ちと高いけど、それだけの価値あり(と思う)。
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