投資にも文学にもあまり関係ありませんが、面白い本を読んだので紹介します。
2冊の本に共通するテーマは
”健全なエゴイズム”という言葉です。それぞれの本では、”健全なエゴイズム”を、「自分の人生を生きる」という意味で使っています。些細なこと(=自分にとって重要でないこと)で人生の大事な時間を浪費していないか、責任感ゆえについつい他人の仕事まで引き受け、肝心の自分がやるべき重要なことを後回しにしていないか。”仕事=自分”と勘違いしてないか。等々、私にとっては身に覚えのあることばかりでした。
実際、数年前の自分を思い出してみると、「責任ある立場にあるから」、「頼りにされる上司になりたいから」といった理由で、自分の時間を犠牲にして働き、あらゆる仕事を引き受けて、挙句の果てに病気になってしまいました。逆に考えると、あの時病気になったお陰で長期間仕事を離れることができ、復帰後も仕事を減らされ、自分のことをいろいろ考えることができるようなったとも言えます。もし、あの当時この本を読んでも、きっとピンとこなかったと思いますが、今は”自分のために生きる”ことを、何よりも優先したいと考えています。
この2冊の本の中で、心に残った文章を幾つか紹介します。
・自分のことを一番上位にランク付けしましょう。他人のことは二位以下で十分です。
・エゴイズムとは自分の面倒は自分で見ると言うことです。
・あなたの人生の中心はあなた自身であり、あなたにとって何が正しいかを決めるのもあなたなのです。あなたがそれをしなければ、他人が口をはさんであれこれおせっかいをしてくるでしょう。それではもはや、あなた自身の人生を生きているとはいえません。何をしたいのか知ること。そしてそれを実行することです。
もうひとつ、バリュー投資にぴったりな言葉。
・思い通りの人生を生きるのは誰にでも簡単です。ただそのためには望んだものがごく自然にひとりでに生まれてくるくらいまで辛抱強く自分を鍛えなければなりません。最大の敵は飽きっぽさです。
”人生を生きる”を”投資”に置き換えると、そのままバリュー投資の極意になりそうです(笑。
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