前回の記事以来、四季報のスクリーニングについていろいろ試行錯誤してました。一応それなりの条件式が完成したので、それを使って割安銘柄を機械的に抽出して、そのパフォーマンスを検証してみようと思っています。
まずは資産バリュー株から。
抽出条件に使用した条件式
1.財務格付(SAF2002式)の条件式(SAF2002式の条件式については『日本一の大投資家が語る大貧民ゲームの勝ち抜け方』の巻末を参照下さい)
まずは、この条件式で財務が比較的健全な銘柄を抽出します。
2.資産バリュー算出の条件式
[連・現金預金(-1)]+([連・受取手形・売掛金(-1)]*0.8)+[連・有価証券(-1)]+([連・棚卸資産(-1)]*0.5)+([連・有形固定資産(-1)]*0.5)+[連・投資等(-1)]-[連・負債(-1)]本来であれば、有形固定資産と投資等資産については、有報などで資産内容をチェックすべきですが、今回は四季報CD-ROMのスクリーニングだけで割安銘柄を抽出してパフォーマンスを検証するのが目的なので、固定資産は簿価の50%、投資等資産は簿価の100%で評価しています。その他の資産は無価値としています。もちろん資産バリューがマイナスの銘柄は除外です。
3.清算価値算出の条件式
[連・流動資産(-1)]+[連・投資等(-1)]-[連・負債(-1)]清算価値も同時に算出して、参考にしています。今回のテストでは清算価値がマイナスのものは除外しています。
4.PBR
[DL・週足終値(円)(-1)]/(([連・株主資本(-1)]*1000)/[最新発行済株式数(千株)])一応条件式に入れています。PBR<1としています。
5.時価総額/資産バリューの条件式
([DL・週足終値(円)(-1)]*[最新発行済株式数(千株)])/(([連・現金預金(-1)]+([連・受取手形・売掛金(-1)]*0.8)+[連・有価証券(-1)]+([連・棚卸資産(-1)]*0.5)+([連・有形固定資産(-1)]*0.5)+[連・投資等(-1)]-[連・負債(-1)])*1000)※時価総額は千円単位、資産バリューは百万円単位で算出しているために、資産バリュー x 1,000としています。
その他にもいろいろ条件式を使っていますが、主に上記1~5の条件式を利用して抽出した中から、”時価総額/資産バリュー”の数値が0.8以下の銘柄をピックアップして、9/23の終値で買い付けたとして、年末までのパフォーマンスを検証してみようと思っています。
ちなみに、抽出した銘柄は以下の通り。

※完全子会社化される銘柄、四季報CD-ROMの[最新発行済株式数(千株)]に反映されていない株式分割を行っている会社は除外しています。
さて、結果はどうなるでしょうか。
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