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『最新 行動ファイナンス入門』

『最新 行動ファイナンス入門』(ジョン・R. ノフシンガー著)読了。
最新 行動ファイナンス入門最新 行動ファイナンス入門
ジョン・R. ノフシンガー John R. Nofsinger 大前 恵一朗

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一言で言うと、”大学の一般教養課程で使いそうなテキスト”って感じです。約100ページで2,100円、ってことは1ページ21円。って考えると高い本に感じます・・・。

内容については”入門”と書いてあるだけあって、それほど難しくはありません(『バリュー投資入門』は”入門”じゃなかったけど)。数時間でざっと読める内容です。ただ、自分自身を振り返ってみると、この本に書かれているような心理状態で投資判断を下していることが多いので、自分自身に対する戒めとして、きっちり内容を理解しておく必要がありそうです。

アンカリング
投資家は株式の購入価格や最近の最高値に引っ張られてしまう傾向がある。

自信過剰
自信過剰により、投資家は頻繁に取引を行い、PFの回転率が高くなり、これによりPF全体の収益率低下を招く。また、同時に収益率に対して必要以上にリスクをとった(分散化度合いが低い)PFを組んでしまう。特にオンライントレードでは、第3者の助言がないので、自信過剰に陥りやすい。

コントロールの幻想
”選択”・”結果の連続”・”慣れ”・”情報”・”積極的関与”などから、自分がコントロールできない結果についても影響をを及ぼすことができると考えてしまう。特に、オンライン投資家は電子掲示板・ニュースグループを通じたコミュニケーションにより投資に積極的に関与することで”コントロールの幻想”に陥りやすい。

気質効果(後悔とプライド)
後悔への恐怖はパフォーマンスの高い株式の早期売却へとつながり、プライドを保つためにパフォーマンスの低い株式を売り遅れる傾向がある。また、”後悔”についての特徴として、自分自身の判断にもとづく損失には強い後悔の念を感じ、自分にコントロールできない損失(市場全体の下落)によって感じる後悔の念は比較的弱い。

ハウス・マネー効果
利益を得た経験の後では、人はより多くのリスクをとろうとする。

リスク回避効果
損をした経験があると、人はリスクをとらない。一度損をすると、損をし続けるかのように感じてしまう。

ブレーク・イーブン効果
損をした者は、リスクをとっても損失を取り戻そうとする(ブレーク・イーブンに持ち込もうとする)。

記憶と意思決定
徐々に下落(もしくは上昇)した銘柄より、急落(もしくは急上昇)した銘柄に対する苦痛(もしくは喜び)の方が記憶に残りやすい。

認知的不協和
人は自分をスマートで賢いと考えがちである。都合の悪い情報(記憶)は最小化され、それを否定できない場合は信条を変化させて対応する。例えば、ある銘柄に投資した場合、投資する前よりもその銘柄が値上がりしそうに感じ、投資する前は自分の判断が正しいか確信がもてなくても、投資した後は自分の判断が正しかったかのように感じられる。

メンタル・アカウンティング(心の口座)
人は自分の資産を用途、目的によって無意識に分類する傾向があり、個別の投資に対する損益を重視するあまり、資産の最大化を考えた合理的な判断ができなくなる。

代表性と慣れ
代表性により、投資家は良い企業と良い投資先を混同する。すぐれた利益成長を続けてきた企業は人気により株価が上昇するが、しばらくすると楽観的すぎた将来見通しが見直され株価が下落する(過剰反応)。また、人は慣れ親しんでいるものを好む。例えば従業員は自分の勤務する企業の株式を保有したがる。米国の投資家のPFの93%は米国市場に投資されており、日本の投資家のPFは98%日本市場に投資されている。”慣れ”はしばしば健全な分散投資を阻む要素となる。

群集心理
他の人が株式についてどう考えているかを聞くと、まわりのコンセンサスが形成される。投資家はこのコンセンサスに基づき投資を行う。これにより、投資の意思決定がしっかりとした分析に基づくのではなく、群集の感覚に基づいてなされることになる。また、群集の中にいる場合の損失による苦痛は、”気質効果”により緩和される(自分だけが特別な損失を受けたわけではないと感じる)。

短期的視点
バブルの期間には、人の視点は投資家というよりもトレーダーのようになる。その企業のファンダメンタルより、短期間の株価上昇に目を奪われがちになる。

セルフコントロールと意思決定
心理的バイアスを克服し、セルフコントロールによる意思決定を行う戦略。
1.心理的バイアスを理解せよ。
2.なぜ投資しているかを理解せよ。
3.数量的な投資基準を持て。
4.分散化せよ。
5.自己の投資環境をコントロールせよ(取引に関する意思決定を週に1回もしくは月に1回と限定してしまうなど)。

※追加的ルール
a.極端に単価の低い株式に投資しない
b.電子掲示板等の利用は避けるべきである。こられは自信過剰や慣れといった心理的バイアスを増幅する。
c.自分の投資基準に適合しない株式を取引するならば、市場に出回っている情報よりもその株式についてよく知っているかどうか確認する必要がある。だか、実際そんなことが現実にあるだろうか?
d.市場と同じリターンを得るという目的を持つべきである。
e.心理的バイアスを毎年検証すべきである。

どれもこれも、過去の行動に照らし合わせると心当たりのあることばかりです。

最後に・・・・。
「投資に成功するためには、株式のことを知っているだけでは足りない。自分自身を理解することは、株式を理解することと同じくらい重要なことである。」
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[ 2005/09/22 23:39 ] 投資関連書籍 | TB(1) | CM(2)

本当に株式投資をするには、自分自身を知らないといけないと思います。
関係ないですけど、セガのMJ2をやる時、自分の調子と勝ち負けは比例します。
[ 2005/09/23 23:30 ] [ 編集 ]

その通りですね。
この本に書いてあることは、頭でわかってても、実行するのは難しそうです。
性格的に投資には向いてないのかなぁと思うこともあります・・・。
[ 2005/09/24 14:48 ] [ 編集 ]

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