『3分間で決算書が読める!―“数字ぎらい”が見つけた究極の「ビジュアル分析」』(横山悟一著)、現在Amazon等の書店では品切れ(絶版?)なので、図書館で借りてきました。
ちなみに、ヤフオクでたまに出品されてますが、
6,000円!近い値段で取引されているようです。
ここのところ、平行して何冊かの本を読んでいたので、この本に関しては役に立ちそうな部分だけに絞って、実際にEXCELでフォームを作成して決算書のビジュアル分析をやってみました。
(1)過去3年間の売上高・総資産・自己資本・有利子負債を棒グラフ化これで、総資本回転率や自己資本比率、それに売上高と総資産・自己資本がバランスよく成長しているか、有利子負債が増えすぎていないかをチェックするようにしています。
また、進行中の期に関しては、四季報の予想売上高をもとに、四半期毎のB/Sから総資産・自己資本・有利子負債を抜き出して、3ヶ月ごとに各々の数値のバランスをチェックして行こうと思っています。
(2)過去3年間の売上高・販売債権・仕入債務・棚卸資産・有形固定資産・投資等資産の推移を折れ線グラフ化3期前のB/S上の各数値を100として、その後2年間B/Sの各数値の増減を折れ線グラフ化しています。
たとえば、
a.売上高に対して棚卸資産や販売債権の増加率が高すぎないか?
→不良在庫や不良債権の有無をチェック
b.売上高に対して仕入債務の増加率が低いすぎないか?
→架空の売上の有無をチェック(利益率とも比較して)
c.売上高に対して固定資産が増加率が高すぎないか?
→本業への投資活動が有効であるかどうかのチェック
d.売上高に対して投資等資産の増加率が高すぎないか?
→本業以外の投資活動が多すぎないかのチェック
といった具合に使ってみようと思っています。
このグラフも(1)同様、進行中の期に関しては暫定的に四季報の予想売上高を入れておき、四半期ごとにBSから各数値を抜き出せば、3ヶ月毎におおよその財務の状況が把握できるのでは?と考えています。
(3)過去3年間の粗利益率・営業利益率・経常利益率・純利益率の推移これは簡単ですね。過去の各利益率を単純に折れ線グラフにして、利益率に異常な変化がないかチェックしています(特に粗利益率と営業利益率)。純利益は特別損益で利益率が大きく変わっちゃうので、あんま参考にならないですね・・・。
早速、手持ちの銘柄でエクセルを使って分析してみたんですが、利益率の大幅な変動が見つかったり、売上高の増加率を超えるちょっと胡散臭い投資資産等の増加があったり、まだまだちゃんとチェックしないとダメそうなところがたくさん見つかりました。
ちなみに後半のキャッシュフローの分析に関しては、まだまだ理解できず・・・。図書館への返却期限も近づいてきたので、改めて借りて勉強しようと思います。
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