2010年10月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。
(2005年1月からの累計)

(個別銘柄ポートフォリオ)

・今月の売買
売り
なし
買い
<3376>オンリー(買い増し)
今月はTOPIXにもJASDAQ Indexにも負けています。理由はよく分かりませんがこういう月もあるのかなと。12月末までに年初来で+10%オーバーで終わりたいと思っているのですが微妙な感じになってきました。
個別銘柄については、本来損切り予定であった<3376>を決算発表前に少しだけ買い増しました。2010年8月期の決算発表で業績の底打ちと復配となることを予想して買ったのですが株価はほとんど反応なし。その他の銘柄でも悪くない開示が出ていたのですが思うようには株価が上がっていません。
また、今月最終営業日に<7843>幻冬舎のMBOが発表されました。買取価格は1株22万円、29日の終値ベースで約50%のプレミアムとなりますが、私の買値は約18万円なのでそれほど利益は出ません。3年前に30万円で買い付けて以来、一時は10万円まで下がったのですが、損切りせずにナンピンしたのが結果的に報われた形になりました。現在のポートフォリオの中で一番含み損が大きかった銘柄なので今回の結果にひと安心しています。
その他、JASDAQとヘラクレスが統合されたり、保有株の<2420>CHINATIが<3272>エイブルCHINTAIホールディングスとなったりといろいろあるのですが適度に(過度に?)放置しています。
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発刊直後に購入して放置していたこの本をやっと読み始めました。
Amazonでは今だにまったく書評がなく、こんな本が出ていることさえあまり知られていない感じがします。普段巡回しているブログでも一度も紹介されているところを見たことがりません。
本書の内容は『証券分析』以前に雑誌に発表されていたベンジャミン・グレアムの論文をまとめたものです。あまりに古い(1917年~1927年)時代の話なので、個別の論文の内容はまったくピンと来ないのですが、各章の編者の解説でなんとなく時代背景がわかるし、尊敬するグレアムの文章なのでコツコツと読み進めていくこととします。
『「悪」と戦う』読了。前半を少し読んだまま1ヶ月近く放置していたものを昨日夜に一気読み。文章は平易なのであまり難しいことは考えずざっと読んでしまいました。で、読後感じたのはこの作品は『さようなら、ギャングたち』の続編的な位置付けなのかな?といったイメージでした。どちらにも自伝的な要素があって、『さようなら、ギャングたち』では青年期、『「悪」と戦う』では父親としての高橋源一郎が描かれているように感じます。『さようなら、ギャングたち』にも『「悪」と戦う』にも生まれてこなかった子どもが登場していますが、後者ではその後生まれてきた子どもたちが物語の軸になっており、生まれてこなかった(生まれてもすぐに亡くなった)子どもたち(「悪」)が壊そうとしている「世界」を、生まれてきた子どもたちがそれが本当に正しいのかと迷いつつ守るというというストーリーになっています。
私自身、この作品に登場するランちゃんと同じ年の息子がいるせいか、妙に感情移入して読んでしまいました。『さようなら、ギャングたち』を初めて読んだ時も恐らく私自身がこの小説に近い境遇にいたせいか、読後に今回と同じような感情を持ったことをよく憶えています。何が言いたいのか自分でもよく分からなくなってきましたが、『さようなら、ギャングたち』以来久々に心に残った作品でした。
いい小説を読むと言葉に出来ないいろいろな感情が生まれるのですが、同時にその気持を言葉に出来ないことにイラついてしまいます。でもやっぱりいい小説は面白い。ということで、『「悪」と戦う』、おすすめです。
2010年9月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料・税引後配当・譲渡益税込み、資金追加時は数値を修正」という条件で算出しています。
・2005年1月からの累計

・個別銘柄ポートフォリオ

・今月の売買
売り
なし
買い
<4327>日本エス・エイチ・エル(買い増し)
<7843>幻冬舎(買い増し)
今月もTOPIX、JASDAQ Indexをアウトパフォーム。TOPIXについては月末ギリギリまで負けていたのですが最終日に逆転しました。この調子で行けば今年はTOPIXアウトパフォーム&年初来+10%オーバーで終われそうな気がしています。また、8月に続いて今月も数銘柄指値を出しており、2銘柄約定しています。
個別銘柄については、<2420>CHINTAIの3Q決算のみで静かな一ヶ月でした。CHINTAIについては11月に<8872>エイブルとの合併を控えており一旦売却するつもりだったのですが、数カ月前の売り時を逃したあとズルズル株価を下げており、惰性で保有を続けています。決算の内容自体は問題ないので配当を取るまでは保有するか配当取りで株価が上がれば売却するかの方法で考えています。今月は<4327>日本エス・エイチ・エルと<7843>幻冬舎について、前者は9末の配当目当て、後者は今期業績好調のためにそれぞれポジションを大きくしています。
最近ツイッターで利食いのタイミングを話したりしてたんですが、今の私の能力ではテンバガーはもちろん、2倍・3倍株を見つけるのも難しそうなので、保有株に20%から30%の利が乗った時点で最低単元を残して利食いしてしまうのも一つの手かなと考えています。確か
この本の四谷さんもそのようなことを仰っていたような気がします。
蛇足ですが、私が5年前に株を始めたきっかけは、四谷さん下のを読んだことと、勤め先でIPOを担当することになったことです。2005年に株とブログを始めた頃、
こんな文章を書いていました。B/SもP/Lもまったく読めなかったところから退場せずにここまでこれたことに感謝です。パフォーマンスはアレですが…。
(蛇足の蛇足)ちなみに勤め先は数年前に無事上場して、持株会とストック・オプションでかなりおいしい思いをしました。なので、トータルでみると株では一応利益が出ています。