2009年6月の運用成績は以下の通りとなりました。

※上記パフォーマンスは、「売買手数料込み、税引後配当は再投資、資金追加時はパフォーマンスを修正、譲渡益税は考慮せず(現時点ではまだ発生してないので)」という条件で算出しています。
2005年1月からの累計
個別銘柄ポートフォリオ
今月の売買なし
今月はTOPIXには僅差で勝利、JASDAQには大敗。日経平均1万円超えの場面も何度かあり、今月は上げ相場だった印象があるのですが、私のポートフォリオはそれほど上がらず。ずっと低調だったJASDAQ Indexが10%超の大幅高で完全に出遅れています。新興株中心のポートフォリオなのになんでJASDAQに付いていけないかなぁ・・・。まぁ、上半期終了時点の通算パフォーマンスではTOPIXもJASDAQもアウトパフォームしているのでいいんですけど。
個別銘柄については、売買なし。何もしてません。ずっとボーっとしてました。Twitterでいろいろ刺激されていろいろな会社の決算を見たのですが、今の株価水準が高く感じて動けません。四季報夏号も出たので、引き続き週末スクリーニングをやっているのですが、EV/EBITの水準も全体に高くなっているように感じます。特に買い急ぐ必要性も感じないので、もうしばらく様子見しようと思います。
また、今月(というか今日)初めて新規上場株式のブックビルディングに応募してみました。今月で株式投資を始めて丸5年になるのですが、IPO株に手を出すのは初体験です。人気銘柄なので、おそらく当選しないでしょうが、何事も経験です。こっちは完全に遊びなので、もし当選して利益が出たら、前から欲しかったこれ買います。
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表題バフェット本読了。
あまり他の投資家さんのブログでは話題になっていませんが、最近のバフェットを知るにはなかなかいい本だと思います。私はこのブログの副題に「アンチ・バフェットな」と書いているのですが、この本を読んでいただければ、なぜ「アンチ・バフェットなバリュー投資」を目指しているのかわかってもらえそうです。
本書のポイントのひとつとなるバフェットの投資手法が個人投資家に真似できない理由については、私も少し前から考えていたことでした。一つは資金規模の違い。個人投資家の資金ではどんなにがんばっても会社の経営陣に影響を与えるほどの株式を取得できませんが、バフェットの場合多くの案件で経営陣に大きな影響力を持てる程度の株式を取得しています。バフェット曰く、経営陣に口を出すことはないと言っていますが、実際はバフェットが大株主になるだけで経営陣には多大な影響を与えていると考えています(特に資本配分などに関して)。対して、個人投資家の資金量では会社の経営に影響を与えることは不可能に近く、特定の会社に資金を集中してもリスクが増すだけで、バフェットのように自分に有利になるよう投資先に影響力を行使することはできません。
ということで、個人的にはバフェットの投資に関する考え方はともかく、投資手法は資金的に個人投資家が真似することは不可能で、資金の少ない個人はそれに合わせた投資手法が必要であると考えています。これについては、この本の中では端的に次のように表現されています。
バフェットは、株ではなく企業を買うのだと語っているが、彼のように巨額の資産をもたない投資家は、「自分は企業を買うのではなく株を買うのだ」と考えたほうがよい。
上記以外にも、これまでにたくさん出ているバフェット礼賛本とは違った視点からバフェットについて書かれているので、『
バフェットの株主総会』と合わせて読むとなかなか面白いと思います。
日曜日(6月14日)に四季報CD-ROMが届いていたのですが、体調が悪かったり、息子に邪魔されたりでなかなか内容が確認できませんでした。とりあえず保有株のコメントだけはチェック。で、いつものスクリーニングをやってみました。
基本的にはダウンロードデータを中心に条件式を作っているので、四季報CD-ROM自体のデータが更新されてもスクリーニング結果は同じです。ただ、SAF2002値だけは四季報のデータを使って計算しているので、3月決算時点のB/Sがボロボロになっている会社は今回のスクリーニング結果から消えているはずです。
まずはEV/EBITで安い順。

で、次は時価総額の大きい会社で割安そうなところ。

四季報CD-ROM Version.5.0以降のスクリーニング条件式の変更などをいつか書くといいつつ、バージョンアップしてから3本目の四季報が出てしまいました。もしお待ちの方がいたらごめんなさい。そのうちちゃんと書きますので。
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『無趣味のすすめ』読了。購入せずに図書館から借りてきました。
アマゾンの書評でも書かれていましたが、字がデカイ。厚さと値段の割りに活字量はとても少ないです。ということで、購入するのはちょっともったいないでしょうか。文庫で500円くらいなら買ってもいいですけど。
内容はいつもの村上龍のエッセイとほとんど同じ。なのですが、私は惰性でつい読みたくなってしまいます。面白かったのは、村上龍の村上春樹に関する記述。
わたしはよく村上春樹さんとライバルだと言われる。春樹さんの作品と、海外での高い人気には常に敬意を払っているが、別にライバルとは思わない。春樹さんもたぶん同じ思いだろう。
村上春樹のWikiの記述によると、
村上龍は学生時代、村上春樹の経営する「ピーター・キャット」に通っており、デビュー前からの顔見知りであった。初期には互いのエッセイで頻繁に言及しあっており、1981年には対談集『ウォーク・ドント・ラン』を出版している。以前は猫を譲ったりするような間柄であった。
とのことで2人は古くからの面識があったようですが、現時点で村上春樹が村上龍をどう評価しているのか気になります。2人の対談集も読んでみたくなって
アマゾンで検索したのですが、アホみたいな価格が付いています。
あと、このエッセイ集の中で、バフェットの名前が出てくるくだりがあります。村上龍の最近の活動からすれば、バフェットの名は普通に出てきておかしくないと思うのですが、村上龍の文章でバフェットの名前が出てきたのはこれが初めてのような気がします(すべでの文章に目を通しているわけではないので間違えているかもしれませんが)。