2008年8月の運用成績は以下の通りとなりました。 8月iFundパフォーマンス:-6.20% 8月TOPIXパフォーマンス:-3.75% 8月TOPIXアンダーパフォーム:-2.45% 8月JASDAQパフォーマンス:-2.86% 8月JASDAQアンダーパフォーム:-3.34%
2008年iFund通算パフォーマンス:-12.61% 2008年TOPIX通算パフォーマンス:-14.97% 2008年JASDAQ通算パフォーマンス:-19.58%※上記パフォーマンスは、「売買時の手数料込み・税引き後配当を再投資・資金追加時はパフォーマンスを修正・キャピタルゲイン税は考慮せず(現時点ではまだ発生してないので)」という条件で算出しています。 (下のグラフは2005年1月からの累計) 個別銘柄ポートフォリオ 今月の売買7843 幻冬舎(買い増し) 今月はTOPIXにもJASDAQにも敗北。先月まで3連勝だったのですが、今月で連勝ストップです。かろうじて年初来のパフォーマンスでTOPIX、JASDAQをアウトパフォームしているのが唯一の救いでしょうか。今月最終日に大幅に持株の株価が戻したので、数字的にはそれほど大きくないマイナス(それでも-6%ですが)だったのですが、体感的には今月は相当厳しい下げが続いたような気がします。あまりうれしくないですが、この程度の下げには多少慣れてきた感もあります。 個別銘柄については、今月は幻冬舎をナンピン。ほかにも数銘柄指値注文を出していたのですが、幻冬舎だけ約定しました。他には特にコメントなし。書くことがないので、久々に個別銘柄の損益でも書いておきます。 2420 CHINTAI -37.02% 2735 ワッツ -29.0% 3376 オンリー -26.94% 3711 創通 -10.76% 4298 プロトコーポ +21.47% 4333 東邦システム -31.48% 4502 武田薬品 +15.43% 7751 キヤノン +17.49% 7843 幻冬舎 -30.58% 9430 NECモバイリング -21.51% 9824 泉州電業 -40.35% 以前から保有している銘柄はいずれもほぼ-20~40%のマイナス。唯一プロトコーポレーションだけがプラスを維持しています。今年新規に買付けたキヤノン、武田薬品工業は3月の底値で買えたので、現在もプラスで推移しています。 バリュー投資に対するモチベーションは少し上昇してきています。が、積極的に新規銘柄を開拓するほど気持ちが盛り上がっているわけでもなく、淡々とPFの放置プレーを続けています。こういうときは何もせず小説でも読んでいるほうがいいのかもしれません。もしくは『賢明なる投資家』でも再読してみましょうか。 それから、今月初めてSBI証券の貸株金利を受け取りました。持株に新興市場株が多く、1%の金利がつくのでそれなりの金額が入ってきます。これは意外とうれしい。配当はそのまま再投資してパフォーマンスに含めていますが、貸株金利は新規に資金追加したものとしてパフォーマンスを修正しています。
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中年化が進んだのか、最近かなり肥えてきました。どれくらいかというと、30歳のときの体重から+10%くらい。BMI値も25近くになっており、肥満の少し手前まで来ています。特におなか周りの脂肪がひどく、風呂上りに素っ裸で下を見るとアレが見えないくらいお腹が出ています(アレが小さいのではありません)。ということで、タイトルに惹かれてこの2冊をさっと読んでみました。 まずはこれ。 どちらかというとハード系な内容です。できるビジネスマンはトレーニングもできる、と。つまりぽっちゃり~おデブさんは仕事ができない人と思われますよ、と暗に煽られます。そういう意味ではこの本、勝間女史やレバレッジ本田氏などのビジネス書に近い印象を印象を受けます(実際、本田氏とは仲良しのよう)。ストイックに身体を鍛えるのはかっこいいのかもしれませんが、多少かっこ悪くても楽をしたい私には不向きな本だったようです。マッチョな身体になりたいわけじゃないし。仕事できないと思われてもいいし。ただ、糖尿病などの生活習慣病にはなりたくないので、食生活と運動不足には気を付けたほうが良さそうです。 次はこれ。 こちらは、ソフト系な内容です。バリバリ筋トレしましょうという前書とはかなり違う内容です。「肉体改造」なんてタイトルから、ハードなトレーニングの解説でも書かれているのかと思っていたのですが、軽い動作で身体のコンディションを整える方法がいろいろ書かれています。書かれていることにはそれなりに説得力があるのですが、本当にこのトレーニングだけで「肉体改造」できるのかは不明。具体的なトレーニング方法が書かれているので、そのとおりにいくつかの動作をやってみたのですが、すぐに身体の調子がよくなるということはなさそうです。やはり継続は力なりですかね・・・。あと、イラストと文章の説明だけでは力の入れ具合など、微妙なニュアンスがわからないので、専属のトレーナー(カウンセラー?)について教えてもらわないと効果がないのかもしれません。 結局、この2冊の本を読んで得た結論は、夕食後のアイスクリームを止める、間食のお菓子を止める、満腹になるまで食べない(最近食欲旺盛なので明らかに食べ過ぎてます)、自転車通勤以外の有酸素運動をやってみる、等々で摂取カロリーを抑えつつ、運動で体調を整えるという至極まっとうな方法で痩せるしかないかなということでした。 「夜中にラーメン食べても太らない」身体になりたいです・・・。
図書館から借りてきて読了。久々に読んだ海外の投資本です。 著者は『 ウォール街で勝つ法則』のジェームズ・P・オショーネシー。今回の本は多少タイトルが怪しげなのですが、収録されているデータは興味深いものでした。 グロース・バリュー、大型株・小型株などの各ファクターの過去のリターンについて分析されており、今後20年間で一番高いリターンを出すのがどのカテゴリの銘柄かを予想しています。で、いろいろな分析や過去のリターンのグラフの解説が書かれているのですが、結論から言うと、大型バリュー株(高配当利回り銘柄・ダウの犬など)と小型株(それも超小型株)を適度に組み合わせたポートフォリオが今後20年間でもっとも高いリターンを上げるとされています。ちなみに債券のリターンについても記載がありますが、基本的に債券のリターンはインフレに勝てるか勝てないかで実質リターンがほとんどないので長期投資の対象として不適格とされています。 これらのポートフォリオの資産配分については、保守的な配分からもっとも高リターンが望める配分までいくつか紹介されているのですが、投資信託を用いたポートフォリオの構築には否定的で、個別銘柄、もしくはETFを利用したポートフォリオの構築を勧めています。本書では実際に各ファクターの代表的なETFが紹介されており、海外(米国)の証券口座を利用している人であれば、すぐにでも本書で紹介されているポートフォリオが構築できそうです。 ただし、収録されているデータが米国株のものだけですので、日本株だけに投資している私のような投資家や、国際分散投資をしている投資家にはあまり役に立たないかもしれません。それでも、本書の中で興味深かったのは、超長期の20年移動平均リターンがバリュー・グロース、大型株・小型株などの各ファクターで算出されている点でした。 あくまで米国株のデータなので、どれくらい日本株と相似しているのかは不明ですが、少なくとも過去数十年間の超長期データでは、20年移動平均でもほとんどの期間でグロースよりバリュー、大型株より小型株のほうが高リターンをあげていることは確認できました。また、バリュー・小型株のいずれのファクターも大部分の期間で市場平均(S&P500)をアウトパフォームしています。 少し前のエントリで今後20年の株式のリターンがどうなるのかいろいろ考えてみようと書いていたのですが、この本はそのヒントを提供してくれそうです。 最後に、本書から心に残った部分を引用しておきます。 最も重要なことなので忘れないでほしいのは、どんなに入念に選んだ投資戦略でも、ほかの戦略やほかの市場セグメントに勝てない時期も必ずあるということだ。賢明な戦略に長期的に打ち込んで、そこからリターンを得られるのは、超長期に集中していられる投資家だけなのである。成功する投資家は受け身の姿勢を保ち、現在の市場の動きで自分の投資決定を変えたくなるような衝動を抑えることが肝心だ。
うちの会社はお盆も休みなしです。というか、わが社の属する業界はお盆休みというものがありません。ということで、私は今日も出勤しております。でも会社周辺のオフィス街は閑散としており、休んでいる同僚も多いので、気分的にはお休みモード。今日は(今日もかな・・・)仕事は適当にこなして定時でさっさと帰るつもりです(このエントリも仕事中にこっそり書いてます)。 私の復職後の仕事はというと、はじめの1ヶ月は総務部付という立場で実質的に仕事なしでしたが、先月半ばからIRを担当している部署に異動になり本格的に仕事を受け持つようになりました。9ヶ月も休んでいたので、まだまだ身体が仕事に慣れておらず、休み休み仕事をこなしている感じです。幸い薬(抗うつ薬)の副作用がそれほど強くなく、ときどき眠気が出る程度なので、規則正しい生活で夜はしっかり睡眠をとり、会社では昼休みに軽く昼寝をしておけば、終業時間まではほとんど問題なく過ごせるようになってきました。 今やっている仕事の内容はIR関係の仕事なんですが、今のところ投資家さんからのキツイ電話などは受けていないので精神的にも気楽に仕事をしています。ちなみに、別のIR担当者の話によると、ときどきわけわからん電話をしてくる常連の個人投資家さんが何人かいるようで、なかなか対応が大変なようです。私もいつかそのわけわからん投資家さんの電話を受けたら、差し障りのない範囲でブログのネタにしようかと目論んでいます(笑。ちなみに、昨日はお盆の真っ最中なのにスウェーデンの投資会社から英文のアニュアルレポートを送ってくれとの問い合わせがあったみたいです。うちの会社、そんなもんつくってへんって・・・。 ということで、終業時間も迫ってきたので今日はここまで。
酒井さんの前作、『 はじめての課長の教科書』 がいい本だったので、第二段の本書も読んでみました。 前作同様、実践的な内容になっています。ビジネス書を読むのはもうやめようと思っていたのですが、この本は読んでよかったです。「課長」からいきなり「戦略」ということで、まったく内容の違う本になっているのかと思ったのですが、現場からのボトムアップによる戦略立案ということで、「課長」本の延長上に位置づけて読める内容になっています。 戦略というと、経営企画室のような部署でいろいろな数字を分析しながら立案される難しいものという印象があったのですが、この本では戦略をカーナビにたとえて説明されており(現在地の確認→目的地の入力→ルートの検索)、戦略のせの字も考えたことがなかった私でも、戦略とはどういうものであるのかがよくわかります。ある目的を達成するために立案するものが戦略であるとすれば、私たちは日常生活でも仕事でも、無意識のうちに戦略を立案して行動しているとも考えられますが、この本のおかげでそれを意識的に捉えることができるようになったように思います。 仕事の合間にちょこちょこと読み進めていたのですが、現場ですぐ使えそうな部分もあり、仕事を進めることが、以前より少し楽しく感じられるようなった気がします。また、仕事だけでなく自分の人生においてもこの本に書かれている「戦略」的な考え方は役に立ちそうです。 ちなみに、同時期に読んだこの本も面白かったです。 個人的には、仕事でも人生でも「戦略」なんて難しいことをを考えずに、どこか南の国でだら~っと生きていきたいのですが、いつかそういう生活ができるように、今は戦略的に生きることが必要なようです。ああ、ややこしい。
マネックスの米国株口座、相互リンク先のインデックス投資ブロガーの皆さんの間でかなり話題になっているので、私もこっそり昼休みに口座を開いてみました。ネット上で数クリックするだけですぐに口座を開けます。 サービスの詳細はすでに相互リンク先のブログでいろいろ書かれているので、そちらを見ていただくとして、私個人の感想としては・・・ ・サイトがちょっと重い ・個別銘柄の情報量が少ない ・米国株でもマーケットボードが使えて便利そう ・米国株でも条件付注文(逆指値など)が使えて便利そう ・取引画面はマネックスの国内株式と似たような取引画面なので、マネックスを使い慣れている人には使いやすそう といった感じでしょうか。 どちらにしても、今のところ外国株の取引をするつもりもないし、海外ETFも興味はありますが今のところは売買はしないと思いますので、マネックス口座はほったらかし状態が続くと思います。ちなみに、久しぶりにマネックスにログインしたついでに、マネックス口座で唯一保有しているニッセイコモディティファンドの損益を見てみたら、含み益がダダ下がりで少しショックでした。
ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子♪ 青い海からやってきた♪ ということで、ほんとは劇場に足を運んで「 崖の上のポニョ」を観たかったのですが、子供がまだ小さいため断念。かわりに宮崎駿の昔のコミックを図書館から借りてきて読んでみました。 チベットの民話をもとにした物語だそうです。オールカラーでひとつひとつの絵が綺麗です。「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」の元となるようなキャラクターが登場したり、この本に登場する場面が何箇所か映画「ゲド戦記」に登場したりと、スタジオジブリ作品のエッセンスの詰まったコミックになってます。30分もあれば読める短い物語ですが、印象に残る内容でした。 続いて『風の谷のナウシカ』コミック全7巻。映画は何回か観たのですが、コミック版は初めて読みました。映画化されたのはコミックの序盤(2巻の途中くらいまで)のようです。ストーリーは映画と多少違っており、映画では中途半端ではっきりしなかった点がコミックでは詳しく描かれています。こちらは『シュナの旅』とは違って、ストーリーも多少複雑でなかなか読み応えがあり、大人がじっくり読んでも楽しめる内容です。 以上、夏休みの読書感想文でした。
政治には何の興味もないし、 麻生太郎も別に好きでも嫌いでもないんですが、これはやって欲しいですね。 麻生氏、株300万円までの配当益非課税など優遇税制提唱
自民党の麻生幹事長は9日、札幌市で講演し、景気対策として、証券優遇税制を拡充すべきだとの考えを示した。
具体的には、300万円までの株式から出る配当益などを非課税とするよう求めた。
麻生氏は「貯蓄から投資へという流れを税制でつくれば、日本の株の評価は上がる。政府が1円も出さずに出来ることだ。自分が首相になったらやりたいと思っていたが、とても待っていられない」と強調した。
また、麻生氏は住宅の取得促進に向け、不動産取得税の減税も求めた。
自民党幹部は同日、政府がまとめる総合経済対策に、証券優遇税制の拡充などを含めるかどうかについて、「調整が必要だ」と指摘した。 (2008年8月9日21時04分 読売新聞)
300万円までの株式に対する配当非課税ではあまりインパクトがない( 仮に配当利回り2%程度として配当が約6万円、税金はその10%で約6千円←勘違いでした。配当300万円まで非課税ということのようです。←やっぱり株式投資300万円までの配当に対して非課税という趣旨?ようわからん。もうどっちでもええけど。)ので、完全に配当非課税にしてくれるととてもうれしいです。ついでに譲渡益税も非課税(せめて10%維持でもいい)にしてほしいなぁ。また「金持ち優遇税制」とか言って誰かが文句言いそうだけど。 P.S. 今週、10万アクセスを達成しました。たいした数字ではありませんが、3年間コツコツ続けてきた甲斐がありました。訪問していただいた皆様、どうもありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします。
次はこちらが文庫化。いつの間にか発売になってました。 単行本版は高くて買う気がしなかったので、文庫化を待ってました。 早速ポチっと注文です。
山崎元氏の「山崎元のマネー経済の歩き方」の記事を読んでちょっと考えたことを書いてみます。 株式の「リスクプレミアム」は5%なのか (ダイアモンドオンライン) この記事によると、 筆者が、個人向けの資産運用の説明で使う数字も5%だ。ただし、筆者のイメージとしては、株式そのもののリスクプレミアムは6%で、現実に投資する際にかかる手数料などのコストを1%程度見込んで(実際にはもっと抑えたいが)、保守的な数字として5%を使っているつもりだ。
とのことです。過去に読んだ投資本に書かれていた株式のリスクプレミアムも大体5~6%だったように記憶していますので、私もこんなものかなぁと思っています。これに、リスクフリー金利(日本なら0.5%くらい、米国なら1.5%くらい)を加えると、国内外の株式投資で得られる長期リターンは、理論上概ね6~7%位になるかと思います。確かシーゲル先生の青本(『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』)でも株式の長期リターンはこのくらいの数字だったと思います。今手元にこの本がないのでうろおぼえですが。 この数字から株価収益率を逆算すると、14.3倍~16.7倍が適正な市場平均PERということになりそうです。ちなみに本日の東証1部全銘柄の平均予想PERは15.85倍。ってことは、今の株価水準はまぁ適当なラインなんだろうなという結論になります。 で、ここで少し考えさせられたのが山崎氏の記事のこの部分です。 過去の長い期間の(たとえば数十年間)実際の株式の収益率とリスクフリー金利を比較して平均を求めても、過去と将来の市場環境や投資家の考え方が同じとは限らないから、これが目下のリスクプレミアムであるとはいえない。
この部分を違う角度から考えると、過去のデータから長期間の株式のリターンは概ね計算できるけれど、期間を短くした場合(たとえば米国の大恐慌の真っ只中や日本のバブル全盛期など)は株式のリターンがどうなるのかまったく読めない(リスクプレミアムが無茶苦茶になっちゃう)とも考えられます。 でもってさらに考えると、将来のことは誰にもわからないので、今我々が投資している期間の株式の期待リターンが7%であるという保証はまったくないわけです。私が超長生きして、投資期間が40~50年となれば、株式のリターンは、途中で乱高下しても最後には平均回帰して7%くらいになっているかもしれませんが、できればもっと早く引退したいので、個人的には今後20年くらい(そのとき私は50代半ば)の株式のリターンがとても気になります。 以上、なんとなく思いついたことをだらだらと書いてきたのですが、日本市場に絞って株式のみの投資をやっている身としては、将来の株式の期待リターンがどうなるのか、過去のデータからいろいろ考えてみる必要があるかなと思っています。あわせて、過去のバリュー株のリターンが市場平均と比べてどうだったのかについても、期間を絞っていろいろ調べてみると面白そうです。
復職から2ヶ月が経過して、やっと身体が仕事モードに慣れてきて、普通に定時まで働けるようになってきました。とはいっても、まだ残業はしんどいので終業時間になったら速攻で帰宅しています。ということで、うつ病については、まだまだ体調に波があるものの、最低限の仕事と家事はこなせるくらいまで回復してきました。まだ油断は禁物ですが・・・。 昨年末に、 うつに関する本を2冊紹介したのですが、その後の数ヶ月かでまた何冊かうつ病に関する本を読んだので紹介します。 まずはこれ。 前回紹介した細川貂々さんの「ツレうつ」シリーズの続編のような本です。前作ではうつになったツレさんの妻である細川貂々さんの視点からコミックエッセイとしてうつが描かれていたのですが、この本はうつになったツレさんこと、望月昭さん本人がうつと貂々さんとの生活をエッセイにしています。文中でツレさんのうつの症状が具体的に書かれているのですが、私と同じような身体症状(頻尿になる、背中が痛くなる、など)があり、こんな変な症状がでるのは自分だけだと思っていたのですが、意外に同じような症状もあるんだなぁと変に感心してしまいました。読んでいて辛くなるという本ではないので、今うつの治療中と言う人でも比較的楽に読める本だと思います。 続いてはこの2冊。 2冊とも同じ著者の本で、内容もよく似ています。うつの主な原因は心が疲れ切っていることだから、休養することが一番の治療であると著者は述べています。また、うつは体調のいい時期と悪い時を繰り返しながら回復していくものだから、焦ってはいけないとも書かれています。私はうつの症状がかなりよくなった頃にこの本を読んだのですが、内容的に自分にもよく当てはまるなぁと感心しながら読んでいました。休養と心の余裕の大切さを学んだ本です。 最後はこれ。 タイトルの通り、実践的な内容の本です。復職を考え出した時期に読んだ本です。内容が具体的で復職までどのようなペースで進めていけばいいのかよくわかる良書でした。うつ病がある程度よくなった頃に読むといい本だと思います。 ということで、何冊も紹介してしまいましたが、うつの治療中はなるべく何もしないでひらすら休養するのが一番いい治療法だとおもいますので、あまり根を詰めて本を読まないほうがいいかもしれません。
山崎元の「ホンネの投資教室」の” 株価とマクロ経済を巡る三つの雑談 ”というエントリを読みました。半分ほどは読み流したのですが、この部分が印象に残っています。 結局、運用戦略の立案、言い換えると運用競争の勝ち負けにあって、マクロの経済分析は「実用上役に立たない」のだ。
この辺りの事情を考えるときに、筆者がいつも思い出すのは、確かジョン・トレイン(運用者を取材した著作が多いライター)のインタビューに答えたものだったと記憶しているが、フィデリティ社のマゼラン・ファンドの初代ファンドマネジャーとして有名なピーター・リンチ氏の台詞だ。彼は、マクロ経済や株式市場全体の上下について考えるかという質問に対して、「イエス。ただし、一年間にせいぜい15分くらいだけれども」と答えたという。彼は企業の分析に集中した。
ジョン・トレインのインタビューでピーター・リンチと言えばこの本。 ということで、手元の本をペラペラ捲ると、該当ページがありました。 「経済分析に使う時間は、年に十五分もあればいいんです」とリンチはいう。「景気見通しから相場をやると失敗するのは目に見えていますよ。相場見通しも一年に十五分で十分です。この種のおおげさで頭でっかちな机上の空論をやっていれば必ず失敗しますね」
ピーター・リンチはバフェットと並んで素人が真似できないであろうと思われる投資家の1人なんですが、この部分に関しては私も同じ意見です。その理由のひとつは、単に私がマクロ経済にまったく詳しくないことや興味がないこと(要するに勉強不足)ということなのですが、これを勉強したところで投資成績にはあまり大きな影響はないかなとも思っています。マクロ経済の勉強をする(アップダウンアプローチ)くらいなら、個別企業の分析方法を勉強してそれに時間を使う(ボトムアップアプローチ)ほうがよいと思いますし、マクロ経済より個別企業の分析のほうがよほど面白いと思います。 と、えらそうなことを書いておきながら、私が個別企業の分析をちゃんとやっているのかとうと、実際はあまりちゃんと勉強していないし分析に時間を取っていないのが実情です、定量スクリーニングで割安株をピックアップして、広範囲に分散されたバリュー株ポートフォリオを自分で構築して、それで市場平均に勝てないかなぁ、なんて都合のいいことを考えています。
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