2007年5月の運用成績は以下の通りとなりました。 5月iFundパフォーマンス:-1.97% 5月TOPIXパフォーマンス:+3.21% 5月TOPIXアンダーパフォーム:-5.18% 5月JASDAQパフォーマンス:-0.21% 5月JASDAQアンダーパフォーム:-1.76%
2007年iFund通算パフォーマンス:0.29% 2007年TOPIX通算パフォーマンス:4.44% 2007年JASDAQ通算パフォーマンス:-6.28%※上記パフォーマンスは、「売買時の手数料込み・税引き後配当を再投資・資金追加時はパフォーマンスを修正・キャピタルゲイン税は考慮せず(現時点ではまだ発生してないので)」という条件で算出しています。 (下のグラフは2005年1月からの累計) ※個別銘柄ポートフォリオ ※今月の売買売却銘柄: なし 買付銘柄: なし ダメダメです。3ヵ月連続で-2%前後のパフォーマンスが続いています。今月はTOPIXにもJASDAQにも負け、年初来のパフォーマンスはほぼ±0になってしまいました。4月にかなり追加資金を投入したので含み損の金額がえらいことになってます。ということで、含み損の大きな銘柄は損失確定売りを行い、全株そのまま買い戻しました。 不調の原因は決算。もともと好決算を狙って買付けていた銘柄の業績が予想外に伸びていなかった、もしくは来期業績予想が悪かったことにより売られる銘柄が多かったです。凹んでても仕方ないし、今のところ銘柄入れ替えも考えていないのでこのまま放置の予定なんですが、私のしけもくポートフォリオの不調を見ていると 小平の「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」という言葉が思い浮かびます。 これを勝手に解釈すると、「良い会社(もしくは割安な会社)であれ悪い会社(もしくは割高な会社)であれ、株価が騰がるのが良い会社である」って感じでしょうか。とは言いつつ、割安な会社を拾っていくくらいしか能がないのですが・・・。
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久しぶりに高橋源一郎の本を読みました。しかも文芸評論。何年振りでしょうか・・・。 高橋源一郎の文章は平易なんですが、内容は相変わらず難解です。昔から高橋源一郎の小説も評論も好きだったのですが、いまだによく理解できないまま読み続けています。ただ、普段なんとなく読んでいるいろいろな小説を当たり前のように「理解している」と思っている点に疑問を投げかけてくれるだけでも読んだ価値はあるのかなぁと思っています。 読んでよくわからない本の感想を書くのは難しいのですが、明治維新以降、日本の近代文学が辿ってきた歴史やそれが生み出したもの、そして小説(散文)の言葉が持つ可能性について真摯に考えている良書だと思います。 「そんなこと考えなくっても生活に困らないよ」って言われちゃうとそれまでなんですが・・・。
名著『 バフェットからの手紙 』のなかに、「しけモク手法」という言葉が出てきます(P.168)。本文中ではバフェットは馬鹿げた投資の例として「しけモク手法」を取り上げています。バフェットに言わせると「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことのほうが、はるかに良いのです」ということになります。 先日まで持ち株の決算に関する記事を書きながら、私の持ち株のほとんどはこの「しけモク」的な銘柄ばかりだなぁと感じていました。もともとこの本の「しけモク」に関する記述を読んだ上で、それでもまだ吸える部分が少しはあるだろうと思いつつ「しけモク」な銘柄に分散投資しているわけなので、そのこと自体には特に不満を感じていません。むしろ「しけモク手法」はグレアム流のバリュー投資に近いようなイメージを持っており、バフェットの言う「すばらしい企業をまずまずの価格で買う」ということが普通の個人投資家にとって非常に難しいことだと思っています。 しかしながら、私の個別株のポートフォリオのリターンを見る限り(まだ株式投資を始めて2年弱ですが)、ほとんど結果を出していない状態なので、ほんとに「しけモク手法」が有効なのかどうなのか、自信はまったくありません。『バフェットからの手紙』巻末の用語集によると、「しけモク手法」は「~ほとんどの場合、まずまずの利益を出して持ち株を利食う機会を生じさせるような、十分な安値で買える一時的な押し目で株を買うこと」とされています。今はこれにしたがって、黙々と安値で仕込むことを続けるしかないのかなぁというのが現状です。 ということで、今後も「しけモク手法」にこだわって、結果を信じて今の手法を堅持しようと思っています。そういう意味も込めて、"iFund"と名付けている私のポートフォリオに「しけもくシガレットケース」という愛称をつけようと思います。どうか吸える部分が幾らか残っていますようにという願いも込めて。
最後の2社。 6314 石井工作研究所 アバールデータと同じく半導体市況の強い影響を受け、今期は上方修正で大幅増益。で、来期は弱気の模様。可もなく不可もなく。短信のコメントの内容が薄い・・・。B/S、P/Lは詳細な記載がありますが面倒なので精査せず。 9696 ウィザス 今期はなかなか良かったのですが、来期は若干減収。その上特損の計上で純利益が大幅減。それほど悪い内容ではないと思うのですが、発表後S安になってます。これだけEPSが下がっちゃったら仕方ないのかな・・・。でもって、今日M&Aの開示。明日はどうなるのやらわかりません。 ということで、最後の2社もサプライズ無し。これで3月決算会社の短信はすべて出揃いましたが、特に銘柄入れ替え等は考えていません。と言うか、時間がなくて入れ替え候補銘柄を探してない状態です。次号の四季報が届いたら腰をすえてスクリーニングしてみようと思っています。
問題児2名。 3822 JSC 3Qまでの営業利益・経常利益・純利益の進捗率が全て90%以上だったこともあり、上方修正があるものと期待してましたが、会社予想通りの着地。さらに来期業績予想がよくありません、上場前は毎期20~30%台で伸びていた業績が来期は数%の伸びに留まっています。下方修正こそ出してませんが、新規上場銘柄の成長性を過信したのがよくなかったようです。ちなみに、 去年、アテクトという銘柄でもハマっています。「新規上場後2年未満の銘柄は投資対象にしない」などのルールを徹底した方が良さそうです。仏の顔も三度まで。ちなみに株価はS安となってます。 6918 アバールデータ 平凡な会社の平凡な決算。今期までは半導体市況が好調だったことから業績が伸びていたようですが、来期はそれも頭打ちの模様。すでに4Qから業績の伸びが鈍化しているようにも思えますので、来期は頭打ちどころか下方修正があったりするかもしれません。ちょっとだけ増配するようですが、焼け石に水。株価はガッツリ下がってます。市況次第で業績が決まっちゃう会社は辛いですね。短信読んでても暗くなります(じゃ、何で買ったんだってツッコミはなしで)。 残り2社、ウィザスと石井工作研究所。どちらもあまり期待してないのですが、最後に何かサプライズでもあればなぁと淡い期待を抱いています。何もないでしょうけど。
4298 プロトコーポレーション 良い決算でした。利益率が大幅に改善してます。でもって来期業績予想もまぁまぁ、かつ増配。なんですけど、株価にはもう織り込み済なんでしょうか。大きな反応はないようです。数字は悪くないんだけどなぁ・・・。 4333 東邦システムサイエンス ちょっと失望。4Qもっと頑張って欲しかった・・・。四季報予想はかろうじて上回っていますが、世間の期待はもっと大きかったのです。来期業績予想がイマイチなことや減配などから売られている模様。まぁよほどインパクトのある数字を出さないと今の相場では売られちゃうような気がしますが。南無。 9430 NECモバイリング 今期はいいんですよ、今期は。来期は息切れですか・・・。第三世代携帯端末もMNP効果ももう頭打ちってことなんでしょうが。来期の増配は評価できます。ということでプラスマイナスゼロの内容でした。株価も動かず。むしろ下げないだけマシかも。 1716 第一カッター興業(3Q) 買付けてからずっと気になってるんですが、なんで”工業”じゃなくて”興業”なんでしょ?建設セクターだから?それはさておき、ここは2Q、3Qに売上が集中するようで、通期の着地点がなかなか読みにくいです。「そうじゃなくても読めてないでしょ?」ってツッコミはなしで・・・。ウォータージェット工法がうんたらって書いてますが、何してんだかよくわかってません。とにかく3Qまでの数字ががむしゃらに良くてS高つけてます。騰がればいいんです、騰がれば(若干投げやりな感じ)。 まだまだ決算ロードは続きます。
今日の ワールドビジネスサテライトでバークシャー・ハザウェイの株主総会の模様とバフェット氏へのインタビューが放送されるということで、早速見てみました。動くバフェットを見るのはこれが初めてです。 ということで、感想など。 ・ウクレレが上手い?投資手法は真似できなくてもこれは頑張れば真似できそう。どうでもいいけど(しかも一年くらいウクレレ触ってない)。 ・意外と声が甲高い。もっと落ち着いた声かと思ってた。テンションは若干高め。 ・動きが機敏な感じ。のんびりした感じを想像してたので意外。 ・寝癖が気になる。 ・やはりコカコーラを飲んでた。 ・ビル・ゲイツと卓球してた。まだまだ元気そう。 ・バークシャー・ハザウェイの株主総会はお祭りみたい。バフェット信者らしき人々が大騒ぎしてた。 ・日本人の株主もいた。 ちなみにテレ東の単独インタビューの内容はどうでもいい話でした。動くバフェットが見られただけで充分満足です。久々にバフェット本でも読んでみようかと思いました。
今週から3月決算銘柄の決算短信がちょろちょろと出てきています。 7460 ヤギ 筆頭株主がゴールドマン・サックスになったヤギ。今期決算はイマイチでした。3Qまでの業績から、通期業績はもう少し上振れするかなぁと思っていたのですが、意外にたいしたことのない数字で落ち着いてしまってます。成長性に乏しい(と思われる)繊維系なので仕方ないでしょうか・・・。来期業績予想はちょっと強気? 8066 三谷商事 こちらもヤギと同じく最終4Qの数字は意外に伸びず。とは言っても通期ではさんざん上方修正しているので昨年比では大幅に増収増益です。で来期業績予想はかなり控えめ・・・。過去の開示を見ると業績修正の発表が多いようなので、現時点での業績予想はあまり当てにならなさそうです。 ということで、ヤギと三谷商事については密かに期待していた上方修正イベントも発生せず、あまりパッとしない決算でした。大幅な下方修正でないだけまだマシでしょうか。特に売る理由もないのでこのままホールドです。
文庫の投資本でよい内容のものは少ないように感じますが、この2冊はまだ読めるほうではないかと思います。 1冊目。 もとは2002年に出版された単行本の文庫版です。対面売買の話が出てくるなど、内容がやや古い感があるのと、チェックすべき株価指標がテクニカルなものばかりだったのが気になりましたが、株式投資で”やってはいけないこと”の内容はなかなか面白かったです。 特に、自社株(持株会)への投資はやってはいけない、サラリーマンは場中に株価をチェックしてはいけない、手仕舞いは必ず成行注文で、急な方針変更をしてはいけない、迷ったまま売買してはいけない、などは自分でも心当たりのあることで、それなりに説得力がある内容でした。 2冊目。 こちらは2000年に出版された本の文庫版です。かなり加筆・訂正されているようですが、やはりちょっと内容が古い感じがします。基本は中小型の成長株への投資を紹介していますが、途中からちょっと本の主旨がわからなくなっているように感じました。 本書の半ば辺りで唐突に企業の安易なエクイティ・ファイナンスの問題点、同じく安易な株式公開の問題点、IRの話などが出てきて、なんとなく内容が首尾一貫していないように感じました。2000年に出版された本を大幅加筆したようなので、その部分と当初の部分ですこしズレがあるのでしょうか。 ということで、2冊とも値段のわりに内容が面白かった本です。内容はそれほど重くなく、文庫版で読みやすいので、Amazonで書籍代が1,500円に届かないときにでも注文すると良いかもしれません。
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