2007年2月の運用成績は以下の通りとなりました。 2月iFundパフォーマンス:1.50% 2月TOPIXパフォーマンス:1.79% 2月TOPIXアンダーパフォーム:-0.29% 2月JASDAQパフォーマンス:-3.08% 2月JASDAQアウトパフォーム:+4.58%
2007年iFund通算パフォーマンス:7.25% 2007年TOPIX通算パフォーマンス:4.26% 2007年JASDAQ通算パフォーマンス:3.39%※上記パフォーマンスは、「売買時の手数料込み・税引き後配当を再投資・資金追加時はパフォーマンスを修正・キャピタルゲイン税は考慮せず(現時点ではまだ発生してないので)」という条件で算出しています。 (下のグラフは2005年1月からの累計) ※個別銘柄ポートフォリオ ※今月の売買売却: 4298 プロトコーポレーション(利益確定) 8008 F&Aアクアホールディングス 買付: 4298 プロトコーポレーション(買戻し) 2月最終日の株価急落で含み益の数割を失いましたが、月次パフォーマンスはかろうじてプラスでした(今朝の寄付きでは完全に含み益が吹き飛んでいましたが、大引けまでにかなり戻しました)。対インデックス比ではTOPIXとほぼ同じ、JASDAQ Indexには大差をつけました。年初来パフォーマンスはTOPIX、JASDAQ Indexを大きく上回っており、今のところ(といってもまだ2ヶ月ですが)パフォーマンスは堅調に推移しています。 個別銘柄については、プロト(4298)の含み益が+50%を超えたところで利益確定。今日の寄付で大きく株価が下がったところで買い戻し、その後大引けまでに一気に株価を戻したのでいくらかの短期益を得ることが出来ました。今期業績はまだ上振れしそうなので、しばらくホールドしようかと考えています。F&Aアクアホールディングス(8008)については配当と株主優待を確保した時点で損切り。CPを少し大きくして次の四季報発売に備えています。 今月からイートレードで逆指値が使えるようになったので、含み益が25%を超えた銘柄については5%刻みで逆指値注文を出しています(例:含み益25%を越えた場合、含み益20%を維持出来るラインで逆指値を設定)。ところが、今回のような株価の急落があると、一時的な株価急落でも逆指値が発動してしまうため、今朝は寄付くまでの十数分であわてて逆指値を解除してました。逆指値で発動する注文を”成行”ではなく”指値”にしておけばいいのでしょうが、通常の相場であればそれではあまり逆指値の意味が無さそうに思っています。何か良い方法はないものでしょうか・・・。 今日の株価急落では持株の寄付の株価が異常に下がり、一時パニック状態になってしまいました。最終的にはなんとか冷静に対処(というかほとんど何もしないだけですが・・・)できましたが、今後も同じようなことが起こりえることや運用金額が徐々に大きくなることを考えると、精神的にもう少し鍛える必要があるように考えています。
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週一のカウンセリング。今週は体調がよく、予期不安・発作はまったくなし。頓服の抗不安剤も一錠も飲まずに済みました。急に体調がよくなり、逆に気持ち悪いです。 カウンセリングではとりとめもない話を約一時間。カウンセリングを通じてどんな治療効果があるのかを話し合いました。効果はゆっくりと出てくるし、自分ではわからないことも多いとのこと。 医師の診察では、体調はよいものの、イライラすることが多いことを相談。今飲んでいる薬が衝動を抑制しないように作用する薬らしく、多少攻撃的な衝動がでることもあるようです。生活上特に問題が発生しないようであれば、もう少し様子を見るということになりました。その他は特に問題なし。この調子が数ヶ月続くようなら減薬を開始する予定。 今のところ、PDの治療行為として、うつ・パニック等の専門のクリニックへの通院と鍼灸治療(と クロレラ服用)を並行していますが、個人的な印象では短期的には鍼灸治療が一番効果があるように思います。鍼を打ってもらうとすぐに体調がよくなるように感じます。疲労が溜まってしんどくなってくると、週一回の鍼打ちと軽いマッサージが待ち遠しくなります。
久しぶりに難波のヤマダ電機をぶらぶらとしていたら、”Wii販売中”という看板を見つけてしまいました。特に購入するつもりはなかったのですが、おもちゃ売り場をうろうろしているうちに、急に購買意欲をかき立てられ、Wii購入の専用レジに並んでしまいました。 日曜日の午後ということもあり、もう売り切れかなぁと思ってたのですが、運良く最後の一つを入手できました。私の後ろに並ぼうとしていた家族連れが、店員に「この方が最後です」といわれているのを聞いて、一瞬譲ってあげようかと考えたのですが、そのまま買ってしまいました(笑。 ということで"Wii"ゲット。  ついでに、この2つも同時に購入しました。   早速セットアップしてみたのですが、ワイヤレスLAN経由でインターネットに接続するとニュースや世界の天気、ウェブサイトなんかも見れたりしてなかなか楽しいです。 んでもって、妻と二人でテニスやらボーリングをひたすらやり続けクタクタになってしまいました。妻が疲れて止めた後も一人でボクシングやら野球を続けているうちに、ふらふらに・・・。このゲームのおかげで、 かねてからの課題だった軽い運動は暖かい自宅で出来そうです。ほどよく疲れてよく眠れそう(笑。
昨年発売されてすぐに購入したのですが、ずっと寝かせてたままで、最近やっと読み終えました。 タイトルは相当怪しいです(笑)、が内容は面白かったです。「 投資を真面目に考える」の石坂さんの日記で”劇薬”と評されていましたが、その通りだと思います。ちなみに訳者は『 ウォール街のランダム・ウォーカー 』の訳者であり、『 ビジネスゼミナール 証券分析入門 』の著者でもある井出正介氏。インデックス投資のバイブルを翻訳しつつ、バリュー投資の手引書を執筆し、今度は投機とも言えるような投資術を紹介する本を翻訳。なんだか変な感じです。 ジム・クレイマー曰く、投資先進国であるアメリカでも個人投資家は無知でカモられているので、それを防ぐべくこの本を書いたとのこと。まっとうな内容もありますが、とてもデンジャラスな方法にも触れられているように思います。 まずは投機の容認。ポートフォリオの20%を上限に投機を行うことを薦めています。それはそれで楽しそうですがポートフォリオの20%が投機で吹き飛ぶのはあまり見たくありません・・・。ただし、これはまだ若くて、今後も継続的に資金を投入していける人だけに勧めているので、まぁこれはこれでいいのかなぁと思ったりもします。私はやりませんが。 次はローテーション戦略。相場サイクルにあわせて投資先セクターを変えていくという戦略です。様々なマクロ指標から相場サイクルを予想できるとしていますが、果たして本当にその予想が当たるのかどうか疑問に感じます。これも私にはできそうにありません。 他にも株価の大底(相場全体と個別銘柄)を予想する指標、逆に天井を予想する指標も紹介されていますが、参考程度にしておくほうが無難な感じです。中には使えそうだなぁと思える指標もありますが、相当な経験がないと指標を売買に生かすのは難しそうです。 逆に参考になったのは、第6章の「黄金のルール」でした。なかでも、長期投資のためのルール6、「バイ・アンド・ホールド」ではなく「バイ・アンド・ホームワーク」という考え方には共感しました。クレイマーは5~10銘柄への分散投資を推奨しており、各銘柄に最低週一時間のホームワークが必要だと述べています。これができないのであれば、個別株への投資は止めたほうがよいとまで言っています。 さすがに各銘柄に週1時間といわれると、普通の個人投資家には難しいと思いますが、実際個別株を持つのであれば短信や適時開示のチェックは必ず行うべきだと考えていますし、手持株のファンダメンタルに大きな変化があれば何らかのアクション(買い増すか売却するか)を考えなければならないので、単なる「バイ・アンド・ホールド」はクレイマーの言うとおり避けるべきだと思います。 本書の最後では駆け足でオプションや空売りについて触れられています。市場でカモられている個人投資家に空売りやオプション売買の方法を教えるのはどうなのか?と思いますが、クレイマー曰く、「個人投資家でも正しく理解して使えば、強力な武器になる」とのこと。 この本の内容をどう咀嚼して自分の投資手法に組み入れるかで、個別株投資家として実力を問われるような気がします。そういう意味で、やはりこの本は”劇薬”なのかもしれません。
昔、留学時代にある友人から薦められて読んだ本を久しぶりに読んでみました。著者は、高橋源一郎から「だれのどんな日本語より美しい」日本語を書いたと評される詩人、 金子光晴。当時、私は留学先でかなりひどい生活をしていたのですが、この本を読んで、私のほうがまだマシだと思ったのを良く憶えています。最近読み直しましたが、やはり文章はとても美しく内容は滅茶苦茶でした。 以下簡単な内容紹介。 大正12年7月、詩集『こがね蟲』を出版するが、同年9月の関東大震災発生により詩集どころではなくなる。その後女学生(森三千代)と出会い、孕ませ、結婚。子供は無事生まれるが詩人では食えず、生活苦。妻に新しい恋人ができる。金子、妻を恋人から遠ざけるため、パリへの旅行を企画。やっと金の工面がつき、妻とその恋人を無理やり引き離し、とりあえず上海に到着。上海で小金を掴むが、すぐ使い果たす。また金を工面し、香港を経由してシンガポールへ。東南アジアにて再び金策、まとまった金ができたところで妻1人だけマルセイユ行きの船に乗せ、金子自身は再び東南アジアで金策。 ここで第一部が終わります。かなり無茶なことをしてますが、書かれている文章はすばらしいです。お気に入りの一節は「唇で触れる唇ほどやわらかいものはない」。 金子、東南アジアで金の工面がつき、妻の後を追いマルセイユへ向かう。船中で中国人女学生を口説く。船中で様々な変態行為に及ぶ。マルセイユに到着後、すでに妻がパリに着いていることを知る。数日後、パリで妻と合流。妻に新しい男ができていないことを知り安心するも金は尽き、また生活苦。金のために男娼以外のどんなことでもやり、1年ほどパリやその周辺で過ごす。切羽詰ったところで、金子は古い友人から金を借り、妻を置いて先に日本へ帰る。 ここで第二部終了。相変わらず無茶してます(笑。この巻で心に残っているのはシンガポールからマルセイユへの船中でのこの一節、「腹のほうから、背のほうをさぐってゆくと、小高くふくれあがった肛門らしいものをさぐりあてた。その手を引きぬいて、指を鼻にかざすと、日本人とすこしも変わらない、強い糞臭がした。」です。若き日(といっても30代)の金子光晴、かなりキテます。一生忘れられそうに無い文章です。 金子、日本には戻らずシンガポールで下船し、再び東南アジアで妻の帰国費用の為に金策。シンガポールで華僑の女を口説く。思うように金が集まらず、現地人から娼婦を押し付けられたりする。そうこうしているうちに、妻三千代は実家からの送金を受け、日本への帰国途中にシンガポールへ寄港。妻は船中で新しい恋人を作っており、金子は妻と新しい恋人を別れさせようとするも、3人の関係は曖昧なまま、妻だけが先に帰国する。金子、ドリアンを食う。妻からの手紙を受け取り、息子と待っているとの連絡を受け、知人から金を借り、ついに帰国。妻三千代が船中で知り合った新しい恋人は、日本に到着後、実家が破産したことを知り、三千代の前から姿を消したことを知る。 これで三部作完結です。この巻でもやはり心に残っている一節があります。シンガポールの娼婦の家の描写で「板屋根のうえに陽が照りつけ、すきまを洩れてさしこむ光が縦横から交叉して、捕えられた青白い微塵が沸立っていた。」という一文です。 この放浪記(自伝)が描かれたのは著者の晩年(1970年代)ですが、実際に金子光晴がアジア、ヨーロッパを旅したのは大正の終わりから昭和のはじめにかけての数年間です。時間が空いている分だけ客観的になっているのか、自分自身を突き放したような記述が目立ちます。 当時、同じ時期に別の友人から沢木耕太郎の『深夜特急』を薦められたのですが、その自意識過剰な文章に当てられて、1冊も読みきることができませんでした。お陰で、今でも沢木耕太郎の本はうけつけません。同じ貧乏旅行記を読むなら『深夜特急』より金子光晴がお薦めです。
いろいろなところで話題になっている(?)フージャース、もともとこの会社にも関連ブログにもまったく関心がなかったのですが、この エントリで久しぶりに目に留まり、 ここと ここを見るとなんだか大変な感じになっているようなので気になってちょっと見てみました。 まずは株価。この数ヶ月でえらく下がっています。  中間決算短信を見てみると、通期業績予想に対する進捗率は、売上高が約33%(前年比+49%)、経常利益が約30%(前年比+69.6%)、純利益が約30%(前年比+69.6%)となっています。それに対して、3Q業績の開示では、売上高が約35%(前年比+0%)、経常利益が約23%(前年比-24.5%)、純利益が約23%(前年比-22.4%)と大きく落ち込んでいます。 中間決算でも3Qでも、業績に対するコメントでは「売買契約成立時ではなく、顧客への引渡し時に売上が計上されるため、その引渡し時期により4半期ごとの売上高に偏りが生じる傾向があります。」とされていますが、2Qから3Qにかけて売上高が横ばいなのに利益が減少している理由はよくわかりません。 (2/21追記:売上高が横ばいであれば、その期間の費用分だけ利益が減少しますね。P/Lを確認してみたら、2Qから3Qにかけて販管費がかなり増加していました。Gabbianoさん、ご指摘ありがとうございました。) また、1ヵ月ごとに「営業概況」が契約済戸数ベースで発表されており、販売は順調に推移しているようですが、2Qから3Qにかけて売上高が横ばいなのは、契約は取ったものの物件の引渡しがまったくなかったってことなのでしょうか? 短信をもっと読み込めば理由は分かるのかもしれませんが、3Qまでの業績を見ると、そこまで調べなくても常識的に考えて通期業績予想を達成するのは無理なように思います。物件の引渡しが1~3月に集中していて、売上・利益計上がこの3ヶ月に集中するとしても、通期業績の経常利益の75%以上をこの3ヶ月で計上できるとは到底思えません。 仮にこの通期業績が達成されるとすれば、今日の終値で予想PER10倍強、ちょっと買ってもいいかなぁと思ったりもするのですが、下方修正が出てしまえばこの前提も吹き飛んじゃうので、やはりここは手出し無用でしょう。 ただ、まだ下方修正はないと考えている人が多くいて(もしくは、そう思っていると考えている人が多いと想像している人が多くいて)、短期のリターンリバーサルが狙えるなら、本決算発表までに売り逃げることで利益が出せそうな気もします。面白そうですが、上手くいく確率は恐ろしく低そうです。
先週は祝日でクリニックがお休みだったため、2週間ぶりの通院。この2週間は比較的体調が安定しており、発作はなし。予期不安が少し出たのと、自律神経の調子が悪くなることが数回あったくらいでした。服用した抗不安剤の量もかなり減っています。また自律神経の調子が悪いときに針灸治療を受けると結構効き目があることを発見しました。針をザクっと打ち込んでもらうとすっきり回復します。でも、仕事ではまだまだ無理が利かない感じです。 今年に入ってから、 株主優待で貰ったタナベ経営の手帳に日々の体調と飲んだ薬を記録しています。体調が悪いにも関わらず夜更かししたりパソコンいじったりと、イマイチ体調管理に役立っていないですが・・・。  ちなみにこのタナベ経営の手帳、シンプルな皮表紙で使い勝手もいい感じです。 今回のカウンセリングでは対人関係についていろいろ話をしました、私の対人関係の悩みは思春期によく現れるものだそうです。私、もう30代なんですが・・・。もともと他人との距離感をうまく掴めない性格な上に、仕事上で対人関係の過剰なストレスを受けたことがこの病気の発症に繋がったのかも、との推測。どうも私は人間関係のストレス耐性があまりないようです。 医師には、夜眠れないことがあると相談したのですが、よく眠るためには適度な運動が必要とのこと、曰く「散歩でもしなさい」。もう少し暖かくなったら散歩もいいんですけどねぇ。今は寒いです。散歩に代わる家でできる軽い運動って何かないでしょうか・・・。 ということで、今日も長いカウンセリングでした。次回に続く。
少しでも興味のある分野であれば、ほとんどの本は読みきれるのですが、この本はダメでした。 ベストセラーで、アマゾンの書評は概ね好評で、上巻前半の内容も興味深かったのですが、どうしても読むのが億劫で途中で読むのを諦めてしまいました。ブックオフで購入した上巻はそのままブックオフで売却、図書館から借りてきた下巻はさっさと返却です。 いつか文庫化されたら読もうかなぁと思ってますが、この手の本は旬が過ぎたら陳腐化しそうです。というか、私がこの本を手に取った時点で、すでに内容が陳腐化しているのかもしれません・・・。 この数年間、少しでも興味がある本や昔から好きな作家の新作を片っ端から購入して 書棚に放り込んでいるので、未読書が鬼のように増えてゆきます。実際、書棚の本の四分の一くらいは今も未読のままで、図書館に予約を入れたまま未読になっている本も10冊弱あります。 さらに、ブログを巡回していると読みたい本が加速度的に増えていくので、「溜まってる本を読まなきゃ」という強迫観念がどんどん強くなっています。ということで、同時並行で何冊かの本を読むことになりさらに訳が分からなくなります。 経済的にもお小遣いのほとんどが書籍代に消えてゆき、街で遊ぶということがなくなりました。とりあえずアマゾンの「○○さんへのおすすめ商品」を見て衝動買いするするのを止めて、読みかけの本はほったらかして街に出た方が良さそうです。 が、本の買い過ぎでお金がないことに気付きました・・・(笑。
東邦システムサイエンス(4333)の3Q業績開示が出ました。同時に通期業績予想の上方修正も発表。四季報の予想値を超えてくれました。でもって、上方修正後の業績予想に対する3Qまでの実績進捗状況はこんな感じ。  もともと保守的な業績予想をする会社のようですが、今回の上方修正でも、まだ上振れの余地があるように思います。 少し前に上方修正を発表したあとブレイクしたプロトコーポレーション(4298)は利益確定、+50%程度の利益。でもまだ分割後の端数株が残ってます。こちらもまだ上振れしそうな感じなので、もし一時的に下げることがあれば単元株数になるまで買い増ししようかと考えています。 去年の後半から、割安で、なおかつ四季報の業績予報が前号比”増額”な銘柄を狙い撃ちしていますが、過去の短信をちゃんと調べて業績の進捗状況の裏を取れば、それなりの確立で上方修正を出す会社を見つけ出すことはできそうな感じです。PFの半分くらいはこんな銘柄を組み入れていこうと考えています。 ついでに、みずほ証券が泉州電業(9824)の新規レーティングを出してくれています。「買い」で目標株価3,800円とのこと。取りあえず3,000円までいいですから早くブレイクしてください・・・。
今年は e-Taxを使って確定申告をやってみました。まずはe-Tax導入にかかったコストから。 1.住民基本台帳カードの発行とカードへの電子認証データ組込み かかった費用は 500円。カードは区役所で簡単な手続きを行えば発行してもらえるんですが、「公的個人認証サービス(電子署名)」のカードへの組込みが結構めんどくさかったです。 2.上記カードの電子署名を認識するためのカードリーダ http://www.coden-mall.ntt.com/shopping/shop/jpki/goods/goods.aspx?goods=3923 ここで購入しました。費用は 約3,500円。「公的個人認証サービス対応ICカードリードライタ」としては多分一番安いのではないでしょうか。カードリーダ自体は簡単にPCに接続できました。 昨年末までに電子申告に係る諸手続きと、e-Taxソフトのインストール等の環境を整え、1月半ばに証券からの取引報告書が届きだしたところで、ネット上で確定申告を開始しました。ということで、諸手続きにかかった時間を除いて、e-Tax導入にかかった 金銭的なコストは約4,000円でした。 今回の確定申告の目的は3つ。 1.株式の譲渡損失の繰越 これについては、各証券会社からの「特定口座年間取引報告書」の到着を待って、譲渡損失の合計(去年は結構損してます・・・)を来年以降に繰越。 2.医療費控除 パニック障害による通院や妻の妊娠で結構な医療費がかかったので医療費控除を申告。もともと住宅借入金等特別控除で給与からの所得税は一銭も払っていなかったのですが、住民税を少しでも減らすために、ついでに申告を行いました。でも領収証の明細作成など、これが一番手間かかったかも・・・。 3.未上場株式配当金の所得税還付 未上場株式(持株会株式)の配当金から源泉徴収された所得税(税率20%)を住宅借入金等特別控除の残り枠を使って還付請求。三千数百円ですが、ついでだったので申告書に加えておきました。 これらの申告データを作成、送信したのが1月19日、電子申告で送信できない源泉徴収票や取引報告書、医療費領収書などを郵送したのが1月25日前後。これらの書類の郵送については、e-Taxによる申告の登録をしている場合、管轄税務署から郵便代税務署持ちの専用封筒が送られてきました。このお陰で少し郵便代が浮きました(笑。 で、すべての手続きが完了したようです。こんな感じ。  ということで、申告日が1月19日で、還付手続き開始日が2月9日となってます。来週中には三千数百円が戻ってきそうです。これでe-Tax導入コストはほぼ取り返したし、来年以降はめんどくさい事前手続きも必要ないので簡単に確定申告できそうです。 ただ、転勤などで引越しが多い方は、住所が変わるたびに管轄税務署の変更や公的個人認証サービス(電子署名)の手続きを行わなくちゃいけないので、多少めんどくさそうな気もします。
さきほどハピネット(7552)の3Q業績開示が出ました。今期業績の進捗率が気になっていたのですが、利益は前年比マイナスであるものの、通期業績予想に対する進捗率はまぁまぁでした。ということで、継続ホールドの方向で考えています。 それよりも、同時に発表になった「株主優待制度の導入」の方が気になります。100株(1単元)以上で同社が取扱っているDVDを1枚もらえるとのこと。株主優待にはほとんど興味がないのですが、これはなかなかおもしろいです。でもって、プレスリリースをよく見てみると、貰えるDVDはすでに決定されているようです。100株でもらえるのは「 フラガール 」。500株以上で「フラガール」と「 グエムル-漢江の怪物- 」。1000株以上で「フラガール」と「グエムル」と「 夜のピクニック 」。これ、結構渋いラインアップだと思うのですが、どうでしょう? ちなみに「フラガール」は 去年末の香港出張時、香港行きの機内ですでに観てしまっています。ということでヤフオク送り決定。でも、来期以降のラインアップがどうなるのか非常に気になります(というか、複数の中から選ばせて欲しい・・・)。 冷静に考えれば3000円程度のDVDのために、含み益のある銘柄をいつまでもホールドする意味はないのですが、来年はどんなDVDがもらえるんだろうと考えると一瞬売却を躊躇してしまいそうです(笑。
『外国人投資家』と同時に購入した新書、『マネーロンダリング入門―国際金融詐欺からテロ資金まで』を読了。外国人投資家と並行して読んでました。 相変わらず橘玲氏の書く文章は面白いです。どの本もなぜか引き込まれるように読んでしまうので、そう感じる理由をいろいろ考えてみましたが途中で止めました。面白ければそれでよしということで。 『外国人投資家』と並行して読んだおかげで、この本に頻繁に登場するクレディ・スイスなどの海外の金融機関について予備知識を持って読み進められたので読みやすかったです。『外国人投資家』に書かれていた外国人投資家を装った日本人投資家についても、 「・・・こうした手法(注:海外の証券会社を経由して匿名で日本株式を売買)が人気を集めた結果、今では日本企業の大株主にわけのわからないカタカナ名のペーパーカンパニーが名前を連ねるようになった。これを経済紙誌は「外国人投資家」と呼ぶがその多くは日本人である」
ということで、その仕組みがよく理解できました。 この本を読み終わって感じたことがひとつ。今まで橘玲氏の著作全体の主たるテーマは「経済的自立の獲得」だと思っていたのですが、実は「主権国家の否定」が本当のテーマで、それを表現するための一手段として経済的な側面から文章を書いているのではなかろうか?などと勝手に想像しています。
『外国人投資家』を読了。 四季報の大株主欄でよく海外の資産運用会社の名前を見るのですが、それらがどんな会社なのかほとんど知らなかった私にとってはとても興味深い本でした。 「外国人投資家」の定義とはなにか、彼らの日本市場における売買シェアや株式保有比率、運用スタイル、外国人投資家が好む銘柄や、彼らが日本の政治や経済を見る視点などなど、海外の資産運用会社がどのような存在なのかがわかりやすく書かれています。 特に参考になったのが最終章の海外大手資産運用会社の紹介でした。『四季報』大株主欄や大量保有報告書などでよく見る資産運用会社が約50社程度、簡単に紹介されています。私でも目にしたことがあるところでは、フィデリティ、キャピタル、AIG、バンガード、T・ロウ&プライズ、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、カルパース、UBS、クレディ・スイス、ドイチェ、インベスコ、BNPパリバなどなどが紹介されています。 この本を読むまで北米系なのか欧州系さえ知らなかった運用会社も多く、勉強不足を痛感してます。割安株投資を運用スタイルとしている会社も多く紹介されており、早速四季報CD-ROMでそれらの会社がどんな銘柄を持っているのかスクリーニングして、こんな銘柄買ってるんだなぁなどど感心しつつ、あっという間に数時間を過ごしてしまいました。 また、キャピタルについては、『 敗者のゲーム 』のチャールズ・エリスが書いた『 キャピタル 驚異の資産運用会社 』が書棚に眠ったままになっているので、近いうちに読んでみようと思っています(と思っている本が他にも十数冊・・・)。
天気が良いので自転車でクリニックへ(天気悪くても自転車ですが)。先週から会社に復帰しましたが、体調万全にはまだ程遠い感じです。疲れてくると軽い発作が出て、仕事を中断して一時休まないと仕事が続けられない状態が続いています。 カウンセリングはいつも通り1時間。夢の話やら、自分からみた自分のことなど。なぜか最後は ラカンのテクストは難しい!ということで意見が一致。しかし、相変わらず自分で自分のことを話すのは疲れます。 でもって次は先生の診察。 ・しんどいときは薬を飲んで無理をするより、さっさとギブアップして休むべし。 ・抗不安剤はどうしても必要なできるだけ飲み、量をできるだけ減らすべし。 とのお達し。 体調はなかなか万全にはならないものの、抗不安剤の量が少しずつ減っているのはいい傾向かもしれません。
年始に「 内田樹の研究室」の” 柴五郎のこと”という記事を読んで、柴五郎という人物について興味を持ったので、早速いつもの図書館に『ある明治人の記録』の貸出予約を入れました。順番を待つこと約1ヵ月、最近やっと借り出して読了。 大政奉還から戊辰戦争、明治初期までの私の歴史知識は、高校の歴史教科書以外ではほとんど司馬遼太郎の小説から得たものばかりで、一部の作品(『峠』など)を除いて薩長側から描かれた歴史ばかりでした。この本には会津出身の柴五郎の少年時代(幕末から明治初期)の記録が記されており、一般には触れられる事の無い、明治維新以降のいわゆる「賊軍」の歴史を知ることができます。 柴五郎の略歴についてはWikipediaである程度知ることができます(ほんと便利な世の中になりました)。この本に記されているのは略歴には書かれていない柴五郎の少年期(幕末から明治初期)の記録です。 柴五郎は会津藩上級武士の五男として生まれ、10歳で戊辰戦争を経験します。戊辰戦争当時、柴五郎は親戚の住む別荘に預けられ戦乱を逃れますが、祖母・母・姉妹は官軍が会津城下に侵攻すると同時に官軍の狼藉を恐れ自害し(町人、百姓、婦女子も官軍により殺傷されていたようです)、父や兄達は官軍との戦闘で負傷、俘虜となっています。柴五郎は、当時を振り返って以下のように記しています。 後世、史家のうちには、会津藩を封建制護持の元凶のごとく伝え、薩長のみを救世の軍と讃え、会津戦争においては、会津の百姓、町民は薩長軍を歓迎、これに協力せりと説くものあれど、史実を誤ること甚だしきものというべし。百姓、町民に加えたる暴虐の挙、全東北に及びたること多くの記録あれど故意に抹殺されたるは不満に堪えざるなり。
戊辰戦争終了後、会津藩約68万石は、下北半島の斗南藩3万石に移封されることになりますが、柴五郎は斗南藩の実収は7千石程度であったとしています。この移封のため、一部の藩士は離散し、百姓になるもの、江戸に残るもの、北海道開拓に応じるものもあったようです。柴家は下北半島に移住しますが、一族の生活は貧窮を極め、餓死寸前まで追い込まれます。 その後、柴五郎は下北半島を脱出し、流浪の生活を経て幼年学校に入学、その後士官学校に進むことになります。柴五郎はその当時の日記に西南戦争について「真偽未だに確かならざれども、芋(薩摩)征伐仰せ出されたりと聞く、めだたし、めでたし」と記しています。西南戦争では旧会津藩士の多くが政府軍として九州に出征したようで、維新後10年経っても会津藩士が薩摩藩に対して相当な恨みを抱いていたことがわかります。 幕末、明治初期の歴史と言えば、よく薩摩・長州藩の活躍が注目されますが、「賊軍」側であった会津藩士のこのような記録を読むと、自分がいかに偏った歴史知識しか持っていないのか思い知らされます。 この本の記録は士官学校までで終わっていますが、その後の柴五郎の事績はWikipediaにあるとおりです。柴五郎に関する書籍には『 北京篭城―付北京篭城回顧録 』などもあり、また図書館で借りて読んでみようと思います。
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