この数ヶ月で読んだうつ関連の本で内容が良かったもの(私の主観ですが)を紹介します。 まずはこれ。著者はダイヤモンド・オンラインで「 8人に1人が苦しんでいる!「うつ」にまつわる24の誤解」という連載を行っている泉谷閑示氏。この連載も読み応えがある内容なので、先にこの連載を読んで、内容に共感できたら下記の本を読んでみるのもいいかもしれません。 内容を乱暴に要約すると、「頭(理屈)」よりも「心=身体(直感)」に重きを置いて生きるべし。って感じでしょうか。常々「何々しなければならない」、「何々でなければならない」と考えてしまう人にとっては、今現在を大切にすること、心や身体の声に耳を傾けることの大切さがわかる本です。 次はこれ。この本の著者も過去にダイヤモンド・オンラインに「 『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー」という連載があります。こちらも何かと参考になることが多い記事なので、一読をお勧めします。で、この連載の内容をまとめて発展させたような構成になっているのがこの本。 この本は先に紹介した本と違い、実用的な内容になっています。うつ発病前もしくは、うつ病の回復過程で、仕事や日常生活とどう折り合いを付けていくか調整している人などに向いていそうです。仕事についてどのように有休をとり残業を減らすか、ストレスの解消方法、医者や薬との上手い付き合い方、休職または失業した場合の経済的な問題についてなど、うつ病もしくはうつ病予備軍の人のための具体的な解決策が書かれており、自分の過去の経験と照らし合わせても参考になる内容が多いように感じました。 また、『ツレうつ』が文庫化されて買いやすくなっています。うつ病についてあまり知識がない方はまずこれがお勧めです。
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復職から2ヶ月が経過して、やっと身体が仕事モードに慣れてきて、普通に定時まで働けるようになってきました。とはいっても、まだ残業はしんどいので終業時間になったら速攻で帰宅しています。ということで、うつ病については、まだまだ体調に波があるものの、最低限の仕事と家事はこなせるくらいまで回復してきました。まだ油断は禁物ですが・・・。 昨年末に、 うつに関する本を2冊紹介したのですが、その後の数ヶ月かでまた何冊かうつ病に関する本を読んだので紹介します。 まずはこれ。 前回紹介した細川貂々さんの「ツレうつ」シリーズの続編のような本です。前作ではうつになったツレさんの妻である細川貂々さんの視点からコミックエッセイとしてうつが描かれていたのですが、この本はうつになったツレさんこと、望月昭さん本人がうつと貂々さんとの生活をエッセイにしています。文中でツレさんのうつの症状が具体的に書かれているのですが、私と同じような身体症状(頻尿になる、背中が痛くなる、など)があり、こんな変な症状がでるのは自分だけだと思っていたのですが、意外に同じような症状もあるんだなぁと変に感心してしまいました。読んでいて辛くなるという本ではないので、今うつの治療中と言う人でも比較的楽に読める本だと思います。 続いてはこの2冊。 2冊とも同じ著者の本で、内容もよく似ています。うつの主な原因は心が疲れ切っていることだから、休養することが一番の治療であると著者は述べています。また、うつは体調のいい時期と悪い時を繰り返しながら回復していくものだから、焦ってはいけないとも書かれています。私はうつの症状がかなりよくなった頃にこの本を読んだのですが、内容的に自分にもよく当てはまるなぁと感心しながら読んでいました。休養と心の余裕の大切さを学んだ本です。 最後はこれ。 タイトルの通り、実践的な内容の本です。復職を考え出した時期に読んだ本です。内容が具体的で復職までどのようなペースで進めていけばいいのかよくわかる良書でした。うつ病がある程度よくなった頃に読むといい本だと思います。 ということで、何冊も紹介してしまいましたが、うつの治療中はなるべく何もしないでひらすら休養するのが一番いい治療法だとおもいますので、あまり根を詰めて本を読まないほうがいいかもしれません。
今月から復職しています。実際は4月の中ごろからリハビリ出勤として会社に顔を出していたので、それほど抵抗感なく復帰できました。とはいえ、都合9ヶ月間も休職していたので、まだフルタイムで出勤するだけでしんどいです。「あ~、早く引退したい、隠居したい」、と愚痴りつつがんばって通勤しています。 さて、体調のほうは仕事に復帰できるくらいまで回復してきて、当面は問題ないのですが、体調がよくなるにつれて食欲が戻ってきたこと、休職中の食っちゃ寝、食っちゃ寝生活のおかげで、かなり運動不足になっていることなどから、体重が急激に増えてしまいました。この数ヶ月で私の標準体重から+10%くらい肥えて、主に腹回りに内臓脂肪がついている感じです。そこで購入したのがこの本。 新書なんでサクっと読み終わったのですが、なかなか面白かったです。さすがに夜中にラーメンを食うつもりはありませんが、栄養の豊富な食べ物を摂取することで身体の代謝をよくして、太らない体質にするという方法は、食欲が抑えられない私にはよさげなダイエット法です。ということで、米も肉も魚も(嫌いな野菜も!)モリモリ食べようと思っています。あとは運動ですね。基礎代謝が下がってそうなので、久しぶりに自転車通勤を再開してみるのもいいかもしれません。 また、昨年からはじめた禁煙(1回目)は約半年間継続して、このままタバコをやめられるかなぁと思っていたのですが、残念ながら今年に入って我慢できなくなり、結局失敗しました。その後プチ禁煙期間(2回目)を挟んで、5月末までタバコを吸っていたのですが、私が住んでいる地域で6月からタスポが導入されたのをきっかけに再度禁煙にチャレンジしています(3回目)。現在再々禁煙開始から4日目、まだ苦しいです・・・。
9月末にうつと診断されてから、うつに関する本を何冊か読んでうつについて研究してました(そんなことしてるから余計に体調悪くするのかもしれません)。何冊かうつやうつからの社会復帰について真面目に書かれた本を読んだのですが、今回はそれ以外でおすすめの”うつ本”があったのでご紹介します。 うつになると精神的な落ち込みがひどく、私も精神的にきつい時期がしばらく続いたのですが、2~3ヵ月かかって少し落ち着いた頃にこの本に出会い、随分とうつと前向きに向き合えるようになりました。はじめはうつと診断されたことがなかなか受け入れられず落ち込むことが多かったのですが、この本を読んで自分が辛かったこと(や実際に辛いとき)を思い出しても、”ツレ”さんと著者でありツレさんの奥さんである”テン”さんのうつのエピソードにぷっと笑ったりする余裕もできてきました。 うつは深刻なんですけど、それは病気がそうさせるから仕方ないことです。いつかはそれから開放される日が来るはずです。帯に書かれた「うつは人生の夏休みかも・・・。」という言葉に励まされ、今は仕事を休んで生まれたばかりの我が子と毎日触れ合えるのを楽しんでいます。
以前からの持病のパニック障害についての近況です。 以前低血糖症の検査を受け、 このような結果になり、治療のために食事制限やサプリメントの服用を続けていますが、3ヵ月経っても体調にあまり大きな変化は見られません。少しでも調子がよくなってくれればいいのですが、反対に体調は悪くなっており、本当に低血糖症が原因で体調が悪いのかどうかわからなくなってきました。今まで不摂生を続けてきた分、治療に時間がかかりそうなので、気長に続けるしかないのかもしれませんが・・・。 また、8月末頃から体調が悪い日が増えてきたので、今は仕事を長期で休んで様子を見ています。9月に入っても体調が悪い日が続いたので、今まで通っていた心療内科とは別のクリニックを受診してみたところ、中程度のうつを併発していると言われてしまいました。自分ではうつという自覚は無かったのですが、医師に指摘されたうつの症状がかなり当てはまる状態なので、新しい病院に移ってうつの治療を続けています。 3年半前のパニック発作から始まったこの持病は、最近迷走気味になっています。パニック障害なのか低血糖症なのかうつなのか、なんだかよくわからなくなってきましたが、とりあえず生活習慣の改善と、しっかりと休養を取ることを最優先して、気長に治療を続けていこうと思っています。 ちなみに9月末から禁煙中で、現在まで1ヵ月以上続いています。今回のことは、自分の健康について見直すいい機会になっているかなぁと思っています。
雑誌や新聞の「いい病院ランキング」などでよく上位に登場している、大阪市内の脳神経外科専門の某病院で脳ドックを受けてきました。脳疾患の自覚症状があったわけではないのですが、パニック(低血糖?)発作などでひどい頭痛に襲われることが多く、その度に脳の血管が切れてそのまま倒れちゃうんじゃないかと不安になってしまっていたので、安心を買うと考えて思い切って検査してもらうことにしました。 検査内容は、MRI(磁気共鳴断層撮影)、MRA(脳血管撮影)、CT、頸動脈エコー、心電図、眼底検査、血液検査などでした。検査はスムーズに進み、全ての検査は約1時間ほどで終了。その後2~30分ほど待たされて担当医から結果の説明を受けました。 で、検査結果は「一切問題なし」。血管もまだ若く、脳も綺麗な状態でした。ただ、血液検査で悪玉コレステロールが多かったことや喫煙の習慣から、今後年を取るにつれて脳梗塞のリスクが高まる可能性があるとのこと。禁煙して運動するように指導されました。 とりあえずパニック発作の頭痛と関連するような脳疾患はないとわかったことで一安心しています。
2週間前に受けた糖負荷検査の結果がでました。診断結果は「反応性低血糖症(血糖調整障害)」。糖負荷検査の開始(ブドウ糖の摂取)から5時間の血糖値とインシュリンの推移は次のようになっていました。  (画像クリックで拡大) ちなみに、正常な血糖調整のグラフはこのようになります。  (画像クリックで拡大) 私の血糖調整グラフを見てみると、以下のような問題があります。 (1)ブドウ糖摂取直後の血糖値が高すぎる(173mg/dl)。通常は最大でも150mg/dlくらいまで。 (2)血糖値が急上昇しているにも関わらず、初期段階(30分)でインシュリンが分泌されていない。 (3)60分から180分にかけて血糖値が急激に低下しているにもかかわらず、インシュリンが過剰に分泌されている。 (4)結果、240分で血糖値が異常に低下(50mg/dl)している。通常は最低でも65mg/dl以下にならない。 ということで、「反応性低血糖症」と診断されました。このタイプの低血糖症の場合、 ・一気に上昇した血糖値が急激に低下することで身体に大きなストレスがかかる。 ・血糖値の急激な低下により、血糖値を上昇させるホルモン(アドレナリンなど)が大量に分泌され、不安・緊張・イライラ・頭痛・手足のしびれ・強い疲労感・パニック発作などを引き起こす。 ・血糖値の下がり過ぎによって、強い疲労感や抑うつ感などを自覚することがある。 という症状がでるようです。 低血糖症を起こす原因は、食生活の乱れ(炭水化物中心の食事、加工食品・お菓子・ジュースなどの摂り過ぎ)により糖分を過剰に摂取することで、インシュリンを分泌するすい臓に負担がかかり、すい臓が機能異常を起こすことにあるようです。そのため、低血糖を治療するためには血糖値を急激に上げる食品の摂取を控え、すい臓を休ませることで、すい臓の機能回復を図ることが重要になるようです。 過去の生活を振り返ってみると、独身時代は外食ばかりで炭水化物(丼モノやカレー、ラーメンなど)が中心の食事で、食後にポテトチップスなどのお菓子類をほぼ毎日食べるような生活を続けており、すい臓にかなり負担をかけていた生活をしていたのは間違いないです。 検査結果が出た後に、医師から検査結果の詳細な説明とカウンセリングを受けたのですが、「パニック障害」と診断されていた私の症状は、実はこの低血糖症からでていると判断して間違いないでしょうとのことでした。今まで3年間、「パニック障害」の治療(抗うつ剤や抗不安剤の投与、心理カウンセリングなど)を受けていましたが、それらはほとんど意味が無かったようです・・・。「カウンセリングで血糖値は正常にならないですからね。」と医師に言われてしまいました。 過去数年間のパニック障害の治療は何だったんだろうという不満はありますが、身体の不調の原因が精神的なものではなく血糖値の異常という身体的なものであったということから、この病気からの回復に希望が見えてきたというすっきりした気持ちになりつつあります。 追記(2010年4月):現在は上記のような治療は行っておらず、効果についても否定的です。精神科・心療内科にかかって、薬物療法と充分な休息による治療を行う方が良いと考えています。
以前の記事で紹介した『 心の病は食事で治す (PHP新書) 』を読んでから、パニック障害に効きそうなサプリを色々飲んでます。約1ヶ月半飲み続けていますが、それなりに効果がでています。7月に入ってからはほぼパニック発作が無くなり、毎日のように感じていた不安感や倦怠感も解消しつつあります。 自分で作ったサプリの処方箋は以下の通り(1日当たり)。 ・アミノ酸プロテイン 30g (トリプトファン・フェニルアラニン・チロシン等) ・マルチビタミン&ミネラル 適量 (ビタミンB群・カルシウム・マグネシウム等) ・ギャバ 1,000mg ・イノシトール 2,000mg ・ナイアシンアミド 2,000mg ・グリシン 1,000mg ・タウリン 1,000mg いずれのサプリメントも質のいいモノや栄養素の含有量の多いモノは日本では売っていないようなので、ネットで検索して米国から取り寄せています。ほとんどのサプリは” サプリンクス・ビタミン・ストア”というショップで入手しています。 6月初旬頃から少しずつ上記のサプリを揃えて、数週間かけてサプリの種類と量を増やしながら飲んでいます。初めの頃は米国産サプリの大きな錠剤やカプセルが飲みにくかったり下痢になったりして大変でしたが、1ヶ月で身体も慣れてきて大量のサプリを飲めるようになってきました。ちょっと心配なのは大量のサプリを摂ることの副作用ですが、今のところは大丈夫なようなので、しばらくはこの量を飲み続けて様子を見てみようと思っています。 また、今日東京のクリニックで糖負荷検査という血液検査を受けてきました。本を読んだりネットで調べたりしたところ、 低血糖症によって起こる様々な症状とパニック障害の症状がとても似ているので、もしかしたらメンタルな理由ではなくフィジカルな理由でパニック発作や不安・倦怠感などが出ているのかもと思い、検査を受けてみることにしました。 低血糖症の検査(糖負荷検査)を行ってくれる医療施設が東京にしかないため、わざわざ始発の新幹線で東京まで検査を受けに行く事となり、多少交通費と検査料がかかりましたが、これで身体の不調の原因がはっきりわかればいいかなと考えています。 追記(2010年4月):現在は上記のような治療は行っておらず、効果についても否定的です。精神科・心療内科にかかって、薬物療法と充分な休息による治療を行う方が良いと考えています。
パニック障害(PD)という検索ワードでお越しになる方もいるようですので、最近読んだパニック障害に関する本を何冊かご紹介します。ちなみに、最近読んでいる本はいずれも薬を使わずにパニック傷害から回復するための本ばかりです。 非常に読みやすい本です。パニック障害が起こる仕組みから、パニック発作を起こした場合の対処法、パニック発作と上手く付き合いつつ、少しずつそれを克服する方法が書かれています。あまり突っ込んだ内容ではないのですが、読んでいて「自分は回復できるんだ」と勇気付けられる言葉が多く、繰り返し読むと気持ちが楽になります。最近読んだパニック障害関連の本ではこれが一番お勧めです。私は何度も読み返して、自分は回復できるんだと自分自身に言い聞かせています。 パニック発作が起こる仕組みが詳しく解説されており、薬物療法に頼らずにパニック傷害から回復するプログラムが紹介されています。食事・運動・リラクゼーション・気持ちの切り替え方など、日常生活を変えることでパニック発作を抑える方法が詳しく書かれています。内容が具体的かつ実践的なので実際にいくつかの方法を試してみればパニック発作の症状を改善することができるかもしれません。この本を読んでから考え方が変わって、薬に頼るよりも日常生活を改善することを優先するようにしています。 原題"FROM PANIC TO POWER"と言う通り、パニック障害の不安をもっと積極的に生きていく気持ちへと切り替えるというアクロバティックな発想の転換について書かれています。気持ちを強く持たないと難しそうですが、成功すればパニック傷害をばねにして自分の人生をもっと豊かに出来るかもしれません。 上記3冊はいずれも薬に頼らず、パニック障害が自分自身の不安の悪循環から引き起こされることを直視し、それを認めて受け入れること、その上でパニック障害といかに付き合っていくかについて書かれています。他にも何冊かパニック障害の本を読みましたが、一般的なパニック障害の治療法(薬物療法や行動療法)についての解説が書かれているだけで、薬に頼らない根本的なパニック障害からの回復(薬物療法は再発率が高いといわれています)について書かれている本は少ないようです。また、3冊とも翻訳書であり、パニック障害の治療方法については海外の方が進んでいるようにも思えます。 あともう一冊。 うつ病やパニック障害を引き起こす脳内の神経伝達物質のインバランスや摂るべき栄養素についていろいろ解説されています。食生活を改善する上で参考になりそうな本です。最近この本に書かれている、パニック障害に効くサプリを摂っています。まだ始めたばかりなので、これらのサプリが効くのかどうかはまだわかりませんが・・・。
今週も通院。先週は体調が一転し、軽い発作から予期不安が断続的に続く状態に落ち込んでしまいました。一時体調が良くなっていただけに精神的な反動も大きいです。 今回は体調が悪かったせいか、カウンセリングではあまり話が噛み合わず、私が自分の体調不良についてずっとまくし立てるような展開になってしまいました。治療の過程で一時的に体調が悪化することは良くあることなので、心配しなくて良いとのことでしたが、やはり予期不安が続くのは精神的にしんどいです。 医師の診断では、不安の連鎖を断ち切るために抗不安剤とうまく付き合っていく方法を考えようとのこと。なんとなく薬を飲むことには抵抗があるのですが、先週は予期不安の連続で疲れ切って何もする気力がなかったので、多少の抗不安剤を服用するのも致し方なしかなと思ってます。 あと、あまり病気や薬に対して神経質になりすぎると、そのこと自体がストレスの一因になったり、薬の効果に影響が出たりすることがあるようです。病気だけに限らず、色々なことをもっと気楽に考えたほうが良いとのことですが、それがなかなか難しい。困ったものです。 また、こうやって記録をこまめに書き付けることも治療の時期によってはマイナスに働くことがあるようです。今後は気が向いたときにだけ書いていこうと思います。
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