酒井さんの前作、『 はじめての課長の教科書』 がいい本だったので、第二段の本書も読んでみました。 前作同様、実践的な内容になっています。ビジネス書を読むのはもうやめようと思っていたのですが、この本は読んでよかったです。「課長」からいきなり「戦略」ということで、まったく内容の違う本になっているのかと思ったのですが、現場からのボトムアップによる戦略立案ということで、「課長」本の延長上に位置づけて読める内容になっています。 戦略というと、経営企画室のような部署でいろいろな数字を分析しながら立案される難しいものという印象があったのですが、この本では戦略をカーナビにたとえて説明されており(現在地の確認→目的地の入力→ルートの検索)、戦略のせの字も考えたことがなかった私でも、戦略とはどういうものであるのかがよくわかります。ある目的を達成するために立案するものが戦略であるとすれば、私たちは日常生活でも仕事でも、無意識のうちに戦略を立案して行動しているとも考えられますが、この本のおかげでそれを意識的に捉えることができるようになったように思います。 仕事の合間にちょこちょこと読み進めていたのですが、現場ですぐ使えそうな部分もあり、仕事を進めることが、以前より少し楽しく感じられるようなった気がします。また、仕事だけでなく自分の人生においてもこの本に書かれている「戦略」的な考え方は役に立ちそうです。 ちなみに、同時期に読んだこの本も面白かったです。 個人的には、仕事でも人生でも「戦略」なんて難しいことをを考えずに、どこか南の国でだら〜っと生きていきたいのですが、いつかそういう生活ができるように、今は戦略的に生きることが必要なようです。ああ、ややこしい。
ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子♪ 青い海からやってきた♪ ということで、ほんとは劇場に足を運んで「 崖の上のポニョ」を観たかったのですが、子供がまだ小さいため断念。かわりに宮崎駿の昔のコミックを図書館から借りてきて読んでみました。 チベットの民話をもとにした物語だそうです。オールカラーでひとつひとつの絵が綺麗です。「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」の元となるようなキャラクターが登場したり、この本に登場する場面が何箇所か映画「ゲド戦記」に登場したりと、スタジオジブリ作品のエッセンスの詰まったコミックになってます。30分もあれば読める短い物語ですが、印象に残る内容でした。 続いて『風の谷のナウシカ』コミック全7巻。映画は何回か観たのですが、コミック版は初めて読みました。映画化されたのはコミックの序盤(2巻の途中くらいまで)のようです。ストーリーは映画と多少違っており、映画では中途半端ではっきりしなかった点がコミックでは詳しく描かれています。こちらは『シュナの旅』とは違って、ストーリーも多少複雑でなかなか読み応えがあり、大人がじっくり読んでも楽しめる内容です。 以上、夏休みの読書感想文でした。
『中原の虹』全4巻読了。 『蒼穹の昴』を読んでいないと面白さ半減です。登場人物の半分くらいは前作から引き続き登場しており、 この作品でも活躍しています。というか、前作の登場人物のその後が本作の大きなウエイトを占めているように思います。『中原の虹』から登場した人物では、 張作霖のキャラクターが際立っていて、実質的な主人公は張作霖のような感じになっています。「鬼でも仏でもねえ。俺様は、張作霖だ」という台詞が印象的です。 この小説の中で、うまい書き方だなぁと感じたのは人称の使い分けでしょうか。大部分は三人称で書かれているのですが、ところどころで主要人物の一人称で物語が語られます。その一人称部分の書き分け方で、登場人物のキャラクターがうまく表現されていて、うまく物語に入り込むことができます。逆に、主人公格の張作霖については、ほとんど一人称では登場しないことが、逆にこの作品の中の張作霖という人物の不思議な魅力につながっているように思えました。 あまり物語の内容を書いてしまうとネタバレになってしまうので、本作の感想はここまで。次は浅田次郎の別作品を読むか、お気に入りキャラの西太后と張作霖の資料を読むか迷っています。ちょっと調べてみたところ、下記の本が面白そうだなぁと思ったので、とりあえず図書館に予約を入れています。
村上龍の本ということで読んでみました。さすがに買うのはもったいないと思われたので、図書館で借りたのですが、正解でした。買ってまで読む本ではないと思います。 内容は女性誌で連載されていたQ&Aを一冊の本にまとめたものなんですが、質問がくだらなさすぎて笑えます。よくもまぁこんなくだらない企画をこれだけの期間続けたなぁと感心してしまいます。また、このくだらない質問にちゃんと答えてる村上龍も面白い。 ということで、面白かったQ&Aをいくつか。 Q:最近、生きることに虚しさを感じるのです・・・。(26歳・広告) A:50年生きてきた経験で言うと、たいていの人は悩んでいます。
Q:ハゲとかデブとか、男はコンプレックスをどのくらい気にするものなの?(23歳・フリーター) A:半世紀以上生きてきた作家としてお答えしますが、それはわかりません。
Q:理想の男性と出会いたいんだけど、どうやって見つけたらいいんでしょうか?(30歳・販売員) A:理想の男性?なんだそれ?
村上龍、かなり投げやりな感じです(笑。 で、極めつけが最後のこの質問。 Q:ドラマのような幸せな結婚をしたいんです。どうすればできますか?(29歳・契約社員) A:社会と世間が提供する「幸せ」や「理想」。そんなものは、幻想にすぎない。
30歳前後にもなって、こんな質問してていいのでしょうか。こんなこと聞いてる時点ですでにアウトだなぁと、わたしは思うのですが・・・。
『蒼穹の昴』 の続編、1巻だけ図書館で借りてきて読んだのですが、結構面白かったので、全4巻ぽちっと注文してしまいました。 面白そうな長編小説を目の前にして、久々にワクワクしています。また寝不足になりそう・・・。 また、外伝的なこちらの作品も、まあまあ面白かったです。 『蒼穹の昴』 の脇役キャラが、なかなかいい味を出しています。この作品を読んでから、Wikipediaで清末の歴史と人物と復習しながら『中原の虹』読破に備えています。 早く全巻届かないかなぁ・・・。
前回紹介した本とは正反対の真面目な(前の本もある意味真面目ですが)ビジネス書です。数ヶ月に購入して、少しずつ読んでいたものをやっと読みきりました。 私は一応課長だった(今は長期休職中のため役職を解かれて平社員です)ので、会社の管理職研修を受けたり、自分でマネージメントに関する本を読んだりしていたのですが、「課長」に絞った研修や本はあまりなかったように感じます。ほとんどが中間管理職の役目とは何ぞや?といった漠然とした内容で、時間が経つと頭に残っていないものが多いです。この本では、日本的な課長(中間管理職)の本当の役割とはなにか、どんなスキルが必要で、どんな問題が起こりえるのかが具体的に書かれており、これから課長になる可能性がある人や、今課長をやっている人には参考になりそうな内容です。 課長に必要な基本的なスキルとして、部下を守ることや課内のモチベーションを保つことなどがあげられています。本書ではどれも簡単に書かれていますが、実際これをやろうと思うとそれなりの経験と人間力が必要なように感じます。また、課長が直面する問題として、部下が「辞める」と言い出したり、自分の言うことを聞かなくなったりすることなどが挙げられています。これらを具体的にどう解決すべきかについても書かれているのですが、これもやはり実際に実行するのは難しいのでは?というのが私の感想です。 ここから先は個人的な愚痴になってしまいそうですが、まっとうに「課長」という職務を務めようとするのであれば、相当な経験と精神力と体力が必要で、本一冊読んだくらいで簡単にできるものではないと思います。上司も部下も一人の人間で、自分の思うとおりに動くわけではありませんし、中間管理職は現場で発生するイレギュラーな問題にも適時対応しなければなりません。そのうえ会社の方針に従い組織を動かし、部下の人事評価を行い、なおかつ課内のモチベーションを高く保つなど、すべてを完璧にこなそうと思えば相当な経験と能力(とセンス)が必要で、こればかりはいくら本を読んでもできない人にはできないし(周りにセンスのないダメ上司はいませんか?)、そもそもこのような本を読まなければならない時点で、その人は(私も)あまり管理職には向いていないのかもしれません。 とはいえ、私の経験上からも、この本に書かれている内容は課長をやっていれば必ず経験するようなことばかりですし、その対応方法も具体的です(できるかどうかは別として)。自分に「課長」になる素養があろうがなかろうが、それなりに働いていれば「課長」(かそれに近い中間管理職)くらいにはなるでしょうから、「こういうことが起こりえる」と知っておくだけでも無駄にはならないと思います。
水瀬さんが「 ゴールデンウィーク早期リタイア考(その2) 地に足の着いた早期リタイア本」というエントリでお薦めされていた本を読んでみました。 一読して、人生観が少し変わったように感じています。例えば、現在私は休職中で、働いていないことになんとなく罪悪感を感じていたのですが、この本を読んだ後は随分と気が楽になり、休職するの(仕事をしないこと)もそんなに悪くないなと考えています。もともと休職中も自分の今後の生き方について色々と思うところがあったのですが、この本を読んで、仕事が中心でない生き方について前向きに捉えることができるようになりました。 水瀬さんのブログでは「早期リタイア」というテーマでこの本が紹介されていますが、早期リタイアに限らなくても、今の生き方を見直すいいきっかけになる本だと思います。今までは精一杯働いたり、資産運用の勉強をして、いかに多くのおカネを得るかということを重点的に考えていましたが、この本を読んで、人生の後半を迎えつつある自分が、仕事以外の分野でアイデンティティを保てるものがほとんど何も無いことに気付いています。 以前紹介した スティーブ・ジョブズのスピーチで、 みなさんの時間には限りがあります。誰かほかのひとの人生を送ることで時間を無駄遣いしてはなりません。ドグマに閉じこめられてはいけません。それはほかのひとの考えた結果とともに生きることになります。他人の意見で自分の内なる声をかき消してはいけません。最も重要なことは自分のハートと直感について行く勇気を持つことです。どういうわけか、みなさんが本当に何になりたいと思っているか、すでにみんな知っています。
という一節がありましたが、今の私は自分の人生を生きているといえるのかどうか疑問に感じています。働き出す前、学生の頃は、あまり勉強はしていませんでしたが、今振り返るとそれなりに自分自身の選択で自分の人生を生きていたように思います。あの頃色々なことを(くだらないことも)経験してワクワクしたり感動したことが、今の自分にはほとんど無いように思えるのです。 今は家族があり、子供も生まれ、学生時代とはまた違った生活をしているので、昔のように勝手気ままに生きることは難しいのでしょうが、それでも、何か感動できること、ワクワクできることを見つけることは難しくないのだと、この本を読んで思いました。もちろん日々の生活のためには最低限の経済的自立が必要なのでしょうが、自分の人生を生きるためにも、そして、また同じ病気にならないためにも、一度自分の価値観をひっくり返してみるのも悪くないなと思っています。
友人のお薦め小説、読了しました。小説を読むのは久しぶりです。 浅田次郎といえば、『鉄道員』の作者というくらいしか関心がなく、歴史小説を書いていることも知りませんでした。この小説は中国・清朝末期を舞台にした歴史小説で、 Wikiによれば「著者の最高傑作」と言われているようです。私は大学時代に東洋史を専攻していたのですが、清末の歴史には疎く、登場人物についても名前を知っているくらいでその事跡を詳しく知らなかったのですが、それでも楽しく読めました。やっぱり面白い小説はいいですね〜。久々に本で夜更かししました。 冒頭の科挙のシーンが、どこかで読んだことのある内容だなぁと思ったのですが、巻末に参考文献の一覧が載っており、どうやら出典は 宮崎市定先生(東洋史を勉強していれば、おそらく宮崎市定先生の本は一通り読まされることになると思います)の『科挙』だったようです。参考文献の中には他にも読んでみようかと思う本が何冊かあったのですが、他にたくさん未読書があるので止めておきました。ちなみに、作中では柴少佐が戊辰戦争の会津での戦いを経験しているように書かれていますが、 柴五郎の自伝によればそれは間違いだったと思います。 ともあれ内容はとても面白く、特に 西太后のひととなりについては、悪く書かれることが多いので、この小説の西太后像は新鮮でした。他にも色々と感想はあるのですが、とりあえず読んでみぃといった感じでしょうか。続編もあるようなので、そちらにも興味があります。
最近急に「信長の野望」(ゲーム)がやりたくなったのですが、去年購入したDS版「信長の野望」はすでにヤフオクで売却してしまい、PC版を購入するとまた遊びすぎてしまいそうなので、信長関連の本を読むことで我慢することにしました。 今回読んだのは下記の4冊、いずれも 谷口克広氏の著作です。谷口克広氏はプロの研究家ではないようです(教師をやられているようです)が、どの本も一次史料をきっちり押さえておられるようで、どれもなかなか渋い内容の本でした。 どの本も面白いのですが、4冊の中には重複する内容もあるので、できれば発行順(左から順番)に読むのがよいかと思います。この4冊を読めば織田家の有名・無名の人物がほぼ網羅できるものと思います。「信長の野望」などのゲームでは主に武将が登場し、吏僚や小姓、馬廻りなどはほとんど登場しませんが、この本では信長にかかわったかなり細かい人物まで触れられ興味深いです。 今まで知らなかった織田家中の人々、信長の有名な逸話のいくつか誤り(鉄砲の三段撃ちの否定など)を良質な史料から検証しており、信長が好きな人は一度読んでみる価値があると思います。
図書館から借りてきたものの、他に読む本がたくさんあって、放りっぱなしになってました。気が付くと明日が返却期限。ということで一気に読了しました。 村上龍の定番エッセイである『すべての男は消耗品である。』シリーズとはちょっと違った感じです。村上龍の奥さんや息子なども少しだけ登場しており、なかなか興味深い内容でした。面白かったのはイタリア人の青いシャツの話でした。何回も出てくる話なのでちょっとクドイような気もしましたが・・・。コアな村上龍ファンならこのエッセイは買う価値ありでしょう。私は文庫化待ちです。 題名の通り、買い物の話ばかりなので、読んでいると自分も買い物したくなってきます。もともと私は「バリュー消費家」どころではなく、どちらかというと浪費家ですので買い物は大好きです。結婚して子供が生まれてからは、さすがにあまり無駄遣いをすることもなくなりましたが、昔は毎週のように妻と買い物をしていたように思います。ちなみに、株式投資を始める前に買った現在住んでいるマンションも、妻とふらっと訪れたモデルルームでそのまま衝動買いしてしまったものです。 そんなわけで、この本に影響されたわけではないのですが、最近衝動買いの欲求がかなり高まってます。今ちょうど対米ドルで円高だし、近場の米国圏の南の島か香港で買い物しまくりたい気分です。が、株もかなりお買い得状態になっているようなので、余ったお金があるならそっちに廻したい気もします。 う〜ん悩ましいです・・・。 と言いつつ、心斎橋のフェラガモでいろいろ衝動買いしちゃいました。
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