発刊直後に購入して放置していたこの本をやっと読み始めました。 Amazonでは今だにまったく書評がなく、こんな本が出ていることさえあまり知られていない感じがします。普段巡回しているブログでも一度も紹介されているところを見たことがりません。 本書の内容は『証券分析』以前に雑誌に発表されていたベンジャミン・グレアムの論文をまとめたものです。あまりに古い(1917年~1927年)時代の話なので、個別の論文の内容はまったくピンと来ないのですが、各章の編者の解説でなんとなく時代背景がわかるし、尊敬するグレアムの文章なのでコツコツと読み進めていくこととします。
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約1年かかって『ブラック・スワン』読了。しかし、あまりにも読む間隔を開けすぎて全体の内容をまったく把握できておりません。「本質的に間違っていることを厳密にやるくらいなら、大体正しいことを適当にやるほうがマシ」的な文章(もはや本文のどこら辺だったかも覚えていないので表現は原文とまったく違います)が印象に残っています。 個人的には、割安株の買い持ちで長期的に市場平均に勝つことを目指すという今のやり方が大筋で間違えてはいないだろうと思っているので、あまり細かいことにはこだわらず、これからも適当に安い株を買い続ければいいという結論に至りました。要は何も考えてないってことですが・・・。 時間が許せばもう一回読んでみたい本ではあるのですが、まだ『スノーボール』さえ未読で、ガンキャノンとガンタンクも作らないといけないので、恐らく2度と読むことはなさそうです。
いろいろなブログで紹介されていたり、Twitterでお薦めされたこの本を読みました。 企業の経理財務担当者ではなく、普通の人々向けに書かれたというこの本、これが理解出来るか出来ないかで自分の会計の基礎知識がある程度わかるかと思い読んでみました。内容は比較的平易で理解できない部分は全くなかったので、私的にはこのレベルの会計知識については問題ないものと思われます。会計の基礎中の基礎は理解しているものと考えてもよさそうです。 過去にもこれ以外に決算書や会計に関する解説書を読んでいたのですが、いずれも「決算書を読む側」としての視点で書かれていたものばかりでした。しかし、今後は本業で会計知識を使い、実際に決算書を作る仕事を担当することになるので、「決算書を作る側」にたった本を読む必要がありそうです。あと、今まで避けてきた簿記関連の書籍、特に仕訳関連の知識が弱いと感じていますので、今後は投資家目線の会計本より実践的な会計本を読む必要がありそうです。 あと、業務上、簿記2級くらいは取っておかないとマズそうなので、その勉強もおいおい始めようと思っています。簿記の勉強で使えるテキストや、その他財務会計で役に立つ本などあれば、 Twitterなどでどんどん紹介していただけれると嬉しいです。
表題バフェット本読了。 タイトルとアマゾンの内容紹介みて、どうかなぁと思いつつも購入してしまいました。著者は有名なフィッシャー本の翻訳をされている方のようです。結論からいうと、特に目新しい点は無し。 本書の半分以上を占める第1部は、1977年から2007年までのバフェットのポートフォリオを紹介しつつ、バフェットの投資手法を分析していますが、いささか後付け的な説明が多いように感じます。他のバフェット本をいろいろ読んでいる人にはあまり目新しい内容は無いでしょう。 第2部ではバフェットの投資手法(というか投資哲学)をさらに突っ込んで分析しています。が、これも一般的なバフェット本に書かれていることと同じような内容でした。 第3部が本題の「バフェット・コード」についての解説ということで、いろいろ書かれているのですが、結論はDCF法というオチでした。しかも肝心のディスカウントレートについてはダンマリで、将来キャッシュフローがほぼ確実に予想できることが、バフェット・コード(DCF法)を使う条件となっています。将来キャッシュフローが確実に読めるなら誰でもバフェットになれるわな、と心の中でツッコミつつ本を閉じました。 ということで、ヒマな方には図書館で借りるかブックオフで安く購入して一読、ツッコミを入れることをお薦めします。
表題の本、買うかどうか迷った挙句、図書館で借りてきました。 結論から言うと、バフェットの名前だけでこの本を買う必要は無いと思います。バフェットとゲイツの対談は10数ページしかないですし、そこで語られている話もゲイツが提唱する「創造的資本主義」という概念についての話ばかりでそれほど興味深いものでは無かったです(私にとっては)。 内容が気になる方は本屋で立ち読みでもされるといいんじゃないかと思います。ゲイツやバフェットに関するページ数はとても少ないので、すぐに読めちゃいます。
表題バフェット本読了。著者は『 ピーター・リンチの株で勝つ 』や『 株で富を築くバフェットの法則 』の訳者でもある三原淳雄氏。ググってみたら こんなサイトまで出てきました。 他の投資家さんのブログではまったくと言っていいほど書評を見かけなかった(Amazonにも書評なし)この本ですが、図書館で借りて読む位の価値はありそうかなといった感じです。バフェットと竹田和平を紹介する本かと思いきや、実際読んでみると著者の投資哲学ばかりが語られています。著者の意見を補強するためにバフェットや和平翁の言葉が引用されているような印象があり、ちょっと客観性に欠ける内容だと感じました。 著者の投資哲学はいい意味でも悪い意味でも毒にも薬にもならなさそうな内容で、バフェットや和平翁について詳しく知りたいという方には不向きだと思います。一応バフェット本ということで消化しておきましたが、最近出版されたバフェット本に比べるとお勧め度はそれほど高くありません。バフェットと和平翁のことをほとんど知らないという初心者の方には、入門書として読む価値があるかもしれません。
表題バフェット本読了。 あまり他の投資家さんのブログでは話題になっていませんが、最近のバフェットを知るにはなかなかいい本だと思います。私はこのブログの副題に「アンチ・バフェットな」と書いているのですが、この本を読んでいただければ、なぜ「アンチ・バフェットなバリュー投資」を目指しているのかわかってもらえそうです。 本書のポイントのひとつとなるバフェットの投資手法が個人投資家に真似できない理由については、私も少し前から考えていたことでした。一つは資金規模の違い。個人投資家の資金ではどんなにがんばっても会社の経営陣に影響を与えるほどの株式を取得できませんが、バフェットの場合多くの案件で経営陣に大きな影響力を持てる程度の株式を取得しています。バフェット曰く、経営陣に口を出すことはないと言っていますが、実際はバフェットが大株主になるだけで経営陣には多大な影響を与えていると考えています(特に資本配分などに関して)。対して、個人投資家の資金量では会社の経営に影響を与えることは不可能に近く、特定の会社に資金を集中してもリスクが増すだけで、バフェットのように自分に有利になるよう投資先に影響力を行使することはできません。 ということで、個人的にはバフェットの投資に関する考え方はともかく、投資手法は資金的に個人投資家が真似することは不可能で、資金の少ない個人はそれに合わせた投資手法が必要であると考えています。これについては、この本の中では端的に次のように表現されています。 バフェットは、株ではなく企業を買うのだと語っているが、彼のように巨額の資産をもたない投資家は、「自分は企業を買うのではなく株を買うのだ」と考えたほうがよい。
上記以外にも、これまでにたくさん出ているバフェット礼賛本とは違った視点からバフェットについて書かれているので、『 バフェットの株主総会』と合わせて読むとなかなか面白いと思います。
随分前に読み終わっていたのですが、感想を書くのが面倒で今まで放りっぱなしにしてました。 著者は米国でヘッジファンドを運営をしている ジェフ・マシューズ氏。この人のブログ、なんだか面白そうな内容なんですが、いかんせん英語が苦手なのでGoogleリーダーに登録しているものの、真面目に読んでません。 内容はアマゾンのレビューにあるとおり、2007年と2008年のバークシャー・ハサウェイ株主総会潜入記です。2007年の株主総会の様子については テレビのニュースで見たので、なんとなく雰囲気は掴めていたつもりでしたが、この本を読んだお陰で総会での質問内容まで知ることができて、バークシャーの株主総会のお祭りっぷりがよくわかりました。 テレビの映像を見ていても感じたのですが、今のバークシャーの株主総会はバフェット&マンガー・ショーステージって感じなんでしょうね。この本に出てくる株主の質問内容もバークシャーの経営には関係の無いものが多いですし、まるで”教祖様”に教えを乞うような雰囲気が感じられます(もちろんそうでない質問もあるようですが)。著者はその辺りを比較的冷静に観察しており、この本の内容は他のバフェット信者本のようなバフェットを賞賛するだけのものとは一味違う感じがします。 総会でのバフェットの発言で特に目新しいものは無いのですが、この本を読んでいるとなんとなくバフェットの時代が終わりに近づきつつあるんじゃないかという寂寥感を感じました。その理由が何かと言われると困るのですが、バークシャーの株主総会の様子がこの本の通りであるとすると、盛大なお祭りはすでに佳境を過ぎつつあり、今はまさにその祭りの最終段階(一番盛り上がっているとき)なんじゃないかと感じてしまうのです。 と、私の個人的な感想はさておき、この本は今まで読んだバフェット本の中でもかなり面白い部類に入ります。ただし、面白さを感じるにはバフェットの予備知識が充分必要。私的には『バフェットからの手紙』の次くらいにお薦めかも。記述内容は簡素かつ明瞭で、日本語訳もほどよくこなれていると思います。ちなみに訳者さんの生まれ年は1973年。私と同じ年でこんな本を訳せるなんてスゴイなーと感心してしまいました。 ちなみに、最近バフェットが流行り出しているのか、次々とバフェット関連本の新刊が出てきます。一応一通り目を通すつもりなのですが、読み通すのが大変そう・・・。下記の順番で読む予定です。 他にもこんなのも発売予定。 『 ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る』 『 バフェット・コード』
『 バフェットの株主総会 』を読み終える前にこちらを先に読了。 著者は JMMにも寄稿している菊地正俊氏。前著『 外国人投資家 』がいろいろ勉強になったので、これも読んでみました。内容は以下の目次の通り。 はじめに 株式市場の歴史的急落は何を物語るか
CHANGE1 資源・食料価格の高騰が家計を直撃した
CHANGE2 資源価格の上昇で誰が得をしたのか
CHANGE3 食料価格の高騰は誰が引き起こしたのか
CHANGE4 日本株は誰が保有し、誰が売買しているのか
CHANGE5 銀行や保険会社に預けられた資金はどこへ行くのか
CHANGE6 国債残高と年金財政は持続可能か
CHANGE7 日本の不動産市場は下落に転じたのか
マクロなおカネの流れについてあまり知識の無い私には勉強になる内容でした。著者の主観的な意見は少なく、データに基づいた事実が淡々と書かれており、ちょっと退屈な部分もありますが、これくらいの基本的な知識は身につけておいたほうがいいのかなといった感じです。なるほどね~と思う部分はたくさんありましたが、この本を読んで投資方針を変えるということは無いと思います。
表題の山崎さんの新著を読了。 タイトルの通り超簡単です。冒頭に結論が書かれていて、実に単純明快。生活資金やアセットアロケーションについていろいろ薀蓄のある人はともかくとして、それらにあまり強いこだわりが無いなら、この通りの運用方法でまったく問題ないのではないかと思います。第二章でこの運用方法についての理論的な説明がなされていますが、めんどくさいことを考えたくない人は読み飛ばしてもなんら問題はなさそうです。 また、オマケと思われる第三章が意外に面白かったです。おカネに関する山崎氏の意見が強くにじみ出ており、他のマネー本などであれば経済合理性から否定されることの多い住宅の購入やギャンブルなどについて、単純に結論を出してしまうのではなく、柔軟な考え方をしていらっしゃるようです。住宅ローンを抱えつつ個別株投資をするという、運用・マネー本の基本から大きく外れている私のような立場からすると、こういう考え方も有りなんだと思えて少し安心できます。 この本の結論とその結論に至る根拠は明快で、おカネに対する姿勢も「仰るとおり!」と思うのですが、私自身がこの本の通りにおカネを使うかどうかと言われると、まったく違う選択してしまっています。どうも私の場合、正しい理論に従って正しい運用を行うことよりも、自分のおカネは自分の好きなように使いたいという気持ちが私自身が思っている以上に強いようです。 今読んでいる本はこれです。なかなか面白い。 久々のバフェット本です。
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